Teen Age

  • 双葉社
3.23
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感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235098

作品紹介・あらすじ

十代は、可笑しいことがいっぱいあった。そして、ときどき焦って、ふと痛みも知った。誰もが胸の奥にしまってある、たいせつな通過点。今、わたしたちの作家が描く、ティーンエイジ小説の最高傑作アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • ◎一実ちゃんのこと 川上弘美
    ◯イモリ 椰月美智子

    藤野千夜さん狙いで読んだ
    ハズレのないアンソロジーはうれしい

  • 【あらすじ】
    ささいなことで友達と笑いあい、初めて知った恋に戸惑い、夢と現実のあいだであがいていたあの頃。十代の時間は色濃く過ぎていった…。誰もが胸に大切にしまってある風景が、今せつなくよみがえる。人気作家7名が、十代の揺れる気持ちを鮮やかに描いた青春小説アンソロジー。

    【感想】

  • 面白かったです。いろいろな十代のひとこまでしたが、なんだかんだで、十代ってキラキラしているなと思いました。もどかしくて、愛おしい。わたしはもう遥か遠くに過ぎ去った十代ですが、いつか懐かしく思う時がくるのかな。今は、過去はあまり思い出したくないです。中でも、島本理生さんのと、川上弘美さんのお話の空気感が好きでした。

  • 角田光代、瀬尾まいこ、藤野千夜、椰月美智子、野中ともそ、島本理生、川上弘美が10代を描いた短編集。好きな作家さん達だったので読んでみた。ほぼ期待通りの内容でした。

  • ティーン向け短編集
    印象深かったのは、「神さまのタクシー」と「ハバナとピアノ、光の尾」。
    でも、ひとに勧めるほどではないっていうのが正直なところ

  • 角田光代「神様のタクシー」
     まじめな先輩ハミちゃん。後輩ののちゃん。で、わたし。
     私がすきな泉田先輩。
     泉田さんが去っていく、気持ちが動く。
     うーん、星2つ。

    瀬尾まいこ「狐フェスティバル」
     田舎の子供。都会の子。
     田舎の伝統祭り「狐がえり」を成功させようと、ミヤコとサナオから追い立てられてリーダー和兄が、いやがる三崎をメンバーに誘う。必死だ。
     爽やかなストーリーで続きが読みたいと思いました。
     星4つ。

    藤野千夜「春休みの乱」
     不思議な力あるの?小清水さん。
     不思議な魅力のある話だった。
     星3.5個?

    椰月美智子「イモリのしっぽ」
     生物部の先輩部長 幸野先輩と後輩部長 矢守くん。
     「スイミー」な世界?
     星3つ。

    野中ともそ「ハバナとピアノ、光の尾」
     ピアノを弾く男性を探す女性。
     そんな人を打算なく手伝ってしまう男。
     好き嫌いのある話だろうな~、私は星2つ。

    島本理生「Inside」
     大人と子供のInside。そんなInsideもいつかはOutsideに。
     星3.5個。

    川上弘美「一実ちゃんのこと」
     ウソ? ありえない??
     でも、好き。
     うん、楽しい。星4つ。

  • 文庫版を拝読。
    以下の短編を収録。

    『神さまのタクシー』角田光代
    『狐フェスティバル』瀬尾まいこ
    『春休みの乱』藤野千夜
    『イモリのしっぽ』椰月美智子
    『ハバナとピアノ、光の尾』野中ともそ
    『Inside』島本理生
    『一実ちゃんのこと』川上弘美

    角田女史の短編の構成力はやっぱり群を抜いている。
    たくさん短編を発表されてますが、どれもきちんと物語になっている気がします。
    島本女史も相変わらずでした。

    個人的に気に入ったのは、
    『ハバナとピアノ、光の尾』
    (他の方のレビューを見るとあまり評価が高くないようですが……)
    野中女史は初見ですが、文章の醸し出す雰囲気に独自のテンポがあった。

    悲しいかなよく出来た話はあるけれど、
    読み終わってらすぐに忘れてしまうお話ばかりだ。
    それこそ、おぼろげにしか思い出せない淡い青春みたいなものかもしれないけど。

  • 中・高生が主人公の物語の寄せ集め。恋愛、学校生活、家族などがテーマになっている。個人的には、角田光代、川上弘美が面白かった。

  • 当たり外れ大きい。有名どころはやっぱりうまい。

  • 様々な女性作家たちが10代の心模様を描いた短編集。
    ・『神様のタクシー』(角田光代)
    ・『狐フェスティバル』(瀬尾まいこ)
    ・『春休みの乱』(藤野千夜)
    ・『イモリのしっぽ』(椰月美智子)
    ・『ハバナとピアノ、光の尾』(野中ともそ)
    ・『Inside』(島本理生)
    ・『一実ちゃんのこと』(川上弘美)

    十代の自由奔放さゆえの愚かさとか感情の微妙さとか、
    なんだか忘れていたものを思い起こさせてもらったような気がする。
    箸が転んでも可笑しい、かと思ったら些細なことがこの世の終わりのように思われたり
    とても不安定な思いに揺れる女の子たちが微笑ましい。
    中でも角田さんと瀬尾さんと島本さんの短編が良かった。あと川上さんのも笑えた。
    相変わらず視点が妙だわ~とほくそえみながら。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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