- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017989
作品紹介・あらすじ
5年3組の担任教師・柿埼の提案した〈ゲーム〉はクラスの子どもたちの心を捉え、学校生活にかかせないレクリエーションとして順調に機能しているように見えた。引っ込み思案だった百音も、親友となった香住とともに、夏休みの自然教室や秋の運動会を通して徐々に自分の世界を広げる。この穏やかな日々が続くと、みな思っていた――「彼ら」を除いては。『ゴースト≠ノイズ(リダクション)』で衝撃のデビューを果たした新鋭がミステリと小説の技巧を磨き上げて贈る、入魂の傑作長編。
感想・レビュー・書評
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小学校での話。
担任教師が何故、いずれいじめに発展しそうなゲームを強行したのか、担当児童がいじめられているのに、表面的な仲良しを求める程度の叱り方しかしないのか、こんな教師が本当に児童に慕われる先生でいられるのか。
特にゲームをさせたがる意図を知りたくて最後まで読んだのに、そういう結末ですか…
クラスの一グループが結束した行動に出た結果、一人の女の子が救われたのだけど、本来は大人がすべきことで、小学生に背負わせることじゃない不快感。
何よりこの先生、いい教師とは思えなかった。 -
やらかしたわ
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クラスの独自ルール「ニンテイ」によって作られたグループの暴走。子供の無邪気で無神経な正義感によって大事件につながる。いくらシモベにされたとはいえ、とんでもない秘密を共有させられたものだ…。ニンテイに大人を巻き込むのはどうかも思うし、それほど効果的でもなかったので、結局ニンテイってなんだったのか。柿崎先生はどんなことを望んでいたのか。すっきりしないまま終わった。
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平成30年2月19日読了
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最後のオチというか爆弾の効果がイマイチ分からなかった。
また、当初張ってあったイジメの設定もあまり効いてなかったようにおもう。 -
小5のクラス内いじめを防ぐために導入された「ニンテイ」ゲーム。
いじめは防がれたが、本書のテーマは全く別のところにあった。
逆巻きにみて、「ニンテイ」ゲームが必然だったかは不明だが、緊張感は持続した。