また、同じ夢を見ていた

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 699
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239454

感想・レビュー・書評

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  • 住野よるの2作目。

    不覚にも中年の親父が思わず人前で泣きそうになってしまった。

    人生とは、難しい。
    強く生きすぎると周りと軋轢を起こしてしまう。
    孤独に生きたくても、人は一人では生きていけない。

    人生はプリンのようなものだ。
    カラメルのようなアクセントが必要なのだろう。

    自分にとっての「幸せ」を考えさせられる作品。

  • わざとなのかな。。?文章の書き方が幼い。。なんか軽い感じでスラスラ読んでしまった。なのかの真っ直ぐさが可愛くてほっこりした。幸せとは何か。。とりあえず私も深呼吸して心の隙間をあけよう‼︎

  • う一む、実は4年前に同じ本を単行本で読み、今回文庫本で読みました。

    4年前は読んだ積もりが流し読みになっていて内容を十分に理解できていませんでした。

    今回の読み直しでなる程と理解(した積もりか?)

    一周遅れのランナーのようですが、なる程、同じ夢を見ていた、か。

  • 小学生の小柳奈ノ花の語りで、綴る物語。彼女は学校には友だちはいないが、猫や高校生でものを書いている南さん、
    お菓子を作ってくれるあばあちゃん。夜の仕事をしているアバズレさんが相手してくれて、その会話が面白い。
    住野よるの作品は「君の膵臓をたべたい」に続いて二作目。
    十分住野色がでている作品。
    奈ノ花にかわいげがないのが、少し不満だなあ。子供って同類で仲良くなるんじゃないかな?一気に歳を取った女性と友だちになるのは、頭で考えることが多いから?

    ひとみ先生が国語の授業で幸せって何かを話し合います。と言って彼女も考え始める。

    集団心理は恐ろしい。
    漠然と、桐生君に対しての批判的な視線。彼女は桐生君の代理で言い返すが、桐生君に嫌われてしまう。

    クラスへ出て来なくなった、絵が上手な桐生君の家を訪ねて行く。一度目は会ってももらえない。ひとみ先生の助言を受けて桐生君の味方になろうとする。二度目に出掛けた時に、
    桐生君が、自分のせいで彼女が学校へ行かなくなるのは、いけないと部屋から出て来てくれる。

    この物語はいろいろな比喩が上手く会話の中で使われている。ちょっと住野さん的な物語りの特徴です。
    最後は「薔薇の下で」。

  • 素晴らしい作品に出会ってしまった。この作者さんは、きっと心が綺麗なんだろうな。と思える作品。
    幸せとは何か。これがテーマになっている。
    小さな女の子が不思議な出会いを通して成長していきます。その女の子の口癖、『人生とは、』に続く言葉が本当に素敵です。
    これを読んだ後はきっと心が綺麗になって、すこし優しくなっている。そんな作品です。

  • 頭が良い子供って、こんな感じなのかなって思いました。今回のお話は、なかなか主人公に感情移入できなくて読み終わってしまったので星三つです。作者様の文章選びとか登場人物の名前とかは好きなんですけど、作品によって主人公の思考回路が最後まで全然わからない場合があるので、人によって好き嫌いは分かれるのではないかと思います。でも買うのはやめられないくらい好きな場面とかもあるので、相性が合わなくてもハードカバーは買っておきたいと一度でも思った人は買った方がいいです。

  • ああ、そういうことだったんだと読み終えて納得。
    主人公が幸せとは何かという宿題で少しずつ答えを見つけていく過程が素敵だなと思いました。

  • 取りこぼしてはいけないような大事な言葉が沢山詰まっている物語だった。
    「幸せとは、何か?」明確な答えを見つけるのは難しい。人それぞれの幸せの形。一つとして同じ幸せはない。答え合わせもできないから自分で見つけるしかない。
    少女の「友人」は彼女の幸せを願い、会いに来てくれた。クラスの友達を馬鹿にし、不要と切り捨ててきた少女は「友人」さえいれば良かった。
    けれど、本当に味方が欲しかったのは自分なのだと気付き、少年に寄り添う場面が真っ直ぐで不器用だけど、とても強くて、気持ちが良かった。
    子供の世界は狭く、きっと息をするのも大変なこともあるだろう。その中で「幸せ」の形を探し出すのは、きっと楽しい事ばかりじゃないはず。けれど、きっと大人より本質的で混じりっ気のない、その子の「幸せ」が見つかる。子供の力は大人なんかより遥かにすごいから。

    幸せとは許されること、相手を思えること、幸せと言えること…どれも幸せの形。
    「僕の絵を好きだって言ってくれる友達が、隣の席に座っていることです」が一番好きかな。
    私の幸せは…と考えてしまう一冊。

  • 最初、読んだ時はあまり分からなかった本です。
    でも、やっぱり読みたくなって図書館で借りました。1回目とは、違う感動が味わえました。
    「しーあわーせはー、あーるいーてこーないー、だーからあーるいーていーくんだねー」のフレーズが好きです!私の大好きな一冊です。

  • 読み終わった時自分のなかに何か幸せなものがいっぱいに広がった。人生とは、幸せとは、答えを出すのは簡単じゃない。だけど、この物語は一緒に考えることの手助けをしてくれる。ここにいていいって認められること、誰かのことを考えられること、私は幸せだっていえること、それぞれに幸せがある。私の幸せはなんだろう。

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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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