3月のライオン 16 (ヤングアニマルコミックス)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 121
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592160267

感想・レビュー・書評

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  • うんいやもうさ、これでいいよ。そろそろ幸せになっていいよ、この人たちは!というのと、二階堂の零くんへの理解度が深すぎてヤバい。

  • れいくん、幸せに浸ってハングリーさが無くなって、将棋が弱くなっていくんじゃないかという悩み。
    ひなちゃんとあかりさんの、和菓子屋を継ぎたい夢。
    二階堂くんの、強さを捨てないで共に闘ってほしいというれいくんへの想い。

    みんなの想いが少しずつ歩みを進めている、その様子を覗き見しているような一冊。

  • 短編集という感じ。
    一見話が進んでいないように見えて
    しっかりと進んでいる。変化してきていると思います。
    確かに勢いは感じないかなあ~、でも読んでるこっちも年取ってきてるしねw

  • 養子の話で笑いましたが二階堂くんの
    オレの最大の幸運はお前と同じ時代に存在できたことって所でウルッとさせられました

  • 零ちゃんが普通の高校生活を送れているようで
    とても嬉しくなる。
    周りは受験モードで、それがない零ちゃんが羨ましがられて
    その代わり中学から働いてきて、
    やりたいことの見つけ方とかそういった生ぬるいものではなく
    辛くて苦しいけれどやるしかない中で行きてきた訳だけれど
    そこまで理解はされないまでも、愚痴をこぼす仲のクラスメートができたことは良いことだ。
    それに、先生はわかってくれているのはありがたい。

    その後の先崎先生のコラムも考えさせられるものがある。
    田舎と都会、どちらに住んでいるかで
    どれだけ能力があっても運命は左右される。
    家の人に理解があるか、経済的にも支えてくれるかどうか。
    本人はただ好きな将棋を指したいだけなのに
    それだけでは許されないのは辛いところだ。

    零ちゃんとひなちゃんの仲もちゃんと進んでいるようで
    とても微笑ましい。

    ”しつこくてあきらめられない気持ちを「向いてる」って言うんじゃないかなって”
    というのは、成程なと思った。
    向いてるという言葉には、なんとなく楽しく続けられるイメージがあったが
    辛くて苦しくても諦められない、もはや業のようなものがあってこそ
    「向いている」なのかもしれない。

    パズルの楽しみ方のエピソードはとても羽海野先生みがある。
    箱に零ちゃんの名前も加わることで、歴史に加わり
    この先も自分の名前がこの家の歴史として流れていく
    というのは感慨深いものがある。

    ひなちゃんが、これまでは
    零ちゃんに会えない日があっても平気だったのに
    心が通じたと思ったら会えなくてさみしい
    と思うところが切ないし、
    この学校のどこかに彼女がいると思うだけで
    温かい気持ちになれる零ちゃんも愛らしい。

    無理な時は無理ってちゃんと言う、つらいけど
    と二人の間で話ができたことも良かった。

    お風呂の話は伏線なのかなと思っていたので
    自分だったら願ってもいない話に零ちゃんにも話して
    飛びついてしまいそうだけれど
    ひなちゃんに
    「やっぱやーめた☆って言える未来を残したい」
    というおじいちゃんは最高に恰好良い。
    家を買いたいあかりさんも、
    自分より下の代に借金を背負わせたくないおじいちゃんも
    どちらも真剣に考えているところが素敵だし
    良い方向に話が転がっていったら良いなと思う。

    島田さんは損な性格である。
    とても大好きな人なので、報われて欲しいものだ。

    二海堂のエピソードもとても良かった。
    ”桐山 オレの最大の幸運は
    お前と同じ時代に存在できた事”
    そうまで思えるライバルに出会えたのは
    本当に零ちゃんにとっても二海堂くんにとっても
    幸いなことだったのだと思う。
    彼は零ちゃんのことを近くで見ていて、
    ”自暴自棄になる自由さえなく”将棋を続けていたと
    ちゃんと真実を見抜いていたのだ。

