ジグソー・キラー (ハーパーBOOKS)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
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本棚登録 : 72
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (664ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596316844

感想・レビュー・書評

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  • ナディーン・マティソン『ジグソー・キラー』ハーパーBOOKS。

    原題は『THE JIGSAW MAN』。もしかしたら、先に扶桑社ミステリーから刊行されたゴード・ロロの『THE JIGSAW MAN』という原題の作品が『ジグソーマン』という邦題を使ったので『ジグソー・キラー』というタイトルにしたのかも知れない。

    有りがちな設定の英国ミステリー。逮捕したはずの猟奇連続殺人犯と同じ手口の猟奇連続殺人事件が再び発生し、殺人犯逮捕の過程で犯人により傷付けられた主人公の刑事が復帰したばかりで再発した事件に臨むという、過去に何度か読んだことのある設定だ。

    そして、服役中の殺人犯に刑事がサジェスチョンを仰ぐが、その殺人犯が脱走するという何度も使い古された設定には呆れるばかり。過去の経験からすれば、これは絶対に面白くない小説のパターンであるのだが……

    一言で言うならば、パトリシア・コーンウェルが書いた『羊たちの沈黙』という感じの作品だ。終盤にこそ手に汗握るハラハラする山場があるのだが、この結末ではシリーズ第2作に続くではないか。

    連続犯罪捜査班の黒人女性警部補アンジェリカ・ヘンリーが復帰したその日にテムズ川の河岸で人体の一部が相次ぎ見付かる。検死の結果、遺体は異なる男女のものであると判明。さらに遺体には2年半前に逮捕され、服役中の連続殺人犯『ジグソー・キラー』ことピーター・オリヴィエが自らの犯行を示す印が残されていた。新たな遺体が見付かる中、ヘンリーは見習い刑事のサリム・ラムーターと共に真犯人を追う。

    定価1,480円
    ★★★

  • 部外者が言うことではないとわかりきってはいるが、アメリカ在住の黒人のしんどさとイギリス在住の黒人のしんどさは違うと感じていて、あんまりイギリスに住んでる黒人の差別的な印象は感じられない。
    でもそれはアメリカの黒人の発言が意味のあるもので、イギリスは全揉み消しとかされてるんだったら、闇は深い訳だが。。。。
    なんだかイギリス住み黒人のことは応援したい気持ちにならないんだよな。。。

  • 映像が目に浮かぶ最初の場面で期待大、翻訳もわかり易く、これは!とワクワクしながら読み始めたが、すぐに過去作品の色んなシーンを彷彿させる記述が気になった。失礼を承知で言えばパクリと、消化不良の作品だった。

  • 前半テンポ良かったけれど、ラストはバタバタしちゃった感が。オリヴィエの◯◯シーンは羊たちの沈黙、ヘンリーへの執着はハンニバルを思い起こさざるを得ません。エキセントリックではあるけど、こんな風になるほどの魅力が彼にあるとは思えなくてちょーーっと軽めかな。でもエンタメとしては楽しめました。これは続くんですかね。

  • 尻すぼみ…かな。

  • ナディーン·マディソン。かつて逮捕した連続殺人鬼の模倣犯が現れた。警部補ヘンリーは事件との関連を確かめるため服役中の殺人鬼に会いにいく。そして中盤で殺人鬼が脱獄し、ヘンリーは殺人鬼と模倣を同時に追うことになる。 
    650ページの長編でだれることなく話が進み、面白くないわけではないが、猟奇的な事件、頭のいい魅力的な殺人鬼、家庭問題、上司との関係など既視感のある設定ばかり感じとられ、結果可もなく不可もない平凡な作品の1つなってしまった。またシリーズもののためか後味の悪い終わり方だった

  • 2年半前に起きた『ジグソー・キラー』による連続バラバラ殺人事件を模倣した事件が相次いで起こる。かつてジグソー・キラーを逮捕したが、大怪我を負わされPTSDとなったヘンリー警部補が再び立ち向かう。警察とシリアルキラーが別に模倣犯を追い詰めるおいしい構図だが、今ひとつハラハラ感が弱め。が、ラストの解決や最大のピンチはモヤッとはするものの、割と満足できた。結局は警察の敗北だとは思うけど、この結末もアリかな。警察関係者や過去と現在の犠牲者、そして犠牲者候補と登場人物が多すぎて、誰が誰だか混乱させられた。ロンドンにおいて、黒人女性が警部補を務める困難さや夫との対立、上司との微妙な関係。新人刑事ラムーターの成長。そしてヘンリーの素晴らしいチームに期待して、次作も読みたいと思う。
    アメリカの警察といえば、コーヒーとドーナツのイメージだけど、今作はイギリスが舞台という事で、紅茶とクッキーがよく登場していた。

  • 長過ぎる。一気読みできなかったのは、キャラに魅力がない、ロンドン市内の位置関係が判らん、犯行理由も?などのためか。

  • 読み進め易くはあったが、サプライズ感はなし。
    オリヴィエとレクターが重なるが、レクターほどの大きさを感じない。

  • ミステリーを色々と読んできた皆さまは、同じことを思うでしょうが、新鮮な設定とは思えず、先を急いで読みたいとは思えなかった。

    ひどくつまらないわけではないので、二作目も出たら読んでみます。

    あと舞台はロンドンなのだけど、イメージしにくかった…(これは私の問題ですね…)

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