プロの資料作成力

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492044612

感想・レビュー・書評

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  • 大体は既にやっていることだったが、最後のレビューする立場になった時の観点、は参考にできそう。

  • 折角なので『外資系コンサルのスライド作成術』に続いて読んでみたが、正直得るものは何も無かった。
    内容は極めて一般論に終始しており、「おもてなしの心」と言ったようなありがちな言葉が続く。また、決定的なのは、サンプルとして記載のあるbefore/afterスライドのafterが全然イケてないこと。
    筆者の経歴を見ると、きっと筆者の本当のプロフェッショナル性はここ(資料作成能力)以外にあるのだろう。

  • いろいろな雑誌やメルマガなどからこの本を知ったことがきっかけでした。
    私自身、もっと見やすく、分かりやすい資料を作るための技術やテクニックを知りたかったので、いい機会と思い、読んでみました。

    単なるテクニック本に留まらず、資料を作るための心構えに始まり、後半には具体的なテクニックにも言及しており、非常に実践的な一冊だと感じました。

    副題にある「おもてなしの心」は、資料作成にどう関係あるのか読む前は疑問もあったわけですが、読み終えて納得しました。資料の作成も読んでもらう対象があり、それを意識しない資料には価値は生まれません。それはどんなことでも同様なのですが、ただの紙だと思ってその点を疎かにしてはいい資料ができるわけありません。改めて、当たり前のことを気づかされました。


    「わかる」
    ・「意味がわかる」→情報の量と質が適切で脳に収めやすい
    ・「意義がわかる」→論理的・感情的に受け入れやすい(おもてなしの心)
    プロフェッショナルな資料の3つの要件
    ①期待値を理解している
    ②達成基準が高い
    ③安心・満足・感動を与える
    資料作成のステップ
    ・意義がわかる(①目的(何のために)、②ターゲット(誰に)、③メッセージ(何を))
    ・意味がわかる(④構成、⑤ビジュアル化(どうやって)

    「おもてなしの心」=user experience=顧客体験
    相手の立場に立った分かりやすく、心を動かす表現など、資料を通じてユーザーエクスペリエンスを提供することで選ばれ続ける人材になれる

    <この本から得られた気づきとアクション>
    ・資料作成にも「おもてなしの心」が必要だ
    ・具体的なテクニックは心がける
    ・テンプレート集は、困ったときに参考にしたい

    <目次>
    Chapter1
    プロフェッショナルの資料に求められるもの
    Chapter2
    【意義がわかる資料の作成方法】「目的」「ターゲット」「メッセージ」の明確化
    Chapter3
    【意味がわかる資料の作成方法】 資料の構成を考える
    Chapter4
    【意味がわかる資料の作成方法】情報の質と量を最適化する
    Chapter5
    【意味がわかる資料の作成方法】ビジュアルオブジェクトのテクニック
    Chapter6
    【意味がわかる資料の作成方法】ビジュアルエフェクトのテクニック
    Chapter7
    資料のクオリティを高めるヒント

  • 資料作成について、基本から学べる一冊。

    目的の明確化、
    ターゲットのプロファイリング、
    メッセージのブラッシュアップなど、
    基本的なことで、大切なことを惜しみなく伝えて下さっています。

    資料作成の技術面の紹介は、身近なところに教えてもらえる人がいない私にはとてもありがたい内容でした。

    当面、資料作成時のお供として、手許におくことになりそうな一冊です。

  • ドキュメンテーションについてのわかりやすく、実用的な良書。くり返し読んで、モノにしたいと思う。

  • ありがちな本かと思いつつ購入した一冊。
    非常に良い意味で期待を裏切られた…

    資料作成に必要な考え方も含めて、Howだけでなく、Whyもしっかり定義してあり、例えば、資料の目的、読み手、プレゼン資料か読み物か、などなど"資料を作る前"に確定する項目や心構えが明記してある。

    コンサルタントの資料の基本が網羅的にうまく整理されているので、チームメンバーへの推薦図書とした良書。

  • これは実用的な本。買おう。

  • 特に前半の部分が心に響きました。
    何度も読み返して、自分のものにしようと思います。
    すでに資料作成に活かすことができております。

  • ドキュメンテーション(書類作成)に関する具体的なテクニックが知りたくて手に取った本。

    ▼2種類の「わかる」
    「わかる」には「意味がわかる」と「意義がわかる」の2種類がある。ドキュメント作成の際には、この2つの「わかる」が伴っていないといけない。「意味はわかるけど、それでどうするの?」のようなケースは、両方が伴っていないパターン。

