迷惑メール、返事をしたらこうなった。 詐欺&悪徳商法「実体験」ルポ

著者 :
  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781610924

感想・レビュー・書評

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  •  迷惑メールを開いていくと、大方出会い系サイトなどに誘導されるようだ。
     少し意外であった。もっと自分の知らないような、コワイあくどい世界と繋がっていくものと想像していた。
     世の中世知辛いし、いろいろな人生があって、心が弱ってくると、本書で紹介されているような、恋愛系、金儲け系の騙しに引っかかる人がいるのだろう。だから数打てば当たる方式で、迷惑メールも後を絶たないし、ますます進化しているということか。

     本書における「実体験」、つまり悪徳業者とのやり取りはメールや電話が中心である。実際に業者のアジトに乗り込んで話をし、命からがら逃げ帰ってきた、といった取材の本かとひそかに期待していただけに、少し物足りなさが残った。筆者の他の本のタイトルを見ると、潜入取材的なこともやってはいるようだ。機会があったら読んでみたい。

  • 送られてきた迷惑メール、これらは大体がすぐに詐欺などのメールだなとわかるので開封したり返信したりはしないのだが、その先どんなやり取りが展開されているのか未知の部分を読ませてもらい、なるほどねと勉強になりました。まあ要するにあの手この手でお金を振り込ませようとするわけですね。いろんな餌で釣ったり脅したり。こんな話に騙される人がいるのかというほどバカバカしい作り話の詐欺メールの例がのってますが、人間焦ったり欲をかくとコロッと騙されてしまうんでしょうね。SNS→出会い系サイト利用料というのも比較的新しく謎が解けました。

  • 登録番号:10971 分類番号:365タ

  • 一つ一つはよくある手口だが、実際に反応することで手口の詳細が一部見え、面白かった。
    一つ、うまいなと思ったのは、七つ葉のクローバーの文章をそのまま勝手にコピーして価格のみを釣り上げる方法。

  • そんなにすごくなかったし、参考になるってほどでもないけど
    やっぱり迷惑メール送る人はおかしな人なのねぇ、と思い
    バカさ加減に笑えた

  • 【欲を刺激しろ!】
    1%マーケティング。10万人に迷惑メールを送り、1%の1000人がメールを見て、1%の10人が金を払えばなりたつ仕組み、だとして、その10人になるように努めてみた、という本。気になるではないか。
    商売というのは、どんなものでも、相手の欲を刺激して引き出してあげる仕事である。それがあんまり露骨だとそっぽを向かれるので、美味しいオブラートに包むのに皆腐心している。ところが、数撃ちゃ当たると露骨に欲を刺激する人たち。この1%(か、わからないが)は、もう欲丸出しでやってくるから撃沈が簡単なのだろう。ロトくじがあたる、という輩の嘘なんか、もう痛いのだけど、相手は真剣だ(と思う、多分)。僕にもそこそこ迷惑メールが届くが、いっときのエロに比べて、昨今は貿易・人事系が多いなあ、と感じていた。本書にはより幅広いものが紹介されている。
    びっくりしたのは「私はチンパンジーです」。女チンパンジーがライブチャットに誘ってくる。あなたはチンパンジー受けする顔だと言って。しかし、チンパンジーは一話完結型として、その先が紹介されていない。残念。出会い系サイトの誘導テクニックなどは、わかっていても、もしかしたら、なんて思ってしまう悲しいサガ。悪徳商法、詐欺と斬ってしまうにはあまりにも惜しい。欲の刺激の技術の一つとして学ぼう。

  • なむあみだぶつ
    な)なりすましの存在を意識してメールを取り扱う
    む)無料の言葉にはつられない
    あ)アクセスしない
    み)見知らぬ人のメールは無視
    だ)タイトルの魅力にだまされない
    ぶ)ぶっそうなものには手をださない
    つ)通報する

