現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全: 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492046869

感想・レビュー・書評

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  • 現代の情報が溢れている中、効率的に情報を集め、整理出来る方法を分かりやすく解説されている本。

    メディアは4つに分かれる
    ①表面的だか広いメディア×偏りが無い
    ② 表面的だか広いメディア×偏りが有る
    ③奥深く掘り込んだメディア×偏りが無い
    ④ 奥深く掘り込んだメディア×偏りが有る
    ◆情報収集源
    →NHKスペシャル、クローズアップ現代、ザ・ノンフィクション、東洋経済オンライン、ダイヤモンド・オンライン、現代ビジネス、文春オンライン、専門家が発信するSNS
    アウトライン→視点→全体像で把握する
    ①ホリゾンタル×中立的なメディアに目を通し、ニュースのアウトラインを得る→ニュースアプリ、通信社
    ② バーティカル×中立的なメディアで、いくつかの視点を確認する矢印SNS、専門誌
    ③ いくつもの視点を知ることで、ニュースの全体像が掴める

    読む事の目的は多様な視点を獲得する事
    本当の「知る」というのは、その出来事について「たくさんの視点」を獲得し、「全方位からその出来事を見る」ということ。
     「視点」を増やせば増やすほど、「新しい視点」を獲得すれば獲得するほど、「知る」は広く深くなっていく。
    →知に向き合う謙虚さが必要。最終的な目標は「知肉」を育てる事。

    RSSを活用する
    ①必ずチェック
    ②忙しい時は飛ばす
    ③暇な時にチェック

    ◆チェックする情報
    新聞(日本経済新聞)
    RSS(興味ある内容を追加)
    Yahooニュース
    SNS (Twitter)


    本を読む理由
    知肉を育てていくには、現時点での「多様な視点」から、テーマをさまざまに照射することで、全体像のイメージを持つ

    優れた書籍は、1冊の本の中だけで、「アウトライン → 視点 → 全体像」という流れを全部用意してくれている
    自分の頭脳にさまざまな教養や豊かな情感や考える力を蓄積していくため
    書店を歩いて、並んでいる紙の本を眺めていくことには、じつに大きな価値がある
    つねに「この本はどのように自分の知肉になるだろうか」ということを意識しながら読んでいく。
     「1冊の本の中で、抽象的で難しそうな部分こそ、丁寧に熟読せよ」
    ハイライトした箇所へのコメントも載せる
     「この解説は、前に読んだ『○○』という本にも出てきた」
     「これって△△○のニュースにもつながるのでは?」
     「この××という考え方は、言い換えると□□ということ?」

    難解な本の読み方
    ①まず書名でグーグル検索し、解説している記事や書評を読む
    ②アマゾンの商品ページで、レビューを読む
    ③平易な入門本や解説本を購入して読む
    ④NHKの『100分de名著』シリーズがあれば、とくにおすすめ
    ⑤漫画版や映画版を探す

    わたしたちの大事な目標は、『罪と罰』を素材にして、世界を学ぶことである。

    その本が「どういうビジネス書なのか」をまず調べてみる
    ①「実用書系のビジネス書」なのか
    ②「自己啓発系のビジネス書」なのか
    ③「世界観系のビジネス書」なのか

    書籍を読む → 「さまざまな知識や視点」を得ることで「さまざまな概念」をつかむ → 「世界観」が見えてくる → 「知肉」にしていく

    気になる所をメモする
    メモから概念を掴む
    概念を掴んで世界観をスケッチする
    世界観から知肉を育てる


    2つの保存を使い分ける
    ・人間の頭の中 = 記憶容量は小さいけれど、「概念」にするのが得意
    ・コンピューター=「概念」をつくる能力はないが、記憶容量は無限大

  • 氏の知的生産術が細かく書かれている。

    pocketなどのITツールを時代と共に乗り換えつつ(乗り換えの変遷もまとめてみたら面白そう)、リアルの書店や書籍と、デジタルのそれらとを活用し、そこからどうやって概念や世界観を生み出すのかが細かく書かれている。

