あきない世傳 金と銀 源流篇 (ハルキ文庫 た 19-15 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2016年2月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758439817
感想・レビュー・書評
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学者の父、優しい兄を相次いで亡くし、母と妹と別れて大阪の呉服商五鈴屋に奉公に上がる事になった幸。
一生下働きの女衆として働く立場に置かれながら、持ち前の明るさと知識欲で、自らの運命を切り開いていく。
「みをつくし料理帖」の澪と同じく、きっとこの先、幸にはこれでもかこれでもかと事件が降りかかり、その度に知恵と工夫で乗り切っていくんだろうなー、と思いつつ…
うむむ、澪と違って見た目も美形なので、この先男にも苦労させられそう。 -
2016.3
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高田さんの新シリーズの第1巻。
摂津の学者の娘として生まれた幸が大阪の呉服商に奉公に出る。
学も商も関係ない女衆にすぎないが、才を認められつつある。
奉公先の危機に今後どう関わっていくのか、この先が楽しみ。 -
■ 16101.
<読破期間>
2016/12/12~2016/12/16 -
高田郁の新しいシリーズ、もう2作も出ているんですね。
今回のテーマは商い、女衆として商家に奉公に上がった少女、
学者の家に生まれ育ち、畑違いの商いの世界で必死に生きていく。
そんな少女の才能に気づき目をかける人もいて、
今後の展開が楽しみです。 -
みおつくし料理人シリーズが終わり、
新しいシリーズが!
前のシリーズも面白かったけど、今回のもかなり面白そう。
早速続きが気になるー! -
新シリーズ
主人公・幸が呉服商「五十鈴屋」に奉公へ
紅屋から嫁いできた菊栄が里帰りしたまま離縁したことで幸の運命は変わるのか?
続きが楽しみ -
学者の娘として厳しく育てられた幸(さち)は、享保の大飢饉によって父と兄を失い大坂の呉服商に女衆(下女)として一人で奉公することになる。
「商は詐なり」と父に教えられて育った幸だったが、初めて間近で見る商いに興味を持つ。
元々学者の父のように学ぶことが好きだった幸は、番頭にその資質を認められ商いの道へと進み始めるが・・・。
「みをつくし」シリーズ完結後、待ちに待った新シリーズの第一作です。
まだまだ序盤といったおもむきですが、すでに物語がダイナミックに動いており、最後はえっ??という展開に。
前シリーズ同様、主人公の少女に苦難に次ぐ苦難が襲い掛かるのだろうと予想されますが、それらを知恵と努力ではねのけていく展開にワクワクしますね。
多難を乗り越えていけるのだろうなとわかってるんだけど、やっぱり今後の展開が楽しみです。
商売の話らしく、俗っぽい面や人の欲望についてちゃんと描いているのも好もしいです。
取り急ぎ、つぶれかけの呉服屋をどう立て直していくか、そして幸がそれにどう関わっていくのか、先が気になります。 -
商家の話。
ややゆるい作り。
奉公に出るまでが長く、バランスが悪い。
高田作品がはじめてだと、途中で投げ出すかも。 -
時代は江戸、女子が勉強をするなんてとんでもない!という時代。
そんな時代に生まれた、向学心の強い学者の娘、幸。
でも、父親が亡くなってしまい、幸はたった7歳で奉公に出ることに。
奉公先は、かつての家から10時間ほど歩かないといけない遠方で、着物の生地屋。
個性豊かな人たちのいる中で、幸はどう成長していくのだろう・・・ -
また読み始める。面白い、一気読み。
タイトルから先の展開がだいたい予想されるがそれも楽しみである。 -
幸に幸あれ!
あまりにも不幸過ぎる幸だけど、いい人たちに出会って、「共に」素敵な人生を送って欲しい。。(みんないなくなっちゃうよぉ・・・)
で、お寮さんになるのかしら?? -
武庫川の近くにある農村で学者をしている父親を持ち、学ぶことの楽しさを知り「知恵」がほしいと願う少女、幸。
商売人は汗をかかずにものを右から左に移すだけで利を得る詐だと父親に教えられて育ったが、相次ぐ不幸によって少女は父の忌んだ大阪の商売人のもとへ奉公に出ることになる。
女に学はいらないとされた時代、それでも知恵を得たいと願う少女が商いの面白さ、奥深さに目を開いていく様を優しくのびやかに描いている。
幸のいたいけさと愛らしさに、ああもうこの先どうなるの、と気になってならない。 -
相変わらず、一気に読んでしまう傾向があります。関西エリアのお話なので、より親しみのわく物語でした。
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前のシリーズよりも断然面白い! と私は思う。だれにも頼まれていないのに、実写化されたときのキャスティングに悩みながら読みました。