マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ
- 日本実業出版社 (2023年2月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534059833
感想・レビュー・書評
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マーケティングを学んだことがない私でも理解しやすかった。実践してみたらもっと難しいだろうなとは思うけれど、何が重要なのかを明確にシンプルにしてくれている分、初心者はまずそこに集中すればいいんだなと考えられる。
個人事業主・フリーランスの人は読んでおいて損はないかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何度説明しても理解が進まないクライアントがいる。理解できなければ行動もできず、動かなければうまく行っていない現状を変えることもできず、マーケティング・サポートの自分の仕事もお役御免となってしまう。プロジェクトが始まったその日にそこまでが見えてしまう。どう説明すればこの壁を破ることができるのだろう?と疑問を持ちながら手に取った。
目からウロコだったのは、マーケティングの4Pの最初の一歩目の「誰に(who?)、何を(what?)、どのように(how?)提供するか?」の最後の「how?」を切り離して後回しにしてしまうこと。
そうだ、how?はPrice、Place、Promotionの樹海に入ってしまって迷子になってしまうのだ。この下りに来る頃にすでに脱落している人がいる。たくさん居る。僕の実感値で80%くらいは脱落している。無理もない。営業はフィールドセールスという地上戦に、広報はPromotionという空中戦に特化して手一杯なのだ。だから一旦、情報量を大幅にカットしてしまって良い。もちろん、いつかこの樹海に足を踏み入れなくてはいけないが、サバイバル術を身に着けながら行くのが良い。目標達成の頂上を一足飛びに目指しても早死する(それはフィールドセールスが抱える案件の死であり、インサイド・セールスのコンテンツなどの施策の死であり、外部コンサルを迎えてのプロジェクトの死のことだ)確率を上げるだけだ。
本書のタイトルは「初心者向け」な印象だが、各章末では毎度、”なるほど”と膝を打つ。経営者向けの「顧客起点の経営」も読もう。 -
ブランディングは忘れられないようにつなぐ手段、とは新しい解釈でした。
価値は便益と独自性、納得度が高かったです。
もっと若手の頃に出会いたかった。 -
マーケティングとは何か?ということを教えてくれる本
色々な手法があるけれど、本当に考えなくてはならない本質を分かりやすく教えてくれる。
価値とは、「便益」と「独自性」の両方を併せ持つものである
最新のスキルも時が経てば最新では無くなる
お客様を理解するために、まずは「たった1人の実際のお客様」を理解することから始める
自分のキャリアを「価値」と「お客様」という観点で考える
確かに自分自身の価値(あくまで仕事で)も便益と独自性という観点で考えられる。
誰に、どんな価値を提供するか。それは組織のなかでどれだけ有用なのか。もし、今いる場所で難しければ価値を見出してくれる場所に移動する。そんな考え方をしたい。
https://self-methods.com/how-should-i-use-marketing/ -
マーケティングの軸とは何かの一つの考え。
著者のシリーズを読んでいれば同じことが書かれているがまとまりは断然こちら。
人におすすめしやすく実践しやすい。
相手の視点に立つ意味が見えるし、結果、自分自身が提供できる価値にも気づける内容。
誰に対しての価値なのか。キャリア論の生き方にもつながる。 -
めちゃくちゃ良かった。
マーケティング初心者向けとなるが、マーケティングの定義はもちろん、著者のだけど、それらの論拠や考え方がめちゃくちゃ参考になる。
何度も書かれているが、簡単にいえば、
お客様にとっての便益と独自性を提供する(これが商品やサービス)で、お客様がそれを価値として受け取ってくれるか。そこを継続的にやり続ける、試行錯誤する。一人のお客様を見るということでやっていくと。
そういう意味で、HOW、つまり何で売るか、ECとかSNSとか、リアルとか、PRとか、広告とか、それらの手段は枝葉でしかない。そう枝葉なのだと。
そういう枝葉に振り回されるのがまさにマーケティングの樹海と表現していて言い得て妙。HOWを考えるのを否定するわけでもなく手段としては当然用いる。しかしそれは、顧客に最適なものがLINEならLINEであっただけで結果論や個別解となる。だからLINEが良い手段で、ラジオがダメな手段とかではない。お客さんにとってどうかというだけとなる。
これが顧客視点、顧客思考といってもいい。ただそれが出来るのは、顧客に降りていって、とくに自分が対象顧客ではない(例えば男性なら女性向け商品などわかりやすいだろう)を想像できるかとなる。当然何もなければできないのでヒアリングする、そのお客さんがどうしたら喜んでくれるかを考える。
そうやって考えていくと、とてもシンプルになる。
つまり、お客さんにとっての価値を押し付けでなく(押し付けているケースも多々あるし、やりがち)、その価値を常にアップデートして提供していくこと。これが価値創造であり、マーケティングといっていい。
ざっとそんな感じで、これらをマーケティング初心者や経験が浅い人が理解出来るとは思えないので、読み手で初学者であればおそらく他の本より本質的であると思えるし、HOWを知りたい人には物足りなくなる。
だが、多少経験のある自分にとっては、多分この本は本質的で、詰めていくと商売ってこういうことだよなと心から共感できた。
他にもいくつかアイデアや気づきを得たので、これはマーケティングって何かという人もそうだし、自分の顧客にもそうだし、色々な人に進めて土台としてくれるととても嬉しいと感じた。
読んだ人はぜひ理解した範囲で、価値創造であったり、HOWでなく顧客の視点で考えること、それらを何度も試してみて、なかなかうまくいかない(当然それが当たり前)ことを理解しつつその上で、お客さんにとっての価値を生み出すことをチャレンジして欲しいと心から思ったし、自分もそうやっていきたいと心から思った。 -
マーケティングの樹海に迷い込む人は
who(誰に)が曖昧なままhow(手段や手法)から入り込もうとする
マーケティングとは新規のお客様(who)の数を拡大していくと同時に離反を最小化し、お客様の継続購買を促すこと。そのための(whatによる)継続的な便益と独自性の提案と価値づくり。
具体的には
⑴不特定多数のマーケット全体からプロダクトをこうにゅうした最初のお客様を探し出し、どんな便益と独自性に価値を感じたか、どんな人なのかを見極める。
⑵上記⑴のお客様とは異なる便益と独自性を見出し、価値を感じているお客様を見つけ、購入・使用に繋げていく。
⑶購入頂いたお客様によりプロダクトの「価値の再評価」が起こり、その中で継続購買に繋がったお客様が見出す便益と独自性を理解し「単価・頻度」を上げていく
ブランディングは、あくまで継続性を強化する手段に過ぎない -
メチャクチャ良書!だと思いました。
世の中に、マーケティングに関する本は、数多出ていますが、多くがテクニック論の本であり、「俺はこう思う!」という自分語りの本であると思う。
ただ、この書籍は、テクニック論の書籍ではない。基本的であるが重要な視点を提供してくれるものだと思う。
「誰に」「何を」提供するのか?と言う非常にオーソドックスなセオリーが書かれているが、このオーソドックスなセオリーにプラスして、提供物を求めている人(顧客)はいるのか?顧客はなぜ選んでくれたのか?を整理して考えよう!
テクニックや方法論に頭が引っ張られた際に、立ち返って読むべき書と思います! -
使い方はよく分かりませんでした(笑)