さらさら流る

著者 :
  • 双葉社
3.25
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本棚登録 : 1403
感想 : 203
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240528

感想・レビュー・書評

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  • 読もうと思って手に取った本ではなかった(図書館の本をなぜかなくしてしまい、弁償しようとしたところ、なくした本は絶版だったので、代わりにこの本を買うよう指定された)ので、まったく期待しないで読み始めたけれど、なかなか面白く、良い本でした。
    人の在り方は、生まれなのか、育ちなのか、もとから恵まれている人がいるのか、というようなことがテーマ。誰にでも暗部はあるけれど、その暗部は日に晒せばさらさらと流れるようになる、というのがメッセージなのかな。
    もう一度読みたいなと思いました。

  • うーん どうかなぁ。

  • 表紙がとっても好みです(*^^*)

    読み始めて
    あーこれは危なそうだなー
    と思ったら、本当に危なかった...

    ちなみに私も主人公の女の子と同じで、
    緑道に全く興味はありませんw

    ハッピーエンドでよかったなと思います。

  • 普通に生きていく中で誰にでも起こりうる可能性がある話だと思う。でも、自分には関係ないとも思ってしまう話。
    その中で、自分と向き合いながら一歩一歩進んでいく菫はホントすごいと思った。凛として生きていきたいなぁ。

  • 2018/03/01

  • テーマがちょっと重いのでいろいろ考えさせられる。時間軸、誰目線なのかたまに分からなくなる。

  • お酒を飲んだ後、真夜中に暗渠を辿りながら家路へと向かう。
    そんな書き出しにこちらもワクワクしながら読んだ。

    数年後、主人公の菫は奈落に落とされる。かつての恋人が撮った自分の裸の写真がネット上で晒されていることを知ったのだ。
    悩んで悩んで、会社で信頼のおける女性の先輩に相談した時の彼女の仕打ちは、こちらまで打ちのめされた気分になってしまった。


    菫の側にこの家族がいてよかった。この人が菫の親友でよかった。

  • リベンジポルノが題材のお話。
    なんとなく胸がスカッとする話なのかなって思ったらそうでなかった。
    被害者と加害者それぞれの将来が明るいものだといい。と、思う。
    人間関係は複雑怪奇。それだけに納得のいく別れ方と言うのは難しいのだと思う。
    完全な報復と言うものは存在しない。

  • 「暗渠」という言葉を初めて知った。
    ブラタモリみたいにそれをたどって散歩するの、楽しそう、
    この二人お似合いでいい雰囲気だな・・・

    と思っていたのに。

    どんなに相手を信用して愛していても
    こんなことがあったりするので
    写真には気を付けましょう。
    ダメ、絶対。

    ここのところ、読む本読む本、
    「恵まれている自分」がテーマになってて
    それを恥じる描写に、初めはとても共感していたけども
    この本でその感覚にちょっと答えが出たというか・・・

    幸い、この男の子は根っからのくそ野郎ではないので
    そこが救いというか、いい人に巡り合ってほしいというか
    もっとたくさんの人と素直に触れ合って向き合ってほしいなと思う次第。

  • 久しぶりに柚木麻子さんの本を読みました。「さらさら流る」2017.8発行、19歳の時から4年間つき合った男(垂井光晴・同い年)と別れて6年後、サイトの画像に自分の裸を見つけた井出菫の物語。世の中には類似した話が多いのでしょうか。ネット社会の恐ろしさをテーマにした作品かもしれませんが、流出に至る背景に思いを寄せれば、なんとも情けない男女の関係だと言わざるを得ません。読後感はよくないです。柚木さんの作品では「ランチのアッコちゃん」など、アッコちゃんシリーズが好きです(^-^)

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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

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