発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396111908

感想・レビュー・書評

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  • 書き出しで、近くにいる「ちょっと困った人」は「大人の発達障害かもしれない」と始まるこの本は、読み進めるにしたがって、世の大人の大半は発達障害なのではないかと思えるくらいの実例が盛り込まれているものの、結果としてはまずは病院で診断を受けるべしとの結論。
    しかしながら、これは個人のかなり繊細な問題であるが故、対応の難しさは否めない。
    近くにいるKYなあのお方、ちょっと攻撃的なあの方、物事をスケジュール立てて動けないあの方・・・、もしかすると大人の発達障害かもしれないと考えることで、イライラ度も少しは緩和するのかも。

    • hs19501112さん
      読んでみたくなりました。
      読んでみたくなりました。
      2017/11/20
  • あくまで入り口として。これを読んで何かが解決するということは多分ない。

  • このような方々が
    力を発揮できるような社会だと良いなあ~と思う。

  • この本を読んで以降、もしかしたらこのちょっと変わった人は発達障害なのかななどと思い、少しのことで怒るのを抑えて寛容になれたような気がする。
    仮にそうでなくても、人それぞれ苦手なことはあるのだという当たり前のことを思い出させてくれた。
    最近読んだ本の中で自分の実生活における意識を最も大きく変えてくれたのが、この本だと思う。

  • ひどいな~これは。

  • 発達障害は心ではなく脳機能の発達の偏り。子供の1割以上が発達障害。大人の発達障害は治せる①やるべきことを一覧表にする。②自分だけの時間と場所をつくる③ハイテク機器の活用で負担軽減(携帯・食洗器等)④社交の場での所作(聞き役・褒め上手になる)⑤職場の人間関係の改善(対人スキルをあげる)⑥衝動性・感情の事故制御(まず自覚〕⑦過労に注意⑧家族団欒の時間を持つ⑨自分にあった仕事を選ぶ-------
    なんかやっぱり読めば読むほど自分にあてはまる気がするのですが・・・

  • いわゆる発達障害と呼ばれている症状の中にもいろいろな要因、症状のものがあること、また、それらを正しく認知(理解)し、薬の投与も含めた適切な治療をすることで改善することができるということを、丁寧に分かり易く説明してある。

    一般的に、注意力散漫とか自己中心的といった、本人の性格や努力の問題にされがちなことが多いが、そうではなく周囲も含めてそれを認知し、許容しながら適切な治療に導いていくことが解決に向かう道筋だということが繰り返し述べられている。

    知っておくべき、大切なことだと思う。

  • 自分の知人で気になる人(Xさんとします)がいたので、読んでみました。

    この本のいいところは、著者が発達障害であることをカミングアウトしていることと、それを克服して今(心療内科医としての今)がある、というところですね。
    それによってリアリティが増しているように思います。

    この本を読んだ結果、Xさんは、発達障害気味ではあるけれど、発達障害と断定するには至らないかな、という印象を受けました。
    ただ、一度、診察をすすめてみるのもありかな、と思っています。
    が、どうやってすすめるかよいのか、今度はそれが気になっています(苦笑)。

  • 「発達障害」について真正面から考察を重ねる一冊。

    著者自体、発達障害ということで、説得力がある反面、正常な人に分類されてない人は全て発達障害(著者曰く「発達アンバランス症候群」)ということで、かなり広範囲の人が該当してしまう(含む自分)。

    結局、発達障害の人を受け入れるほど社会は成熟してないし、実際周囲にいたら扱いが難しいだろうと感じてしまった。

  • 多くの人々を相手にする仕事に就いてるし、以前から興味もあったし・・・ってことで読んでみました。

    この類いの本は、外国の出版物を翻訳したり、もしくは外国での研究例を多用したりして、「はたして日本人にも言えることなのか」と疑問に思うことも多々あるのですが、この本については話の中心を日本に置き、筆者周辺の実例を用いつつ、外国の研究例も引用しつつで、分かりやすく、かつ身近な印象を受けました。

    これまで発達障害と言うものに関して無知でしたが、障害の分類、各障害の特徴、本人の対処法、周りの人々の対処法等々、ただの知識書ではなく、より実践的でタメになる内容でした。

    読んでいて、「本人は自覚症状が無い」もしくは「自分は発達障害だと認めたがらない」、「わりかし多い」とか言われると、俺って自覚無いけど実は発達障害なんじゃ?とかちょっぴり不安にかられたりして。いや、大丈夫だと思うんですけど。

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著者プロフィール

1973年、福島県立医科大学卒業、神経精神科入局。79年、医学博士。84〜85年、アメリカ・エール大学児童精神科留学。93年よりロマリンダクリニック心療内科勤務。2001年、福島県立医科大学神経精神科助教授。03年、福島学院短期大学福祉学部教授。06年、福島学院大学大学院附属心理臨床相談センター所長。1990年に大腸ガンを発症し、切除手術を受けるが、7ヵ月後に再発(肝転移)。ガンの食事療法「ゲルソン療法」を簡略化した「星野式ゲルソン療法」を考案・実践し、克服した経験を持つ。また、自らが発達障害の一つであるADHD(注意欠陥・多動性障害)であることを公表している。

「2017年 『ガンを食事で治す星野式ゲルソン療法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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