    ”運命は公平ではない
    ーその不公平に対する 収められぬ怒りを
    ありえぬ程のエネルギーに変え
    「このルートで 正解だった」 という
    物語に 書き換える
    ―それしか 人間に出来る 反撃の手は無い”
    このモノローグは胸に響いた。
    『不公平』な生い立ちで、それを跳ね除けたい
    と行動してきた人たちは、多かれ少なかれ
    この言葉に涙するのではなかろうか。

    二海堂くんは二海堂くんで、そうやって苦しい中を
    一緒に歩んできた零ちゃんが、幸せになることで
    変わってしまうのではないかと不安だったのだ。
    でも、それを羨んだり恨んだりするのではなくて
    「やっと辿りつけたんだな お前のその名と同じ場所」
    とスタートラインに立てた親友を
    胸の内で祝福しているところも泣ける。
    二海堂くんも不公平への怒りだけでなく
    幸せな気持ちがエネルギーになる日が来れば良いと思う。

  • ああぁ〜!零くんとひなちゃんが幸せ全開で良かったなぁ!!
    どん底の子ども時代を送っていた零くんが、お正月にパズルを囲んで団欒できる人たちと一緒にいれるなんて。
    そして大事な恋人のために、自分が犠牲にならない選択をできるようになるなんて。

    二階堂との対局で、子どもの零くんが降りてくる表現が、ほんとに胸にぎゅーんと来ました。
    やっと幸せのスタート地点に立てたんだね。

  • 今回はラブストーリー漫画でした。もちろん零ちゃんとひなちゃんの。
    将棋の闘いは控え目。でも心に響く言葉は相変わらずバシバシと。久しぶりの宗谷登場で、しかもプライベートが垣間見えて、ファンにはたまりません(はい?)。でも、たまちゃん良いなあ。なかなかこう上手くいきません。小さな子供を抱えて働くのって本当に頼る人かお金が無いと大変…おかしな〜?なんでこんな世の中なん?。
    零ちゃんは学校では友達もできて、先生にも安心され、島田研究会でも前に進み、なんか全体的に幸せモード。二階堂の優しいラストの一言なんか…特に胸に刺さる。

  • 今まででいちばんハッピーな巻ではなかろうか!?!零くんよかったねえよかったねえ。゚(゚´ω`゚)゚。スランプからも抜けられて最高だねえ。゚(゚´ω`゚)゚。宗谷さんの家族出てきたのはびっくりしたな!
    真冬にほっこり幸せなのがとてもいい…

  • ラブの熱量が予想以上に高くてドキドキした。零とひながお互いを大切に想っているのが伝わってきて和む(ひなの「大丈夫だよ 言ってみて?」に本心を打ち明ける零のシーンとか特に好き)。宗谷名人の私生活が気になる(お祖母様ってこんな感じの人だったのね)。二階堂と重田が相変わらずバチバチで笑ってしまったけど、後で明かされる二階堂の真意に胸を打たれた(そしてその後キラキラした目でぶっこんでくる零に笑った)。二階堂の視点で語られる最後のエピソードが良い。

  • 人生で好きなマンガベスト10に必ず入る大好きなマンガ。零くんが幸せそうで、心から嬉しい!
    甘酸っぱいあの感じ、わかる!凄く!
    特にコンビニ帰りでひなちゃんを抱きしめるシーンも凄くよい!
    もう、おっさんの自分にはけして、訪れないあの感じ!でも、後ろを振り返ってみたら、こんな場面は俺にもあった!凄く前にはだけど。。。。
    思い出すだけで幸せになれるこの感情は凄いよね!

    そして、後半の将棋パート。。。
    名バトル製造機である二階堂とのVS。。。。

    やはり、最高だった。

    「ありとあらゆる障害をただの伏線として回収してやる!」※セリフの細かい部分は間違ってるかも。
    は久しぶりに心に刺さった!
    そのあとの、手のひら返しも含めて本当にカッコいい。。。。

    二階堂は宗谷名人戦以降、自分のなかで株が爆上がり!もしかして、作中で一番好きかも。。。

    新刊がとにかく待ち遠しい!!

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著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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