思考の整理学 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.70
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本棚登録 : 33404
感想 : 2783
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480020475

感想・レビュー・書評

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  • 実家の本棚から出てきたので興味本位で読んでみたら、なるほど高次な内容で、、、なんとなく言わんとすることは分かるのですが、頭の中で読んだ内容がうまくまとまりません。誰か、頭の中の思いや考えを整理できるハウツー本を教えていただけないでしょうかっ?

  • 考え方について考える本。テーマを熟成させる話、「朝飯前」に思考をはかどらせる話、カクテル法の話、忘れ方の話など、なるほどなあ〜と言いながら読んだ。考えが堂々巡りになっているときに読み返してみると面白い気づきがあるかも。私は書き始めるまでが長いタイプなので、「とにかく書いてみる」は本当に意識したい!笑

    ちなみにこれは本の内容とは無関係な話なんだけど、漫画以外で初めて電子で買った書籍がこれだった。本を読み終わったあとにぱらぱらめくりながら「ブクログに何を書こうかな〜」と考える時間が好きなので、その「ぱらぱらめくる」がやりづらいのがちょっと不便かなあ。

    【読んだ目的・理由】書店で見かけて気になっていたから
    【入手経路】買った(電子)
    【詳細評価】☆3.9
    【一番好きな表現】まだまだ書けないと思っているときでも、もう書けると、自分に言いきかす。とにかく書き出すと、書くことはあるものだ。おもしろいのは、書いているうちに、頭の中に筋道が立ってくる。頭の中は立体的な世界になっているらしい。(本文から引用)

  • この本を読むことで著者の頭の中を少し覗いている感覚。

    考えることがどういうことか、の一部分を埋められた気がした。

    乱読気味だった啓発本等の書いてあったことをうまくジョイントしてくれた1冊。考えるとはどういうことかを分かりやすく説明してくれます。

    タイトル通り本当に頭の中が整理しやすくなり、なんだか散乱していた頭の中でスッキリして、PCで言う「キャッシュ」が消却されたような気もしました。

    発行を見てみるとそれなりに経ってる本ですが、時代で色褪せない書籍だと思います。

  • 1980年代に書かれた本で、40年来の名著であると同時に今の時代に追いついているのかは疑問が残る。筆者はコンピューターの出現が人間の思考に影響を与えることを示唆しているが、いまやスマホ、生成AIの時代だ。創造的思考がもはや人間だけのものではなくなりつつある中、求められる思考の整理学も形を変えているように思う。
    『あとがきにかえて』のI thinkとIt seems to meの違いについて述べられた部分は興味深かった。

  • 私は思考することや創造することは苦手で、外山さんのおっしゃる、グライダー人間。
    今さらだけど、しっかり創造的な思考ができるようになりたいです。

    意識して思考する、
    思いついたことを書きとめる、
    まずはできるところから。

  • 中学生の頃に挫折した本を読み返した。
    今まで何気なく本を読んだり勉強をしたりしていたけど、情報をどうインプットし、アウトプットして使うか、について改めて確認することができた。何度か立ち返りたいと思える本。
    少し手法が古いけど先人の知恵ということで。。



  • 約40年前に書かれていたと思えない
    思考の整理について勉強になった




    ・情報過多の社会で1番大事なことは 忘れる こと
    忘れるために 簡単にできるのは、 寝ること
    寝れば大体忘れられて、思考も整理される

    だが、考え過ぎて寝れない時もある
    そういうときは、難解な本をあえて読むと
    自然と眠たくなる




    ・知識の整理
    自身の関心、興味、価値観
    価値観のものさしをはっきりされる
    自分にもってどれか大切で、どれがどうでもいいのかを知る




    ・もやもやして、どうにもならない時
    一旦、違うことをしてみる
    それから 場所をかえて、飲みものを飲んでリフレッシュする
    他にもいい方法として、早足で30分ほど散歩する
    大体忘れられてスッキリする




    ・ホメテヤラネバ  一節  興味深い
    人の話は否定しないことに通ずると思った
    人は否定されるとやる気を落としてしまう
    お世話でも褒められると嬉しくなる
    けされることで何かよいものを生む可能性は極めて低い

    どんなお話だって、
    難しいけど、なんだか良いものが秘めているような気がする と
    前向きな反応を示す



    ・何か難しいことにぶつかったとしても
    絶対に 自分はだめだ と思わない
    必ず  できる  できる  できる
    暗示をかける
    バカバカしいと思うかもしれないが、とっても大事なこと




    ・とにかく書くこと
    書くこともすごく重要で思考整理に役立つ
    ぱっと大事だと思いついたアイデアなどは、メモする
    それから、構成が決まる前に何もかけないという時こそ 
    とりあえず書き出すこと
    書けば書くほど、だんだんと思考が整理ついて 
    書けるようになる
    とにかく書いて書いて、書き終わってから、
    音読で読み返すとよい




    ・しゃべること も大事
    しゃべっているうちに、自分でびっくりするようなことを言ったりする
    声に考えさせてもらうといい

     




  • この作者は本当に比喩表現を使ってわかりやすく説明することに長けているな、と思います。特に前半のグライダー人間の部分、これはとても深刻なのを読みやすく、わかりやすく訴えかけていました。
    ただ、私の集中力の問題ではありますが、後半で飽きてきて雑に読んでしまいました。また1、2年後くらいに読みたいです、その時は飽きずにじっくり読めるかもしれません。

  • 素晴らし過ぎる

    本当の知識(知恵)とは何なのか、それを自分の中でどう整理してばいいのか
    考えるとは
    導いてくれる

    人にすぐに言わずに、あたためる

    全体は部分の総和にあらず

    アナロジー(類推)

    セレンディピティ(副次的)

    カード・ノート
    手帖
    メモする

    情報のメタ化

    つんどく法
    テーマに関連のある参考文献を片っ端から読んで、忘れる
    重複するところが、常識化した事柄、定説
    逆の考えや知識があらわれれば、諸説に分かれている
    まとめる

    すてる、忘れる

    とにかく書く

    ホメル

    しゃべる
    違う専門の人間同士

    三上
    馬上(電車、車)
    枕上(床の中)
    厠上(トイレ)

    三中
    無我夢中
    散歩中
    入浴中

    ことわざ

    第一次的現実と第二次的現実をどう結ぶのか
    既知と未知
    物語、小説の役割

    収斂(バラバラなものを関係づけ、まとまりに整理)
    拡散(与えられた情報を改変し脱出)
    拡散→収斂

    コンピュータにできないこと

  • 考えることについて、多岐にわたって分析した一冊。
    具体例はわかりやすく、自分でもこんな場面あったなぁと共感した。
    考えがまとまる、ひらめく場面としては馬上、枕上、厠上であり、無我夢中、散歩中、入浴中もいい考えの浮かぶいい状態となりうるようだった。もちろん寝かせることも必要であり、見つめる鍋は煮えないのである。

    記憶×再生=グライダー人間を学校教育が作り出し、それが優秀とされてきた時代は終わった。コンピューターやAIの進歩が人間を排除するのは歴史の必然である。飛行機人間になるためにも機械にはできない創造的思考が求められる。

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 「読み」の整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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