- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344025103
作品紹介・あらすじ
地元で再会した3人組が、遊びではじめた人探し。彼女はどうして消えちゃった?大丈夫、わたしが見つけるから。『ここは退屈迎えに来て』で注目の新鋭が書き下ろす、ポップでミステリアスな無敵のガールズ小説!
感想・レビュー・書評
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いろいろあれなところはあるけど、こういうのをわたしも書きたいです。
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2.0
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イマイチよくわからなかった。夢ランドで春子の幻と会話する愛菜のシーンは良かった。
いなくなった女の子たちが少女ギャング団になってたらいいなと思う。
登場人物がテンション高い時のノリがしばしばうざかった。
私には理解しきれなかったけどなんかロマンチックな感じがする小説だなと思う。 -
なんともイマイチでした
残念 -
読みやすく、面白かったけど、地方に暮らす地元を出ないで暮らしてる人をかなりディスってる。このディスり方、いいのかな?
ここに出てくる登場人物達は、別に田舎にだけいる訳じゃない。
地方と都会ってデジタルに分けるのは分かりやすいけど単純過ぎる。田舎で暮らしても都会に出てても、ほとんどの人は実現できそうな夢もなく、自分の人生こんなはずではないと燻ってる時代を経て大人になる。特別じゃなくても、立派でもじゃなくても、自分を受け入れ自分の居場所を見つけて歩きだす、若者の物語。
若い女の子には、もっと自分のこと大切にしてあげてって言いたい。 -
先に映画を観て、少女ギャングの意味がよくわからなくて、でもなんとなく気にはなってた。
原作は山内マリコさんだったんですね、と今更知って読んでみたんですけど、面白かったです。
地方都市の何者にもなれない若者の鬱屈は、すごくよくわかる。誰かがどこか高いところへ連れて行ってくれないかと夢見るけど、そんなうまい話はないんですよね。
テンションの高い作品紹介は違和感ですけど、結末は力強い女の子の明るさがあって良かったです。 -
いろんな意味で、「女子力」万歳。
可愛さを武器にするのも、
男に遊ばれるのも、
そこから強く生きていくのも。
表紙絵はまるで『新しい国語』のようだけど、
中身はバンクシーに憧れ、
漠然と鬱憤をためた現代の若者たちの姿。
どこか村上龍も思わせつつ、
女の強さが随所で印象に残る。
地方暮らしはしたことがないから
田舎の閉塞感は共感できないけれど、
誰だってスカッとするラストだ。
『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』と、本書自体の映画も観てみたい。 -
★突き抜ける女性の解放感★題名に惹かれて読み進めて既視感があるなと思ったら「ここは退屈迎えに来て」の著者だったのか。地方都市の鬱屈を書かせたらピカイチだけど、主人公が入れ替わる章立てといい、クスリと笑わせる小ネタといい、あまり変わらないかなと思っていた。
ただ、最後が素晴らしい。元トップキャバ嬢も冴えないOLも自分のないショップ店員も、男からも地域からも解き放たれて美しい。さらに匿名の女子高生ギャングの集団の強さがいい。面白く爽快に終わった。
調べたら蒼井優主演で映画にもなっていたんだ。なかなかの人選だが、映画であまりヒットしそうな気がしない。どうだったんだろう。むしろテレビドラマ向きでは。女子高生は顔が見えない集団として描いてほしい。 -
女性の赤裸々な感情が滲み出ている作品。
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文学
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地元という小さな場所に閉じ込められたような閉鎖感、大切にされていないとわかっているのにすがってしまうクズ男。
とても共感できて苦しいはずなのになんだか可愛いと思ってしまう一冊。
女子高生の疾走感溢れる描写が好き。 -
初読
煙となって消えたアズミ・ハルコ、
OLとして働く安曇春子。
学とユキオと愛菜、
蘇我氏と春子。
男の子達の嫌になっちゃうようなあの感じ。
そこに少女ギャング団。
風穴を開けられる気がするファンタジー。 -
僕らの七日間戦争みたいなオブラートで、
内容は主人公の視点が変わっていく感じの円で終わる感じ -
個人的に好きではない。
つまらなかった…
地方のバカな人たちの暮らしを読んでも
なんら得る物がなかった。 -
2017.4.10読了 34冊目
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ハルコが煙になって景色の中に溶け込んで”消えてしまった”伏線は最後にしっかり回収。なるほどそういうことか。
半端ない観察力/発想力を思わせる文章表現が随所に観られて感心します。
「なにかしたいという気持ちだけが澱のようにユキオの中に沈殿していった。」てな主題はこの世代にとどまらない普遍なテーマかも。
どんな風に映像化されるか楽しみ! -
映画化するので先に原作を読もうと思って。
自分自身は地方都市などにいたことはないけど、大人になりきれない20代男子や、誰かと繋がってはいたい女子の詰まっていた。
古さが残る舞台やアイテムと、新しい今の単語が交じり合っていて、そうしてまたこれも古いものになっていくんだなと。
読みやすくて変な爽快感はあった。女子は強い。 -
2016/7/22
LINEにFacebook、twitterでの拡散等々、今、の本。
副題「A LONELY GIRL HAS GONE.」
「一瞬だけ近づいて、すぐにすれ違い、もう二度と会わない。そんなつき合いをいろんな人と、何度も何度も重ねてきた気がする。」
田舎町で息苦しく暮らす若者たち。楽しければいいのよ。 -
女子の読み手は2つに分かれると思う。同じような風土でしがらみを経験した人と、そうでない人と。私は年代的にも離れているし、まとわりつく「地元」がないので、未知の文化のドキュメンタリーを見ているようだった。感情移入できるとしたら会社の先輩か。
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地方都市に生活する若者たちのお話。思い描いていた理想とは全然違う現実を生き、どこにも行けず何者にもなれずに悶々と日々を過ごす若者たちの描写はとてもリアル。愛菜たちを見ていると、そんなに必死になってまで人とつるんでいたいものなの?と思うけど、誰かに必要とされたい、認められたいという気持ちは誰しもが持ちうる感情だと思った。全体的に閉塞感が漂っていて苦しかったけれど、思うようにならなくても、何もしないよりかはもがいた方が未来はあるのかもしれない、と思わせてくれる今井さんのカラッとした性格に救われた。
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いきなり少女ギャング団登場。物語とどうつながるかわからないうちに、愛菜とユキオと学。この3人を軸に物語は展開していきます。アズミ・ハルコの扱いもうまい。
自分のやりたいことを見つけられないもどかしさをぶつけて自分なりに解決していく女性たちが描かれています。 -
女に幸あれな話。女子校時代を思い出す。
現代っぽさというか、時代の空気感が詰め込まれてるなあ。ステンシルアートとか壁の落書きはどちらかというと昭和的だけども。
タイトルの付け方がすき。愛菜のモノローグの言い回しもすき。 -
田舎の退屈なマイルドヤンキーの話。自分を変えようじゃなくて周りに求めてばっかりで寂しさとか暇とか仕事とかなんでも「取り敢えず、適当に」埋め合わせている感じ。
読んでいて気分が悪いんだけど。今の若者のあるあるが詰まっている。