    始めの数ページで紹介される本棚やスマホの画面がとても興味深かった。

  • スキマ時間で本を読む
    Kindleを活用する。
    RSSを使う

  • ▼まずは現代の知的生産に必須の5大前提を知る
    ・記事にはホライゾン、バディカルの軸と中立、偏見の2軸がある
    ・読むことで得た知識、視点を知肉にするのが最終目的
    ・散漫力を活用し5分の集中をなん度も続ける
    ▼まずは落とし穴を見極め読むべきものを選別する
    ・偏りのある情報かどうかを認識した上で読むべきものをふるいにかける

    ▼ネットはなにを見れば良いのか
    ・プッシュ型の情報は無限に流れ込んでくるので自分で選んで読む

    ▼SNSをどう使いこなすか
    ・Twitterは情報収集用として使える。
    ・コメントしている人の口調やプロフを見て、信用できる人を増やしていく
    ▼選んだ記事をどう読み、どう整理保存するか。情報整理の方法

    ▼本はなにをどう読むか

    ▼知識や情報を活用するカギは2つの保存を使い分けること

    ▼脳をクリアな状態にする二刀流の進め

    ▼散漫力を活用し最適なインターバルで仕事を回せ。マルチタスクワーキングの秘技

  • 概念→世界観→知肉に変えていく。
    読書は学びであると同時に娯楽である、というのは分かる気がするなぁ。新しいことを学ぶのは単純に楽しい。


  • まさに最近、集中して読書できなくなってるように思うので読んでみた。
    著者によると、集中力は必要ないらしい。正確には、長時間の集中はいらないということなのだろうけど、短時間だけなら確かに集中できるので、それの積み重ねで読書をするということだそう。

    著者の母の再婚相手(義父)は、「知」に触れるのを嫌がったそう。本を読んでいたり図書館に行くことを許さなかったのだとか。そんな人が驚き。まあでも、それの反発心で大人になって本を読むようになったかもしれないので、逆に「本をもっと読め」と言われる家庭だったらこういうふうになってなかったかもしれない。

    座学で学ぶより足で覚えるという記者の精神は、デマの内容に騙されやすいとのこと。確かに、たまにへんなこと書いてると叩かれる記事あるしね。まあ、足で学ぶというのも確かに大事だと思うので、このへんは難しい問題だと思う。

    デマ情報じゃないかどうかを見分ける方法についても書かれてあり、そのうちの一つが「専門用語」を使っているかどうかということだそう。ただ、ここもたまに専門用語使っていても全然違う意味で使ってるということもあるから、やっぱり素人には見分けが難しいだろうなと思う。

    「自由に本を読めばいい」というのはまさにそうだと思う。自分も、会社で社内図書という制度を運用してるけど、本を読むことを強制したくはないなと思ってる。読書感想文なんて、むしろ読書嫌いにさせるだけじゃないかと思うし(せめて、書き方を教えてほしかったと思う)。

    なお、自己啓発書は「カンフル剤」なようなものだとのこと(というよりも、『日常に侵入する自己啓発』という本に書いてあるらしい)。これについては、自分も読んで満足してしまってるところがあるので、分かる。どう自分の生活に活かすかが大事なのは分かってるのだけど…。

    それとちょっと細かいことだけど、著者が「血肉」にたいして「知肉」という言葉を作っていたけど、「血肉」の本来の読みが「ケツニク」なのか知ってるのかがちょっと気になった(自分も最近まで「チニク」と読むと思ってたけど)。

  • 電子書籍を薦めているが、検索や引用ができない画像形式の書籍も多々あるので、なんだかなぁという感じ。

  • 情報のインプット方法がたくさん。
    SNSの情報は活用しきれてない感がある。
    本を理解するのではなく、筆者の概念を想像する。

  • マルチタスクの考えに懐疑的であったが、佐々木さんの言うマルチタスクと私が考える集中(マインドフルネス)は抽象化すると同じ内容なのだと理解した。

    読むための具体的な方法が多くとても参考になる。
    ただ佐々木さんのようにそれを習慣化して毎日毎日何年も何年も続けられるとは思えなかった。

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著者プロフィール

ジャーナリスト

「2022年 『楽しい!2拠点生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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