  • 「ウン千万円振り込みます!」とか「もう僕のことを嫌いになったんですか?」とか「支払いが滞っています云々」とか、なんのこっちゃ、あほくさ、とタイトルを一瞥してバシバシ削除しまくっていた迷惑メール。
    いったい何のために送るのか意味不明、こんな明らかにデタラメなのに引っかかる人いるの?!と常々不思議だったのだが…どうも少しはいるらしい。
    そもそも迷惑メール自体も、下手な鉄砲数打ちゃ当たる方式で大量に送信し、その中のほんのわずかでも引っかかってくれればそれでOK、というものなんだそうだ。

    そんな訳のわからない迷惑メールのその実態がついに明らかになるのか!と、期待と興味本位で本書を手にしたのだが、う~ん、まさにタイトル通りでそれ以上でもそれ以下でもないというか。
    実際に届いた迷惑メールの発信元に連絡を取ったり、記載のURLに行ってみたりという実地体験が報告されているのだが、著者も、これ以上は危険というところで引き返しているので行きつくところまでは行ってない。
    その先にいったいどんなカラクリが潜んでいて、どんなことになって、どうしたらその泥沼から抜け出せて、など、もっと奥の奥を解き明かしてくれるのかと思っていたんだけど…まあ仕方ないか。

    「果報は寝て待て」ならぬ「迷惑メールの見きわめは寝て待て」とか、「一方的な行動に飲まれないためには、自分のペースを保つことが何より大事」など、メールのみならず、よからぬ勧誘などにも引っかからない心構えとしてはとても有効そう。
    肝に銘じておきます!

  • タイトルの割には、直接やり取りした事例が少ないように思えたし、やりとりしても深みにハマる以前のまだ浅いところで諦める、といった事例が多かったように感じる。その代わり、これまで過去にあった事例や他人の事例を挙げたりもするのだが、なんとなく説得力に欠ける。読み手が求めるのは、せっかくこのタイトルに惹かれて読んでるわけだし、もっと実体験を積極的にして、もっとその状況を書き起こしてくれることだと思うのだが、その欲求に応えられていない。
    筆者もあとがきで触れているが、迷惑メールを素材として扱っている以上、猥褻な言葉やくどい言葉が並んでいるため、全体的に安っぽさが拭えない。着目点は面白いと思ったが、なかなか気持ちよく読ませるには難しい題材だとも思う。

  • 著者のチャレンジ精神には頭が下がる。が、予想出来る程度の結末にしかなっていない。もちろん、これ以上深く関わったら危険度も急上昇すると思うが(例えば、悪徳業者に住所を教えるとか)。
    全体的にまとまりがない感じ。もう少し、旨くまとめてくれたらより面白かったと思う。

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著者プロフィール

ルポライター、キャッチセールス評論家、悪質商法コラムニスト。1965年北海道旭川市生まれ、宮城県仙台第三高等学校、日本大学法学部卒業。雑誌にて『誘われてフラフラ』の連載を担当。2週間に一度は勧誘されるという経験を生かしてキャッチセールス評論家になる。これまでに街頭からのキャッチセールス、アポイントメントセールスなどへの潜入は100カ所以上。キャッチセールスのみならず、詐欺・悪質商法、ネットを通じた詐欺商法にも精通する。2022年「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)、「情報ライブ ミヤネ屋」(ytv系)などで旧統一教会に約10年間在籍していたことを公表し、大きな反響を呼んだ。著書に『ついていったら、こうなった』(彩図社)、『あなたはこうしてだまされる 詐欺・悪徳商法100の手口』(産経新聞出版)、『だまされた! 「だましのプロ」の心理戦術を見抜く本』(方丈社)、『マンガ ついていったらこうなった』『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』『あやしい求人広告、応募したらこうなった。』『サギ師が使う 人の心を操る「ものの言い方」』『サギ師が使う 交渉に絶対負けない悪魔のロジック術』(イースト・プレス)などがある。

「2022年 『信じる者は、ダマされる。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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