せかいいちのねこ (MOEのえほん)

  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592761891

感想・レビュー・書評

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  • 男の子が大事にしているという猫のぬいぐるみ。本当の猫になりたいという願いがあり、旅に出て様々な猫に会う。
    少々怖い絵だというイメージがあり、読まないでいましたが、色使いが気になっていたのと怖いもの見たさ的なもので手に取りました。
    みんなせかいいちなのよ、暖かい物語でした。
    絵はやはり独特のものだけれど、色合いも含めて素晴らしいと思います(気にいるかどうかは別のことですが)。中でも、ねこの表情と、意地悪なねこの絵、堂々とした佇まい、光が当たっているようで圧倒されました。読んでよかった。

  • 〝ぼくの名前はニャンコ。 この名前をつけてくれた男の子が僕を大事にしてくれるので、とっても幸せ。 ぼくは、きっと世界いち幸せな縫いぐるみだと思う〟・・・ほんものの猫になりたいと願った縫いぐるみの猫が、旅先で出会う本物の猫たちとの交流をとおして、さまざまな悩みや辛さを抱えながら生きている猫たちの優しさにふれて、成長していくニャンコの心あたたまる絵物語。

  • 最近本を読めなくて、心が渇いてきたので絵本という選択をしてみた。

    ほんものの猫になりたい猫のぬいぐるみが主人公。すんごい可愛い(猫も可愛いけどアノマロカリスのアノマロも可愛い…!)。登場する猫たちがみんな人間らしくて愛おしく、不安な主人公をぎゅうっと抱きしめる描写はなんだか嬉しくて涙がほろりとしてしまった。「ありのままでいいんだよ」というメッセージが温かく(そして著者の猫愛もビシバシ)伝わった。

  • >「なんてやさしいねこなんだろう。ぼくも あんなやさしいねこになりたい」
    男の子に永遠に愛されるために、本物の猫になりたいと願うぬいぐるみのニャンコと、旅先で出会うさまざまな猫たちとの心温まる絵物語。
    猫たちの優しさにふれて、成長していくニャンコ。ほんとうの幸せとは?
    たくさんの愛らしい猫の姿も楽しめるギフト絵本です。

    読む前に『ビロードのうさぎ』みたいな話かなと想像しましたが、ちょっと違いました。
    旅する中で色々な猫に出会い、世界が広がっていきます。
    そのままの自分でも十分愛されているんだと実感できた時、ニャンコの不安は消えないまでもだいぶ小さくなったでしょうね。
    いじわるねこがすごくいい味を出していて、好きになりました。
    気持ちがほんわりあったかくなるような絵本でした。

    ねこ好きではないけれど、ヒグチユウコさんの描く猫はとても魅力的だと感じました。
    最後に絵のモデルになった猫と犬の紹介があります。
    見比べて楽しめました。

  • この絵本を知ったきっかけは記念切手。
    同僚に見せたら、猫とは別に変な生き物もいるよ?と。確かによく見ると目が飛び出たちょっと不気味な茶色い生き物が。調べたらアノマロだという。アノマロって何?
    後日局員さんに、これなんか変な生き物もいるんですよねと聞いたら、そうなんですよ笑、これ絵本なんですと。みんな気になるアノマロ。これはもう絵本を読むしかなかった。

    ねこになりたいぬいぐるみのニャンコと、アノマロや本物のねこやいぬ。ニャンコと出会うねこたちはとてもユニークで優しい。耳に傷のあるねこはさくら猫なのだろう、捨てられた赤ちゃん猫を抱いたお顔がもうお母さんになっていた。いじわるねこは人間に愛されるコツを知っているだけで全くいじわるではなかった。

    ぬいぐるみはいずれ飽きられると思っていたが、ねこには寿命がある、そんな不安をニャンコは知った。

    ニャンコがねこを愛を与えて、ねこもニャンコに愛を捧げる。本当に心温まる絵本だった。最後にモデルになった猫と犬の写真が載っていて、見比べながら再読したらより愛が溢れた。

    そして何より、アノマロは堪らなく可愛い。不気味だなんて言ったのは誰?

