- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575244403
作品紹介・あらすじ
幼い娘の育児と仕事の両立に限界を覚えた由紀恵にとって、今日が勤務の最終日。夜勤の間は、夫の雅之が自宅で娘を見ている。だが、ラインのメッセージに返事はない。電話をかけても繋がらない。由紀恵は自分に執着していた不気味な患者の存在を思いだし、胸騒ぎを覚える。家族の絶望と狂気、そして再生を描いた戦慄のサスペンス。
感想・レビュー・書評
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タイトルの「監禁」…
確かに監禁されているのだが、夜勤をしている看護師の様子と交互に書かれている為なのか壮絶さとか圧倒的な迫力が少し軽減されるような気がした。
怖さより奇妙さを感じた。
気になって、気になって最後まであっという間に読めたが、ラストにえっという驚き。
なるほど騙されたな。 -
怖かったー。
由紀恵が帰宅してからの展開に、私はなんて恐ろしい人の無事を祈っていたんだろうとゾッとした。
一気読み。面白かった。 -
お前もか!とツッコミを入れたくなった作品。
由紀恵が病院で勤務する場面と夫が拉致監禁され殺されそうになる場面。
かたや生命を助けようとし、かたや生命を絶やそうとする。
すごい対比だ。
連れ去られる時に1歳の娘の事ばかり心配しており、由紀恵のことは?と何かおかしいなあと読んでいたが、納得。
看護師としての立派な仕事に頭が下がり、亡くなった方の話では涙がこぼれ、監禁シーンでは暴力の嵐でこちらまで痛みが来そうで、なんだかそれだけでも目まぐるしかったのに、最後に大きなモノをぶっ込んできた。 -
❇︎
全く疑問を抱かせず滑らかに始まり、
手に取るように話は続いていって、
まかさのラストに驚きました。
医療現場の内容は詳細なだけでなく、
非常にリアリティーに溢れていて、
医療従事者の方なのかと思ってしまいました。
ハラハラ、ドキドキしながら話は進み、
ラストはまんまと騙されました。
あまりにも鮮やかで、
もう一裏あるのではないかと思ったほどです。
参りました。 -
同じ作者の「婚活中毒」より楽しめました。
夜勤の看護師の妻は、喘息持ちの娘と一緒にいるはずのパートナーと連絡が付かずイライラする気持ちがよくわかりました。ハラハラしながら最後まで読み進めました。 -
秋吉さんて、ハッピーエンドのイメージないから、最後普通に終わって拍子抜け。最後何かもういっこあると面白かったかも。きれいに終わりすぎ。
監禁シーンと病院シーンが交互に出てくる。病院シーンは、それはそれでお仕事小説として読めるほどきっちり書かれている。ただ監禁シーンとのバランスが悪い感じがしたな~ -
幼い娘の育児と仕事の両立に限界を覚えた由紀恵にとって、今日が勤務の最終日。夫が娘をみているがメールの返信が来ない。
物語の緩急が凄く上手いと思いました。読者を飽きさせない。面白かった。 -
「聖母」がまずまずだったので読んでみましたが、こちらはかなりつまらなかったです。
監禁した犯人との格闘シーンは鬼気迫る描写となっており、その後ストーリー中盤で読み手にとってサプライズとなる展開が待っていますが、「ただそれだけ」。
中盤から後半にかけてはダラダラと続くばかりで、せめてもう一回どんでん返しがないと退屈としか言いようがありません。
由紀恵の夜勤の描写が長く丁寧であったことも、大した伏線になっていないし、由紀恵が全く気付かなかったとされる事象も(気付かないことが)あり得ないし、最後は時間の無駄とすら思いながらなんとか読了、そんな感じです。
思えば「聖母」もちょっと無理があるなという部分があったので、秋吉氏にはもう少し詰めを細かくしてほしいなと思います。