新・世界の七不思議 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488422028

感想・レビュー・書評

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  • 邪馬台国はどこですか?の続編!
    グレードアップしたスリーバレーの
    機能を発揮して歴史談義に花が咲く
    (罵声も飛ぶ)
    よくも連作できるな

  • 2011年5月17日購入。2011年5月17~20日。

    世界の遺跡・神話などの謎を、前作のように著者独自の解釈・展開をしている。
    考察に関しては前作のほうが完成度は高かったように感じられたが、本書は各ストーリーを最後にうまくまとめられており、著者の考察能力・文才ともに素晴らしいものだと感じられた。

  • メインの謎ときは少々トンデモな話なんだけど、そこへ至るまでのさまざまな蘊蓄といい、登場人物のせりふにツッコミを入れる地の文といい、とにかく「ふふふ」と笑いながら楽しめる。料理からワンタッチスクリーンまでえらく充実したバー「スリーバレー」もなんか笑えます。カシスシャーベットがおいしそう。まもなく続編が出るようなので気になっています。

  • 『邪馬台国はどこですか?』の続編です。
    うふふ。おもしろかった(^^)

    前回同様、歴史の謎に迫るー!て感じなのですが、個人的には「アトランティス大陸の不思議」「ノアの方舟の不思議」が面白かったです。

    そして最後の逆流説。

    最後はさらっと終わったけど、お腹いっぱいですー!

    消化し終わったらまたいただきます(笑)
    ごちそうさまでした!

  • 不老不死論者は墓をつくらない。

  • 前作の邪馬台国はどこですかに比べるとインパクトは少ない。
    また、ちょっと無理やり感があるかなーと。
    でも、なるほどとうなずける部分があり、興味深く読めた。
    歴史好きの人は楽しめると思う。

  • 七不思議を推理する第2弾。変わらぬ独自の推理と考察で、未解決の謎を紐解く。
    もしかして、著者の推理が正解かもと思ったりします。

  • 前回の『邪馬台国はどこですか?』に比べると、少々強引になってきたかな…?とは思うものの、発想の柔軟さには本当に驚かされる!
    そして、松永さんレベルアップしすぎww

  • 東洋の寂れたバーの片隅で、過去幾たりもの歴史学者を悩ませてきた謎がいともあっさり解明されてしまうとは。在野の研究家以上には見えない宮田六郎が、本職の静香を向こうに廻して一歩も引かないどころか、相手から得たばかりのデータを基に連夜の歴史バトルで勝利を収めていく。宮田の説に耳を傾けながら、歴史に興味を持ち始めた若い頃のようにワクワクするジョゼフであった。
    (「BOOK」データベースより)

    私は、日本史に関しては少し知識があるけれど、世界史はからきしダメである。興味はあるんだけれど、なかなか頭にはいらなくて・・・。それでも、本書は愉しめたなぁ・・・。なぜだろうか。

    デビュー作の「邪馬台国はどこですか?」の続編であるが、登場する宮田氏のスタンスが若干変わった気がする。たぶん、知っているんだと思うのだが、「知らないな」「聞いたことはあるけれど」を連発するのだ。それも、取り上げる謎の根本的なことについて。だから、仕方なくバーテンダーの松永や、早乙女静香が説明するのだけれど、これがよかった。だから、世界史に疎い私でも愉しめたのではないかと思う。

    取り上げる謎は、「アトランティス大陸の不思議」「ストーンヘンジの不思議」「ピラミッドの不思議」「ノアの方舟の不思議」「始皇帝の不思議」「ナスカの地上絵の不思議」「モアイ像の不思議」である。どれもこれも、解明されていない謎ばかり。これを、「邪馬台国は~」と同様に、宮田と静香がバトルしながら語っていく姿を、今回は来日中だったペンシルベニア大学教授ジョセフ・ハートマン(古代史の権威)の目線で綴っていく。
    初めてバー「スリーバレー」に入ったハートマン教授は、がっかりする。こんなところで美味しいお酒や肴が食せるはずがないなと。しかし、静香が誘ってくれた場所だから、それほどひどくはないだろうと思い直す。
    ハートマン教授に言わせると、早乙女静香は才媛で、シャーリズ・セロンのように美人で、アンジェリーナ・ジョリーのように迫力があり、ハリウッド女優にも引きを取らない美貌と、強いハートを持っているのだそうだ。迫力があるのは間違いないが、果たしてその美貌というのは・・・(苦笑)。毎回、宮田にやられては悔しげに暴言を吐くイメージが定着しているだけに、それほどの美しさが想像できない。一方、「九つのメルヘン」等の桜川嬢は、立ち振る舞いも美しいが。

    さて、一度はがっかりしたハートマン教授だが、店に通ううちに最初に抱いた印象の誤りを認めざるを得なくなる。カクテルは美味しいし、肴も美味しいのはもちろん、びっくりするほどバリエーションが豊富なのだ。前作「邪馬台国は~」では、シェイクする手もおぼつかないほど初心者バーテンダーだった松永さんは、相当鍛えたらしい。

    さて、本題の謎解き。やはり、宮田の推測はとてつもないもので、しかもなぜか「そうかも・・・」と思わせる力を持っている。加えて、一番最後に披露した最も途方もない推測! これが本当なら、素晴らしいと思わず唸ってしまう。

    しかし、一番不思議なのは、客がいつも3人(宮田、早乙女静香、教授)しかいないカウンターしかないバーなのに、なにゆえ、スクリーンや、モニターなどが設置されているのか。歴史の謎の検証のためにしか役に立たないものだ。オーナーとは何物なのだろう。私にとっては、それが一番の謎。

    さて、解説で思い出した。桜川嬢が登場する「九つのメルヘン」のバーに早乙女嬢が来店したことがある。気になる方は、「九つのメルヘン」の最後の話を読んでみよう!

  • 邪馬台国はどこですか?の方が好きだなぁ。。。こっちもそれなりに楽しめたけど。

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著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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