はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418036011

感想・レビュー・書評

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  • 良本です。段階的に成長していく企業の説明などがまとめてあります。

    その中でも、お気に入りは。

    フランチャイズに学ぶ「事業のパッケージ化」という考え方。

    フランチャイズという制度は昔から存在していて、有名な商品を

    一定のエリア内で取り扱う権利を売買するという仕組みは、

    広大な米国市場で流通コストを抑えながら販売するのに優れた方法で、

    コカ コーラなどが採用していた。

    しかし、マクドナルドは発想の転換をして、フランチャイズを商標に限定せずに

    事業を行うために必要な仕組みを全体に販売したのである。

    マクドナルドのフランチャイズの考え方としては、誰でもハンバーガーが作れるような

    仕組みが整っていること。

    経営者が監督するもとで、アルバイトの高校生などでもテキパキと働くことが

    できるという点である。

    事業を拡大するにあたって、大事な判断以外はアルバイトなどで補うという

    今では一般的な考え方ですが、昔はあまり馴染みがなかったのですね。。。

  • # 書評☆3 はじめの一歩を踏み出そう | 起業成功の秘訣はシステム化

    ## 概要
    - 書名: はじめの一歩を踏み出そう
    - 副題: 成功する人たちの起業術
    - 著者: マイケル・E. ガーバー
    - 出版日: 2003-06-01
    - 読了日: 2019-09-06 Fri
    - 評価: ☆3
    - パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/11/01/

    ## 評価
    過去にコミック版の「[コミック版 はじめの一歩を踏み出そう](https://senooken.jp/blog/2019/08/16/)」を読み,興味を持った。そのため,元となった本書を読んでみた。

    コミック版との比較となるが,コミック版は本書をかなり忠実に漫画に落とし込んでいるように感じた。そのため,本書を読んで詳細な重要な部分を何かしらえられるかと思ったのだが,特にそういうものはなかった。コミック版でも十分だった。

    書籍の内容は,事業を成功させるための秘訣を,パイ屋で独立したものの疲弊してしまっているサラとの対談形式で,説明している。

    起業家,マネージャー,職人の3種類の人格をうまく制御し,見過ごされている起業家とマネージャーの人格を呼び起こす。さらに,事業を拡大するために,事業のパッケージ化,システム化をうまく行うことを強調していた。

    たしかに,それはそうだと感じた。事業を始めるには自分の人生の目標は何であるかを考えて立てる必要があると書いてあった。ここが一番難しく,具体的な行動を起こすのが難しいのだけれど…。

    訳者あとがきにあるのだが,米国の起業家向け雑誌「Inc.」の成長企業500社のCEOを対象にしたアンケートで,「7つの習慣」第二位,「ビジョナリー・カンパニー」第三位といった有名なビジネス書を差しおいて,第一位に選ばれている。

    その割にはかなり読みやすい本だった。本当にこれがそんなにいいのかと若干心配になるくらいだった。

    ## 結論
    起業成功の秘密が書かれた全米で人気の本だった。

    コミック版を読み,より詳細な内容を知りたかったので元となった本書をあたったのだが,当然ながらコミック版と内容はほぼ同じであり,どちらを読んでも著者のいいたいことは十分伝わると思った。

    ただ,こういうテクニックの本ばかり読んでも具体的な行動を起こすのは難しい。始めるに当たって,何をどうすればいいのかという具体的なところを学ぶ必要があると感じた。

    人生の目標だとかは分かるのだけれど,抽象的すぎて具体的に始められない。そんな高尚なもの簡単には思いつかない。

    本書に書いてある職人気質な自己満足的なところから脱出した目標を立てるのは,凡人には難しいのではないかと感じた。

  • スモールビジネス向けの経営コンサルティング会社の創設者による、起業術の本。
    原著は1986年に初版が発行されて以来、改訂新版を含めて全世界で100万部超の売上を誇るベストセラーだそう。アメリカの起業家たちに影響を与え続けてきたバイブル的な本らしい。

