時空旅行者の砂時計

著者 : 方丈貴恵

• 東京創元社 (2019年10月11日発売)

感想・レビュー・書評

[おいぬさまのしもべさんの感想 · 2022年9月23日]

タイムトラベルのルールや、登場人物の多さに何度も読み返しが必要だった。食わず嫌いしてきたSFだが、次の作品も読みたくなった。読了後が爽快。

[棚からぼた餅さんの感想 · 2022年9月17日]

序盤はなかなか頁が進まなかったが、中盤に大きく物語が展開し、そこからはワクワク、読み進められた。
特殊設定がうまく殺人事件に絡んでおり良かった。

[nohoさんの感想 · 2022年7月6日]

タイムトラベルというSFの本格ミステリー。登場人物が多いので、序盤は家系図のページを何度も見直したりはしたが、だんだんわかってくる。ほぼ全ての記述が謎を解く鍵になっていて、少しも見落とせないと思うくらい無駄がない。ぎっしりつまっていてお腹いっぱいに。

[isutabiさんの感想 · 2022年7月1日]

・時空移動というSF設定下でのミステリ。いろいろ制限とか条件がある。テイストは異なるけど西澤保彦さんの作品に近いタイプかなと。
・病気で先の長くない妻を救うには「呪い」のはじまり時点の、自分はまだ生まれてもいない過去にタイムスリップして一族の滅亡を回避せねばならない。
・妻でもよかったけど、主人公を中高生くらいにして青春ものでも切ない感じで終われてよかったかも。
・それまでどことなく冴えないミステリを読んでる感じでしたがマイスター・ホラの正体が明らかになってからぼくにとっては面白くなりました。が、人によってはそこでシラケることもあるかもしれません。
・メモしていってる間に謎が解けてしまったので今回メモ部分は割愛しました。それとは関係なく、犯人と主要トリックは推理しやすいでしょう。

[じゅん先輩さんの感想 · 2022年6月13日]

初のSFミステリーもの。マイスター・ホラのキャラクターが良かった。切迫した感じもよくつたわってきて、最後までSF的な要素はありましたが、不思議とトンデモと思えないのは、お話の構成力なのか。大円団で読了感も非常に良いです。

[百日紅さんの感想 · 2022年4月13日]

タイムトラベル＋本格ミステリーの物語

タイムトラベルは、いつでもどこでも出来るのではなく一定の条件を満たす必要がある。3次元の世界に加えて、時空移動の条件を満たした上での謎解き

新鮮な感覚で面白かった

これもシリーズ追っかけ確定

[hanjukuさんの感想 · 2022年3月9日]

第29回鮎川哲也賞受賞作

瀕死の妻の危機を回避するためには、妻の先祖が遭遇した過去の連続殺人事件を解くしかない。
事件があった過去へタイムトラベル―とくると、よくあるやつかな？と思いがちだけど、そうきたか！
タイムトラベル自体にも制約があり、ところどころであ、これ怪しいなあという箇所はあったのだけど、トリックの真相まではたどり着けず。
タイムリミットもあり、後半はハラハラドキドキで一気読みでした。

[まふゆんさんの感想 · 2022年2月23日]

設定がドストライクなミステリー。SFを嗜みつつミステリー大好き人間にはたまらんお話でした。キャラも良い。ホラ好きだなー。終わり方が続きそう！って思ってら、続編が出ているみたいなんで次も読みます！
個人的に表紙が少し雰囲気違うのが残念。

[nightmare5296さんの感想 · 2022年1月22日]

妻の呪いを解くために60年前にダイブ。
陸の孤島にバラバラ死体に見立て殺人。
そんでタイムパラドックス。
緻密で硬派なロジックと過剰なスケールのちぐはぐ感で最後まで楽しく読めた。
本格ミステリとSFが手を取り合ってというよりは背中合わせで共闘してるようなイメージ。

本当はミステリ的な飛躍ももう少し派手だとより好みだったんだけど。
中盤の驚きポイントをどこかの文章で読む前からネタバレされてたので地味に損したんかな。
それにしても中盤のスケールアップ楽しかった。
某〇〇探偵っぽい構図になるけどその要素が割と淡白に描かれてたのが硬派なイメージに拍車をかけたり。
この感じから「竜泉家の一族シリーズ」って形で続いていくのも楽しい。次はどんな物が読めるのか想像もつかなくて。

[はるとさんの感想 · 2022年1月20日]

第29回鮎川哲也賞受賞作にして著者デビュー作。愛する人を救うために過去にタイムトラベルをし、そこで起こる事件を解決するという特殊設定ミステリーであり本格ミステリー。タイムトラベルという特殊な状況により、細かい設定があったが、難しすぎて読むのを邪魔するものではなく、より作品を面白いものにして引き立てていた。また、とても読みやすくほぼ一気読みしてしまった。