- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408557175
作品紹介・あらすじ
疑惑、誘惑、幻惑……
短編の名手による珠玉のミステリ8編
大崎梢/加納朋子/今野敏/永嶋恵美/法月綸太郎/松尾由美/光原百合/矢崎存美
数多くの傑作アンソロジーを生み出してきた実力派女性作家集団「アミの会(仮)」が、
豪華ゲストを迎えて贈る、珠玉のミステリ小説集。
絵本を読んでいると、過去の出来事が気になり…(「かもしれない」)。
悩みを抱えた僕の人生は少女との出会いで変わりはじめ…(「砂糖壺は空っぽ」)。
人生で起こる「惑う」時を鮮やかに切り取った8つの物語。
【目次】
大崎 梢「かもしれない」
加納朋子「砂糖壺は空っぽ」
松尾由美「惑星Xからの侵略」
法月綸太郎「迷探偵誕生」
光原百合「迷い鏡」
「赤い椀」
「喫茶マヨイガ」
矢崎存美「最後の望み」
永嶋恵美「太陽と月が星になる」
今野 敏「内助」
あとがき/大崎 梢
感想・レビュー・書評
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大崎梢:かもしれない、加納朋子:砂糖壺は空っぽ、松尾由美:惑星Xからの侵略、法月綸太郎:迷探偵誕生、光原百合:ヘンゼルと魔女/赤い椀/喫茶マヨイガ、矢崎存美:最後の望み、永嶋恵美:太陽と月が星になる、今野敏:内助の8つの短編とあとがき:大崎 梢の書き下ろしを2017年7月新潮社刊。アミの会シリーズ4作目。2022年2月実業之日本社文庫化。今野さんが楽しくて良い。加納さん、松尾さんの話が抒情的で心に残る。全編ハイレベルだ。
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まんぞく!
ミステリってこのくらいのボリュームの短編集が読みやすいかもしれない。気分でない時は他の本に行って戻ってきても、弊害ないし。
そしてどのお話も、どこか考えさせられる軸が入っている、気がした。
個人的には、砂糖壺は空っぽ、喫茶マヨイガ、太陽と月が星になる、あたりが好きかな。
ミステリと女の子同士の恋って、相性いいわよね…!
喫茶…は、ショートストーリーだけど、言いたいことは声を大にして言っていいんだということが、すっと伝わってきた。
そしてそして、語り手が姉妹で入れ替わりながら時間が進んでいく太陽…は、悲しい結末だけど、憎しみが必ずしも憎しみにはならない(?)ところに救われる。
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おもしろいのと、普通なのとあった。
初読みの松尾由美さん、光原百合さん、矢崎存美さんが気になった。
1つナゾだったのが、デジャヴって、ないはずの記憶が蘇る脳の錯覚だと認識してるけど、作中では「デジャヴを感じたんだから絶対記憶のどこかにある」と言う。
念のため調べてみたら、やっぱり私の認識の方が正しそうだったけど、15〜25歳で起こりやすく60〜70%の人が経験すると書いてあってビックリ。
経験したことない人がいるんだろうか…?
信じがたいけど、今野敏さんは体験したことないからこそわからないのかも。。