    多くの起業家が失敗に終わる理由を説明し、そうならないためにフランチャイズビジネスの成功要因を分析・応用する方法を解説している。専門技術を持つ職人気質の人間が会社を立ち上げたものの、経営戦略にまで手が回らずしまいには破綻する……というストーリーは素人から見てもよくあるパターンなのだろうなと妙に納得してしまう。
    近年、AppleやGoogleの経営に関する本やら『クリエイティブ・マインドセット』やらを読んできた影響で、「起業するならとびきり優秀な人材を集めなければ」という考えにすっかり取り憑かれていた。一方で、知り合いを雇っても安定した経営のできる会社を作りたいとの思いもあり、両立し得ないことは明らかなので何か良い方法がないものかと悩んでいた。本書によると、後者のような会社を作り上げて最終的には売却するため、きちんとマニュアル化することが大切だという。
    事業発展のために、(1)イノベーション(革新)、(2)数値化、(3)マニュアル化というルールがあるという。(以後の詳細は割愛。)

    全部で240ページほどあり、内容は深いが、驚くほど読みやすかった。
    もし起業するなら絶対に手元に置きたい1冊。

    それにしても、是非一度ホテルベネチアに泊まってみたいものだ。

  • 僕自身色々な事業のスタートアップをしてきたので、事業のスタートから定着するまでのざっくりした流れはわかるのですが、「ボヤッとした全体像」が「ハッキリと見える」ようになりました。

    特に

    ・将来の組織図を作り役割を明確にすること

    ・組織図に沿って役割を明確にし契約書に署名すること

    ・全ての業務において最善の仕組みを作り誰でも活用できるようにすること

    はスーと響きました。

    これを読んでから僕に芽生えたのは、
    「事業改善に対するエナジー」です。

    早速、現在の仕事、転職予定の仕事、身内の仕事で実践して効果検証していきます。

    ただ改善できる気しかしません。

  • p56 起業の目的は、〜他の人たちのために仕事をつくりだしてあげること〜
    p108 〜どんな店であっても、お客さんは何かの期待を持って店に入る。〜期待を裏切られたお客さんは、がっかりして二度とその店に行こうとは思わない。
    p117 あなたの事業はあなたの人生ではない〜事業とは〜独立した生き物のようなもの〜生命力の強さ〜によって寿命が決まる〜
    p121 どうすれば人でなくシステムに依存した事業をつくることができるのか〜専門家依存型ではなくシステム依存型の事業〜偉大な事業とは〜非凡な人々によってつくられたものではない。平凡な人が非凡な結果を出すからこそ、偉大なのである。しかし、平凡な人が非凡な結果を出すためには、本当に必要な能力と、〜従業員の能力とのギャップを埋め〜その役割〜システムなのである。
    p123 アルビン・トフラーは〜現代社会を分析〜そこに混沌を見出すだけ〜人々は人生に見通しを必要としている。〜見通しは相対的な基準を示してくれる〜
    p133 『商品として事業を考える』
    p136 イノベーションとは新しいものを実行することである
    p146 イノベーション→数値化→マニュアル化
    p167 商品とは、顧客が店を出るときに〜手に持っているもの〜価値とは、顧客が店を出るときに、感じるもの
    p207 チェックリストの〜裏面には部屋の間取り図が書いてあるので、〜間取り図の中には、するべき仕事とその順番が書き込まれている〜新人に教育も簡単にすませられますし、すぐにベテランと同じような成果を上げられる〜
    p225 〜きみのつくったゲームに参加したいという人が必要なのであって、自分でゲームを作りたい人ではない〜


  • 本日の一冊は、著作の合計18点、販売部数計800万部を超える
    起業のカリスマ、マイケル・E・ガーバーによる待望の新刊。

    著者は、世界的ベストセラー『はじめの一歩を踏み出そう』を
    出した後、一時リタイアしていたようですが、再び人々の起業
    家精神を呼び覚ますため、活動を再開した模様です。