    ▼わかりやすい資料とは何か
    ・情報量と内容が適切である
    ・伝える相手の状況、シチュエーションを意識した内容である

    ▼プロフェッショナルな資料の3要素
    1. 期待値を理解している
     相手に「私が欲しい情報はこれではない」と言われない内容であること
    2. 達成基準が高い
     資料のクオリティが高いことに加え、作成スピードが早いこと
    3. 安心、満足、感動を与える
     ビジネスの資料は、そもそも相手に何らかのアクションを求めるもの。
     それだったら動いてみよう!と、琴線に触れる力があること

    ▼資料の目的を明確にする
    目的の見えない資料では、人は動かせない。また目的は、一言で言える内容であること。
    ・相手にどんな行動をとってもらいたいのか
    ・そのために何を理解してもらいたいのか
    ・そのためにどのような状態にするべきか

    ▼意思決定に働く「6つの心理」
    相手の判断基準を変える必要がある場合、この6つの心理の視点から攻めどころを考えると効果的。
    ・返報性(何かしてもらったらお返ししなくては)
    ・一貫性(あなたの目的と合致してますよ)
    ・社会的証明(世の中みんなこうしてますよ)
    ・好意(好きな人の要求に答えようとする心理)
    ・権威(専門家もこう言ってますよ)
    ・希少性(今だけ!最後の一つ!あなただけ!)

    ▼ターゲットを知り、仮説を立てる
    ・メインターゲットとサブターゲットの設定。2:2:6の法則。
    ・経歴の軸と業務内容の軸でターゲットの人物像を明らかにする。
    ・期待値(優先順位と判断基準)

    ▼メッセージの要件
    ・ロジックエラーがない。
    ・5回以上の「なぜ?」に耐えうる。
    ・感情に染み入ること。
    ・感情を前面に出さない。

    ▼構成の応用
    ・フルバージョン(数十枚程度)
     関心を持った相手にじっくりと理解してもらうためのもの。
    ・エグゼクティブバージョン(1枚〜数枚)
     忙しいエグゼクティブ向けに最も伝えたいポイントを短くまとめたもの。

    ▼わかりにくい資料の原因
    ・情報の質が悪い
    ・情報の量が多い
    ・情報の加工がで季節でない
    ・効果が効果的でない

    ▼Googleのデザインガイドライン10か条
    ・役に立っているか?
    ・速いか?
    ・シンプルか?
    ・魅力的か?
    ・革新的か?
    ・ユニバーサルか?
    ・利益が出るか?
    ・美しいか?
    ・信頼できるか?
    ・親しみがあるか?

    ▼その他
    ・期待を把握した上で、良い意味で裏切る。相手がまだ言語化することができない潜在的な
    期待を推し量ること。
    ・相手の使用言語に合わせる。
    ・資料作成は、まずは手書き。手書きは体裁にとらわれず、本質的なメッセージしか書けない。


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    まとめ
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    資料作成の際の考え方、具体的な手順、テクニックなどがとてもわかりやすくまとめられていた。全体で説明している「資料作成」を「料理」に置き換えているところが、資料作成初心者にもわかりやすいよう配慮されている。また、実際に資料作成をはじめた社会人の例も挙げられていて頭に入りやすい。資料作成前に読めば手順がよくわかり、作成後に読めば、自分の資料のどこが伝わらなかったのか、どこが良くてどこがだめだったのかを分析するためのヒントが沢山詰まっています。資料作成の際には手元に置いておきたい一冊。

  • パワポ使いならではの失敗を避けるために、ロジカルに考えた後、スライドを作成することが重要であると説いている書籍です。
    上手く実行出来ていないが、普段心がけていることが書かれていました。
    個人的には、後半のスライド作りのポイントが参考になりました。

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著者プロフィール

清水久三子(しみず・くみこ)
お茶の水女子大学卒業。大手アパレル企業を経て1998年、プライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社。新規事業戦略立案、人材開発戦略・実行支援などのプロジェクトをリードし、企業変革戦略コンサルティングチームのリーダー、IBM研修部門リーダーなどを経て2013年独立。現在は株式会社アンドクリエイト代表取締役社長として企業研修や経営・人材育成コンサルティング事業に携わる。著書に『外資系トップコンサルの「聞く」技術』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『プロの資料作成力』『プロの課題設定力』(ともに東洋経済新報社)、『1時間の仕事を15分で終わらせる』(かんき出版)など多数がある。

「2023年 『知識とスキルを最速で稼ぎにつなげる 大人の学び直し』 で使われていた紹介文から引用しています。」

清水久三子の作品

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