てのひら猫語り~書き下ろし時代小説集~(招き猫文庫) (招き猫文庫 あ 1-1)

  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592831006

作品紹介・あらすじ

名匠・あさのあつこ初め旬の女性作家4名に『風の王国』で大躍進の平谷美樹を加えた5名の作家陣が「江戸時代」と「猫」をキーワードに描いた斬新な時代小説の競演! 川原泉のカバーイラストで登場!
2014年11月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 招き猫文庫 ネコろんで読める時代小説。
    こんな文庫あったんだ!

    白泉社のPR
    http://www.hakusensha.co.jp/manekineko/detail.html?isbn=9784592831006

  • 短編集なので、物足りないなと感じた話もあります。
    猫好きな人におすすめの時代小説だと思います。
    一番印象に残ったのは、冒頭の「貨物屋お庸 貸し猫探し」
    です。SF小説としても読めます。

  • 何故か評価が低いようなのですが、私個人としては猫好きなのでとても楽しめました。
    あさのあつこさん以外の方は知らない作家さんでしたが。
    最初の話と最後の話が特によかったです。

  • 【収録作品】「貸物屋お庸 貸し猫探し」 平谷美樹/「洗い屋おゆき」 越水利江子/「着物憑きお紺覚書 縁の袖」 時海結以/「異聞 井戸の茶碗」 金巻ともこ/「鈴江藩江戸屋敷見聞帳 にゃん!」 あさのあつこ

  • いろんな作家さんによって書かれた江戸時代を舞台にした猫が出てくる短篇集。

    江戸人情+SFのような話に猫ってよく合うんでしょうかね。

    なんかこの手の話が結構好きです。猫が好きだからというのもありますけれど。

    またこういうコンセプトの本があれば読みたいです。

    (以上、ブログほぼ全文です。)

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4867562.html

  • 色んな作家さんの短編集って、好みじゃないのもあるものだけど、どれも楽しかった。

  • 書き下ろし短編集だけど、どれも続編ができそうな話ばかり。さらっと読めて、面白かった。

  • 2017.10.22読了
    猫猫でいっぱいの短編集。
    老猫がお嬢様のために人間に化けて自分の代わりの子猫を探すお話、今思い出してもツンと鼻の奥が痛くなります。「猫又になってもあんたに生きて欲しかったのに!」

    色々とシリーズにもなっているようなので探して読んでみようかな

  • 猫、江戸時代、少女ってお題(3つともきらきらしてるなぁ)で競作したら・・・こんな感じ?
    なかなかに楽しかった。

    お気に入りは、一番最後のあさのあつこさんの、まるでプロローグのような作品。
    一番最後のページをめくった後、いったいどんな冒険活劇が始まるのやら。

  • 書き下ろしの短編集
    どの話も短編にしておくのがもったいない
    これって、もっと膨らませたら一冊の本にできるんとちがうん?
    特に、貸物屋お庸と着物憑きお紺は、「しゃばけ」みたいに連載でいくらでも続けられそうに思うのだけどな


    貸物屋お庸 貸し猫探し 平谷美樹
    洗い屋おゆき 腰水利江子
    着物憑きお紺覚書 縁の袖 時海結以
    異聞井戸の茶碗 金巻ともこ
    鈴江藩江戸屋敷見聞帳 にゃん! あさのあつこ

  • 洗い屋おゆき
    異聞井戸の茶碗
    縁の袖
    貸し猫探し
    鈴江藩江戸屋敷見聞録 にゃん!
    http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2014/12/post-f850.html

  • 猫にまつわる不思議なお話。
    不思議なんだけどどれもやさしさに満ちていて心あたたまります。

  • 文学

  • 気楽に読めるアンソロジー。
    表紙が川原泉というだけで、図書館で借りた。
    第一話「貸し猫探し」、ファンタジーと人情味がよい案配でおもしろかった。

  • 時代劇、猫、ライトミステリーがテーマの短編集。
    表紙のイラストもかわいらしく、ほっこりとしました。
    猫好きは、より楽しめると思います。

  •  「江戸時代」と「猫」がキーワードの時代小説アンソロジーてことですが、主人公がみんな16歳からもうちょっと年上くらいの女の子なので、それもキーワードの1つなのかな、と思います。
     短編5話収録。