    ※参考:『はじめの一歩を踏み出そう』
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418036016/businessbookm-22/ref=nosim

    ひさびさに氏の著作を読みましたが、相変わらず啓発される内
    容で、特にスモールビジネスのオーナー経営者にはぐさりと刺
    さる内容です。

    通常、スモールビジネスのオーナーが足踏みしてしまうのは、
    いわゆる「規模の拡大」ですが、これに対して、著者はこんな
    アドバイスをしています。

    <一万倍の可能性を、決して心からなくしてはならない。なぜ
    なら、一万倍の魔法にこそ、成長の秘密が隠されているからだ>

    著者が言うのは、事業を創造する際、考えなければならないの
    は、そのビジネスを一万倍に育てること。

    そのためにはアイデアは大きなものでなくてはならないし、理
    念も単なる私利私欲を超えた、崇高なものでなければならない。

    現実的なビジネスの創り方(商品作り、PR方法)についても
    たくさんアドバイスが書かれていますが、一番響いたのは、心
    構えの部分です。

    なかでも、以下の言葉はズシンと胸に響きました。

    <起業家は自由を求めない。なぜなら、既に持っているから。
    起業家は自由であるためにビジネスを創るのではない。すでに
    自分が持っている自由を表現するために、ビジネスを創るのだ>

    純粋な意味で、起業家精神を呼び戻してくれる一冊です。

    ぜひ読んでみてください。

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    ▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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    一万倍の可能性を、決して心からなくしてはならない。なぜな
    ら、一万倍の魔法にこそ、成長の秘密が隠されているからだ

    もしビジネスに対する考えが、単に仕事と収入についてのもの
    にすぎないならば、あなたのビジネスは想像力の欠けたものに
    なり、怒りっぽくなったり、恐ろしいものになったり、疲れさ
    せるものになったりするだろう

    ビジネスは、生まれる基となったアイデアより大きく成長する
    ことはない

    システムの焦点はまず顧客に、次に競合に、その次に流通チャ
    ネルに、そしてメディアに、最後に財務に当てること

    決して流行遅れにならない製品やサービスを創り、売るという
    ことだ。例えば、食品、ヘルスケア、衣料品、コミュニケーシ
    ョン、輸送、癒しなどが挙げられる

    <世界で最も成功するビジネス>は、実行することを改善し続
    けているだけでなく、どのように実行するかも改善し続けてい
    るからこそ、<世界で最も成功するビジネス>になるのだ

    あなたが設定した基準が、他のすべての会社のベンチマークに
    なるということだ。あなたが他社を見習うのではなく、他社が
    あなたを見習うのだ。したがって、あなたの基準は他のどの企
    業でも短期間では真似できないほど、高く設定する必要がある

    ストーリーどおりに生きなければならない。もしそうしなけれ
    ば、ストーリーが架空のものとなってしまうから

    <世界で最も成功するビジネス>では、ハンバーガーがどのよ
    うに、そして何に包まれているかがまさしく重要だ。床がどの
    ように、いつきちんと掃除されたか、掃除が終わったときその
    床がどのように見えるかも

    起業家は自由を求めない。なぜなら、既に持っているから。起
    業家は自由であるためにビジネスを創るのではない。すでに自
    分が持っている自由を表現するために、ビジネスを創るのだ

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    『起業の神様マイケル・E・ガーバーに学ぶ成功への10原則』
    マイケル・E・ガーバー・著 ソフトバンククリエイティブ

    <Amazon.co.jpで購入する>
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797372656/businessbookm-22/ref=nosim

