ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-3 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.56
  • (28)
  • (106)
  • (92)
  • (16)
  • (4)
本棚登録 : 783
感想 : 95
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758440004

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 10/20読了
    ごはんの描写がとても美味しそう。
    話の展開は少し淡々としていて、物足りないことも。

  • 高田郁さんの『みをつくし料理帖』の二番煎じかしら、と思いつつも、皆さんのレビューに見える「美味しそうな料理」の高評価に(本の評価違うんかい)手に取りました。

    悪人が出ないのはいい。
    時代小説らしく、人情味あふれるやさしい作品ですし、
    言い回しなども難しくないので、若いひとにもとっつきやすいと思います。

    でも、お腹がすいちゃう深夜に読むのはオススメしません。

    続編が出たら、買うと思います。

  • 高田郁とめぞん一刻を良い感じに混ぜたらこうなるかな。
    何より炊き立てのご飯が美味しそう。

  • ブクログさんの献本キャンペーンに当たったので、ありがたく拝読しました!
    最近読み始めた作家さんの初挑戦の時代物ということですが、時代物って読みにくそうという印象は早々に蹴散らされて、ただただ「ぜんや」さんの美味しそうな料理の数々によだれをたらしそうになるばかりでした(きたない)。
    基本的にほのぼのとした調子で進みますが、ピンチあり悪巧み?あり泣かせる逸話ありと、人情もののパターンを良い意味で欠かさない、楽しく読めるお話でした。個人的には漫画ですが「めぞん一刻」的な雰囲気を感じました。シリーズ次作も楽しみに待ちたいです。

    良い本を送ってくださって、ブクログさんありがとうございました…!

  • 売れるとなると同じ設定のものが、まぁ出るわ出るわ。
    妖系、本屋系、飲食系。
    この本も高田郁の二番煎じ三番煎じでしょと敬遠していたのだけど‥。
    ごめんなさい。二番煎じという認識は変わらないけど、この作品は面白かった。
    お料理もどれも美味しそうだし、それぞれのキャラも分担されていて良かった。
    今後、どう展開いていくのか楽しみ。

  • 武家の次男・只次郎は、ウグイスの飼育が得意。
    それを活かして、家計の手助けをしている。
    ある日、預かりもののウグイスが逃げてしまい、途方にくれて落ち込む只次郎。
    そんな只次郎を救ってくれたのは、馴染みの業者に連れて行かれた居酒屋。
    そこの女将が作る料理は絶品。
    おまけに超美人。
    聞き上手な女将と話すうちに、只次郎は災難の不審な点に気づき…。

    舞台は江戸のはずなのに、どこか現代チック。
    武士らしくない人とはいえ、只次郎さんの「うまぁい!」に違和感。
    でもさくさく読めるので、セリフ回しが気にならなければ楽しめるかも。


    収録作品:笹鳴き 六花 冬の蝶 梅見 なずなの花

  •  時代小説とのことですが、それほど言葉遣い等も難しくなく、読みやすい感じがしました。
     素材を生かしておいしい料理を作る居酒屋の美人女将に武家の次男坊やご隠居が引き寄せられ、日常のいろいろな出来事がほっこりと解消されていきます。
     私は特に上方から上京した「お志乃」の話がかわいらしくて気に入りました。
     女将と次男坊の恋の行方などこれからまだ続きそうです。とても読後感がいいのでぜひ続きを読みたいです。

  • お取り寄せで。

    ヤバイよね、夕暮れ時のお腹が空いてくる時分に読むものじゃない。
    炊きたての白いご飯が食べたーーい!!(笑)

    さらりと読了。
    続きそうな予感。出たらとりあえず買うかも。

  • まず、初めて読む時代小説で、
    はじめは「読みにくそう」と、思っていた。

    しかし、この作品は時代小説と言っても、
    多分、大分ライトな時代小説なのだと思う。
    思っていたより読みやすい。
    読みやすいと、その場面が浮かびやすい。
    話が分かりやすい。

    他の時代小説も、1度、手に取ってみよう、と思わせるほどには面白かった。

    話が進むに連れて、思ったより重い話に進んでいって、正直、そのエピソード必要?と思った。
    そして、あからさまに「つづく」で終わりそうな終わり方なのが残念だった。
    なんていうか、海外ドラマとか、洋画の、次の作品に続くよ!って感じの雰囲気満々で終わられても。。
    という感じ。

    「居酒屋ぜんや」に出てくる料理は本当に美味しそう。
    私はお酒に弱いので、読んでいて「呑みたい」と思うことはないが、料理に関しては、読んでいてお腹が空いた。
    しかし、食事を済ました後に読んでも、
    あー、鰤食べたい、とか思ってしまう。
    多分、ベストなのは、「食べながら読む」ことなんだろうが、さすがにそれは無理だ。

    確かに料理は美味しそうだ。
    が、料理がテーマの小説は初めて読んだからか、
    あえて文字で料理を表現したものを読む意味ってなんだろう?って思った。
    なんだろ、料理を魅せたいなら、
    絵画だったり、漫画だったり、写真でも良い訳で。
    美味しそうな料理を、文字で表現できていることがすごい!ということなのかな?
    個人的には、そこが疑問点だった。

    若い作家さんが、今まで時代小説に興味の無かった世代に、興味を持たせるきっかけにはなりえる作品だと思う。
    また、居酒屋ぜんやに関わる人は皆さん、性格の良い人ばかりなので、気持ち良く読めたのが良かった。

  • 料理の過程が描かれているわけでは無いけど、ちょっとした工夫と手間がさらりと語られているので、分かり易くとても美味しそうです。
    ちょっとした謎を解き明かしたりもしますが、それをきっかけにして描かれる登場人物それぞれの心情が中心。
    暖かい人達が多くて読後感も良いです。
    言葉使い等現代文に近い感じですが、逆に読みやすいかもしれないので、時代小説初心者にも進めやすい一冊。

全95件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1977年、和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年、「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)でオール讀物新人賞を受賞。17年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(ハルキ文庫)で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『小説 品川心中』(二見書房)、『花は散っても』(中央公論新社)、『愛と追憶の泥濘』(幻冬舎)、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所)など。

「2023年 『セクシャル・ルールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂井希久子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×