    ○ 貸物屋お庸 貸し猫探し(平谷美樹)【★ ★ ★ ★ ★】
     江戸でも一、二を争う大店の貸物屋湊屋の出店を任されているのは、性格も喋り方も行動も男勝りのお庸。
     猫を貸してほしいという頼みのため、猫探しに奔走します。
     何よりお庸のキャラがいいし、五右衛門とのやり取りもおもしろい。
     まさに「江戸っ子」て感じのお庸なんだけれど、清五郎さんの前だと女の子らしくなるところがかわいい。
     このシリーズで3冊本が出てて、そこからの1話かと思ったら、まずこのアンソロジーでの短編があって、そこから発展しての3冊みたい。ぜひ読みたい。
     あ、でも、この話のオチ、パタリロで同じようながあった。

    ○ 洗い屋おゆき(越水利江子)【★ ☆ ☆ ☆ ☆】
     こちらも男勝りな女の子おゆきちゃんが主人公で、赤子の声がするお屋敷の謎を調べるんだけれど、正直、何言ってるのかよく分かんなかった…。
     何か…話が全然見えてこない。私の頭が悪いだけ? 五月雨流とか示現流とか言われても…。
     投げ縄の腕がすごすぎるのも、ちょっと現実味がないし、キャラも全員、あんまり好きじゃない。
     全然話に入り込んで読めない。

    ○ 着物憑きお紺覚書 縁の袖(時海結以)【★ ★ ★ ★ ☆】
     古着屋の看板娘お紺は、着物に宿った情念を感じ取れる女の子。
     何度売りに出してもまた出戻ってくる白猫柄の振袖は、着ると良縁に恵まれるともっぱらの噂。その真相に迫ります。
     このお話は、小僧の福松が語り部の一人称。
     一人称て珍しいと思うだけれど、お紺と市蔵にいろいろと隠された設定があるみたいなんで、それが徐々に解き明かされていく感じにするには、店に来て間もない福松を一人称にするのがよかったのかな。
     途中、一人称のはずなのに、何か違うみたいな感じになって、ちょっとごちゃついたところもあったけれど、みんなキャラがよくておもしろかった。

    ○ 異聞 井戸の茶碗(金巻ともこ)【★ ★ ★ ★ ★】
     この本に収録されているすべてがミステリとか謎解きなのかと思ったら、このお話はそうではなかった。
     ちょっとしたラブストーリー的な。ラブストーリ未満かな? ラブ未満?
     主人公となる女の子・秀も、これまでに出てきた元気いっぱいの女の子たちと違って、静かで大人しい雰囲気。
     猫にまで丁寧な言葉遣いで話しかけてます。
     金の工面のために売った仏像から発生した大金も、売ってからのものだからと受け取ろうとしない秀のお父さんも、買主も、間に入っている清水屋も、みんないい人だー。
     ほっこり。

    ○ 鈴江藩江戸屋敷見聞帳 にゃん!(あさのあつこ)【★ ★ ★ ★ ☆】
     鈴江藩に武家奉公に上がったお糸は、奥方の珠子さまが化け猫なのではないかと気を病んでいる。
     しかし、なぜかお糸を気に入ったらしい珠子様が、再びお糸を部屋に呼びます。
     藩の奥方というとんでもない位のかたとお話しするのに緊張しすぎて舌を噛んで、厳しそうな三縞さんまで笑っちゃうところが、何ともかわいい。
     一人称ではないけれど、最初のほう、お糸が奥方のことについて悩んでいることがずらずらと地の文で書かれてて、ちょっと読みづらかった。
     部屋に呼ばれてからは、緊張しすぎて噛んじゃうシーンとか、三縞さんのこととか、さくっと読める痛快小説て感じ。
     ただ、他の4話と違ってこの話だけは、これがすべての始まり、て感じなのね。プロローグというか。他4話はそれで話が完結するか、すでにプロローグ的前置きの話はあって、この本に収録された話がある、て感じなのに。

  • 大江戸ガールズストーリー@猫。
    平谷さんの「貸物屋お庸」シリーズの新作が読めました。あさのあつこさんの化け猫譚、猫柄の着物を巡る人情話、がらんどう屋敷の事件簿、幸せな結婚話。どのお話もほっこり楽しめました。

  • 2014年11月刊。文庫書下ろし。5話のアンソロジー。5話とも、どーという話でもなかった。ファンタジーや人情話として、中途半端な話。残念。貸物屋お庸 貸し猫探し平谷美樹、洗い屋おゆき越水利江子、着物憑きお紺覚書 縁の袖時海結以、異聞井戸の茶碗金巻ともこ、鈴江藩江戸屋敷見聞帳 にゃん!あさのあつこ。

  • おもしろいものとそうでないもの。
    うまい作家とそうでない作家がはっきり区別できてしまう。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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