    <楽天ブックスで購入する>
    http://bit.ly/Zx9KCo

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    ◆目次◆

    はじめに
    第1章 一万倍──成長するビジネスの秘密
    第2章 アイデア──限界と可能性
    第3章 システム──すべてのパーツをかみ合わせる
    第4章 持続するビジネス──7つのルール
    第5章 人材の創出──正しい質問をする
    第6章 崇高な目的──構成する5つの要素
    第7章 ビジネスの成果──世界を変革する
    第8章 ビジネスの生命──存在の意義
    第9章 ビジネスの複製──経済に与える影響
    第10章 基準の創造──世界クラスを超えるために
    おわりに──成功について

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ■〔2〕編集後記

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    為替が一気に円高に振れ、今後どうなるか予断を許さない状況
    ですね。

    土井は既に手仕舞っていますが、経験のため、今後はアジア投
    資を始める予定です。

    ただ大変なのが、IR情報がすべて英語であること(それでも
    助かりますが)。

    先日やった関谷さんとの英語が、とても効いています。

    やはり英語は、ビジネスの可能性を広げますね。

    ━━━━

  • ・「起業家」「マネジャー」「職人」という3つの人格
    ・事業のパッケージ化
    ・周囲に対して価値を提供することが、事業の存在理由
    ・起業することの最終的な目的は「会社を売却する」こと。

  • 起業する=自身で組織を運営し、継続させていく とはどういった視点が必要になるのかを「起業家」「マネージャー」「職人」という区分を通じて分かりやすくまとめられている。
    起業をイメージすることにも役立つが、サラリーマン(組織の一員という意味で)として働くうえでも、自身の立ち位置ってどこ?何をすることが求めれるポジションなのか?組織全体としてできていること、できていないこと、そのうえでこれから自身がどうするのか?ということを考えることを手助けしてくれた一冊。

    下記は感じたことをメモ。
    起業するということは、組織、ビジネス共に継続し成長する必要がある。目の前の取り組みに没頭することで伸びていくのは最初だけ。その次のフェーズにいくためには、ビジネス、組織共に簡素化(パッケージ化)できるところはパッケージ化しないと回らくなる。(この点、言われれば「たしかに」だが、起業に対する自身のイメージの中に欠落していた部分。)
    粗っぽいが、やりたいことができる⇒今のままでは無理⇒自身で起業し進めていく
    →自身の中で。起業に対して「好きなことをやる」というイメージが先行していた。(ここは反省)。しかしながら、組織、ビジネスというものを継続するために目の前に一杯になると長く続かない。=職人型経営はうまくいかない。
    ではどうするのか?それを考えるうえで、分かりやすい例が「起業家」「マネージャー」「職人」
    「起業家」:理想を掲げ、新しいものに飛び込んでいく=変化を起こす人物。過去にとらわれない、前に進む能力が必要。※管理が苦手。
    「マネージャー」:管理が得意な人物。過去から現在までの問題点を洗い出す、仕組みを管理する能力が必要。
    「職人」:自身で手を動かすことが大好きな人物。モノに触れ、つくることが大好きな人物。※起業の出発点
    この3つの人物が互いによく理解しあうことが大切となる。
    将来のビジョンを掲げ、「起業家」が先駆者として引っ張る。一方で、既存の事業に対して、「マネ―ジャー」が「職人」に的確な指示を出し、安定的な成長を継続させていく。新しいことだけやっても、既存領域内にとどまり続けても失敗する。かつて育てた領域を保持できる仕組みを作り、簡素化して回せるようにする。そうすることで将来への攻めの時間を設けることができる。
    上記は、起業という視点にたたずとも、サラリーマンにも参考になる考え方である。
    上記サイクルを回す中で、将来像への考え方、商品(サービス)に対する考えも印象に残った。
    ・将来像への考え方
    どんな人生を過ごしたい?何を大切にしたい?人生が終わるときどうなっていたい?夢をかなえるためにいつまでにいくら必要か?
    →事業の将来像を考える際に、人生の将来像を考えることは不可欠。
    ・商品(サービス)に対する考え
    「何」を提供するより、「どうやって」提供するかが大事である。つまり、どういった顧客層を狙っていくのかを考えることが大切。アプローチの仕方が商品の売れ行きを左右する。
    ※商品にフォーカスしすぎないという点で参考になった。

