もう、聞こえない

著者 :
  • 幻冬舎
3.53
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本棚登録 : 1453
感想 : 160
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344036512

感想・レビュー・書評

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  • +++
    「女の人の声が聞こえるんです」。
    殺人の罪を認め、素直に聴取に応じていた被疑者が呟いた。
    これは要精神鑑定案件か、それともーー。

    身元不明の男性が殺害された。
    加害者が自ら一一〇番通報し、自首に近い形で逮捕される。
    これで、一件落着。
    自分の出る幕はない、と警部補・武脇元は思っていたが……。

    事件の真相に、あなたは辿り着くことができるか。
    伏線に次ぐ伏線が織りなす衝撃のミステリー。
    +++

    純粋なミステリとは言えないのではないかと思うが、新鮮な切り口で面白かった。初盤は、殺されたみんみと友人のゆったんのエピソードと、編集者の雪美との関係が判らず、どうつながるのかと思っていたら、そうきたか、という感じでつながっていく。警察ものとしては、到底成り立ちそうにない展開なのだが、その捜査が容認された理由にも、そうだったのか、と思わされて、ちょっと嬉しくもなってしまった。雪美と真由、最強コンビではないか。シリーズ化を期待してしまう一冊だった。

  • エンターテイメントとして、とても面白かった。第一印象、グリグリの警察小説と想像していました。が、いい意味で裏切られました。
    これはこれであり、面白かった。3.6

  • 死んだ少女、失踪した女、聞こえる女

    うーーーーーーーん、見事。
    徐々にリンクする感がたまらない。

  • いつもの誉田哲也氏のミステリーのグロい系ではないけど面白かった!よくテレビで未解決事件を霊能者が死者かと交信して解決する!みたいテイスト。現実でもこんな事ができるのならどんなにいいか!!

  • 本の装丁からは予想がつかない感じの軽い読後感だった。
    こういう二人三脚もありかな。

  • タイトルも内容も重みのある
    作品なのにさらりと面白く描いている
    これは私的には傑作です
    タラレバですが
    犯罪ってほんと一瞬の感情で
    起こりそれによる連鎖も一瞬の感情で
    加速するもの
    『知ろうとすることが罪』この言葉に
    ぐっときました

  • この作家さんはハードに違いないとかまえて読んだのですが…
    雰囲気 軽かった 笑
    最後もコメディ⁈って
    何人も亡くなっているのだけれど不思議。

    だけどこの展開、嫌いじゃないです。むしろ今は好き。
    ドラマ化しても面白そうだと思いました。

  • ホラーよりかと思ったら違った。事件は悲惨なのに、語り口に悲壮さがなく読みやすい。「彼女」のしたたかさやたくましさに舌を巻く。

  • 幽霊出てくるならなんでもありになってしまう。

  • 最初、ゆったんと雪美が別だとは、気づかなかった。最後は、パロディー。よもやよもや。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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