  • 男の子にだいじにされてきたニャンコ。
    だけど、男の子ももう7さい。
    ぬいぐるみに あきるのは そろそろってだっていうんだ。
    ぼくはどうすれば ずっとずっとなかよしで いられるかを いつもかんがえているの。
    ニャンコは男の子に愛される方法を探して旅にでて。

    同じ家のいじわるねこ、帽子でお顔を隠すねこ、本屋のねこ、3匹のお姉さんねこたち、犬を連れた旅のねこ、あかちゃんねこ。
    ニャンコとねこの出逢いがいちいちキューってなる。ニャンコの純粋な優しさがじんわりくる。
    おしゃれで、おしゃまで、つれなくって、優しい。
    そんなねこたちが、ニャンコをぎゅってしてるとこに、ウズウズして。
    「だいしょうぶ。おまえは もうりっぱな せかいいちのねこだから」
    なんていう、彼が男前すぎる。すき。

  • あたたかくて優しい世界だった〜
    表情豊かなさまざまなねこがとにかくかわいくて、ねこ好きさんにはたまらないだろうなあ

    絵がとにかくかわいい、ちょっとセンチメンタル、自己肯定感が低めな人にぜひ読んでもらいたいってきもち

  • ぼくは7歳の男の子にだいじにされているぬいぐるみ、ニャンコ。
    子どもがぬいぐるみに飽きるのはそろそろだと言われ焦っている。そんなとき、猫のひげを集めて体の中に入れると本当のねこになれると聞き、やっぱり男の子にだいじにされているアロマノと一緒に猫のひげ集めの旅に出る。
    ひげは集まるのか?本当のねこになれるのか?
    予想外の事態が次々に起こるのと、たくさんのねこが出てきてすべてのページに良く書き込まれた挿絵があるので気になってどんどん読めました。提示している内容は少し大人っぽいけど、子どももドキドキしながら読める本だと思います。文章の量も低学年の物語として良。総ルビ。字が小さくて100ページ以上あるので、少し読みなれた児童向け。基本は中学年から。
    ネコ好き、ヒグチユウコ好きなら大人にもおすすめです。

  • まさかこんな泣ける絵本と思いませんでした。
    主人公のぬいぐるみのニャンコは大好きな人のために本物の猫になるため猫の髭を集めに出かけるお話し。ニャンコとそこで出会う登場人物達とのやり取りが優しさにあふれていて泣けます。

    難しい文章も難しい漢字もない絵本ですが
    大人の方にも是非おすすめしたい本です。
    人間関係に疲れた時、忙しさに心がささくれた時
    自分に自信がなくなった時そんな時に特に読みたいです。
    そしてなんと言ってもヒグチユウコさんの世界観の挿絵に惹き込まれます。

  • ヒグチユウコさんのイラストの表情が好き!
    愛らしいということはないんだけど愛らしい
    それぞれの服も背景もなんとも素敵
    やはり絵に惹かれます
    そう、みんなせかいいち
    アノマロも

    ≪ だれだって 愛されたくて 旅に出る ≫

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著者プロフィール

画家。多摩美術大学油画科卒業。東京を中心に定期的に個展を開催しつつ、ファッションブランドや画材メーカーなど、様々な企業とのコラボレーションを展開している。2015年1月より、自身のオリジナルブランド「Gustave(ギュスターヴ)」を展開。独自の世界観を色濃くだしながら幅広く活動し、絶大な人気を博している。
著書に『ふたりのねこ』(祥伝社)『せかいいちのねこ』(白泉社)『ヒグチユウコ作品集』『Museum』(グラフィック社)など。

「2016年 『すきになったら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ヒグチユウコの作品

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