  • 将来起業を考えている人にとっては重要な指針となりえる良書だと思います。

     まず初めに、企業のほとんどが約1年で失敗(つまり倒産)している厳しい現実を紹介してくれます。
     そして、それ(失敗)がどのようにして起こったのか、その具体的な内容の例示から、本書は始まります。

     ここで述べられる失敗の状況を目の当たりにして、多くの人は(その身に覚えのある内容に)ハッ!とするのではないでしょうか。
    (私もその一人なのですが。。。)
     夢や独創性のあるプロダクトを世に送り出したくて起業したにもかかわらず、繁忙と未分掌、そして社内動向の把握不能により、当初の目論見から外れた業務に時間を費やさざるを得なくなり、そうして起業家は仕事を恐れ、嫌になってしまう。その状況がリアルに脳裏に浮かんでしまい、起業家ではない私もその日の仕事が嫌になってしまいました。

     この状況に対する打開策として、著者はフランチャイズの仕組みを提案します。
     おそらく大部分の人がフランチャイズという響きにちょっとしたネガティブな印象を持っているのではないかと思います。
    要するに効率を最重視したシステムではないか、と。

     しかし本書で紹介される印象的な一節があります。

    **********
    7時間もドライブを続けてぐったりとしていた私は、ふと通りかかったホテルに一泊することに決めた。
    ・・・「ようこそお越しくださいました」と受付は私を温かく迎えてくれた。
    予約していなかったのにもかかわらず、ベルボーイが部屋に案内するまで3分足らずというスムーズな対応であった。

    ・・・私は部屋に通されてさらに驚いた。印象を一言でいえば、上品な豪華さというのだろうか。
    石造りの暖炉には薪が準備されていて、火格子の下には丁寧にまかれた紙と、大きめのマッチが置かれ、まさに私が火をつけるのを待つばかりとなっていた。私はこのホテルを選んだ幸運を喜んだ。

    ・・・店(レストラン)は混雑していたが、私が名前を告げるとボーイはすぐにテーブルに案内してくれた。宿泊客を優先するのがルールらしく、受付の女性が気を聞かせてくれたおかげですぐにテーブルにつけたのである。

    ・・・レストランから戻る道にはもう冷たい夜気が満ちていた。「暖炉の火を起こして、寝る前にもう一杯ブランデーを飲もう」こんなことを考えながら小径を歩いていた。
    しかし部屋に戻った私はまたもや驚かされた。暖炉の火は赤々と燃え、枕元にはミントが置かれていたのである。そしてベッド脇のナイトテーブルには1杯のブランデーが置かれてあった。

    ・・・翌朝、私は奇妙な音で目を覚ました。キッチンにおいてあったコーヒーメーカーがコーヒーを淹れ始めていた。そこに立てかけてあったカードにはこう書かれていた。
    「あなたのお好きなブランドのコーヒーです。どうぞお楽しみください。」そういえば昨夜レストランで、どのブランドのコーヒーが好きか聞かれたのを思い出した。

    ・・・その時そっとドアをノックする音が聞こえた。人影はなかった。しかし絨毯の上に新聞が置いてあった。いつも読んでいるニューヨークタイムズである。

    ・・・その後私の泊まるたびに、素晴らしいサービスが繰り返された。
    **********

     このような高級ホテルにも匹敵するような顧客満足の高いサービスが、じつはフランチャイズの方式で実現されているのです。
     つまり著者がフランチャイズ方式の採用で意図していることは、サービスの同質化であって「割り切り」ではないことがわかると思います。

     本書ではほかに、フランチャイズシステムを実際に運用するまでの手順を整理して記載しています。
     変な物語調のストーリー構成なのは、あちら(米国)さんのお約束なのでしょうが、起業を考えている人にとっては大変参考になる一冊なのではないでしょうか。

  • 日本では当てはまらないかなぁ。

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