- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344040823
作品紹介・あらすじ
男の首筋に浮き出す血管を数えたことも、くっきりとした白い喉仏に噛みつきたいと思ったこともなかった。“美しすぎる彼”に出会うまでは――。 それぞれの“欲望”と、それぞれの“絶望”が絡まり合い、衝撃の結末へ。「アレに魅入られると、死にますよ」――ここは楽園?それとも地獄?“絶対に口にしてはいけない禁忌”を抱えた村に、転校生・高遠瑠樺がやってくる。彼のあまりの美しさに、息を呑む相馬律。だが、他の誰も、彼に近づこうとしない。そして、律だけに訪れる、死にたいほどの快楽……。ある日、律の家の玄関が、狂い咲きした花で埋め尽くされる。”花の意味”を知る、神社の“忌子”の口から出た言葉とは!?止まらぬ愛と欲望は、はてしない絶望と恐怖の始まりだった――!この村で、住民がひた隠しにする「伝承(ひみつ)」とは?俺の心と体を支配し、おかしくした、「存在(アレ)」の正体とは?切なさも怖さも底無しの、 BL系ホラー!
感想・レビュー・書評
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民俗学的ホラーとBLをまぜまぜしてできた作品って感じでした。
面白くないわけじゃないし、するするーっと読めるので良かったのですがどこか物足りず。
あと作品の都合上、登場人物や時系列が入り乱れておばかには少々読みづらかったです笑。
ホラーよりかはBLが好きな人の方が楽しめるかも。
ラストは不穏で、このあとどうなっちゃったの?と気になる終わり方でした。
漫画サマータイムレンダのバッドエンド?みたいなイメージというか雰囲気がありました。(サマータイムレンダはBL要素ないです)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後は驚いた。少し難しめ
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色んな要素がてんこ盛りかつ、人間の浅ましさがこれでもかと全面に押し出されていて、お腹いっぱい。さーっと読了。
美しい魔物に脳みそ溶けちゃって懐柔されるパターンが多いのよ…
ホラーでも純愛モノでもないと思うのだが、ジャンルとしてBL好きな人が、毛色の違う作品を…みたいな感じで読むと楽しめる気がした。
BLという土台に色々くっつけた印象だから、読んでいてとっ散らかってる感があるんだよなあ。 -
んーなんかむずかしかった
ちゃんと理解したのかなあ私… -
まぁ面白かった…が
BL系はちょっと苦手。 -
BL系ホラーというところに興味を引かれて読んでみたが、微妙かな。BL設定が表面的というか、特にその要素がなくても勝負できるであろうに何故って思ってしまった。担当者から「BL設定いれてみたらそっちからも食いつきあるんじゃないすかね?」「じゃ試験的にやってみますか」みたいな感じでこうなったのかなあと勘ぐってしまった。ホラーに関しては、村人が何度も若返ったりしているせいか、途中から何がなんだかわからなくなってきて、考えることを少し放棄してしまい文章をただ目で追うだけで読んでしまった部分もあった。私には合わず…。
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BL風ではなく、BLのホラー。
ある村の因習、そこに越してきた訳ありの少年の物語。通ったら、マレビトどの婚礼?人魚伝説?国生み?と展開し、登場人物の視点で何者なのかも語られていくと、ああそこに着地するのかと納得する。
愛を求めるために愚かになって、愛を独り占めするために狂気に陥り、取り戻そうと孤独になって。登場人物の愛を求めることに重なりを覚えるけれど、それが一番ホラーなのか。
まあ幸せにはなれないよね。