- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784803001662
感想・レビュー・書評
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姉弟のリズミカルな会話が面白いが、それといった山場も、考えさせられる場面もない。エッセイを読んでいるような錯覚すら覚える。映画になったイメージが強く、雰囲気を楽しむものなのかなと思う。映画版キャストと同じく、向井理と、片桐はいりの会話を想像しながら読んだ
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ホームドラマ、のカテゴリなんだろう。ドラマチックな事件は起こらないが、ちょっとしたことに登場人物が思い悩んだり一喜一憂したりする。でもこの姉弟、共依存だよなあ。
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しあわせ。
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映画化されたことで知った小説。
タイトルが気になります。『間宮兄弟』を連想させます。
弟が先に書かれているのはなぜ?
おそらく、弟の語りから始まるからでしょう。
「姉に殺意を抱いたことが、これまでに三度ある。」という出だし。
つかみはOKです。
『間宮兄弟』に雰囲気が似ています。
兄弟は遠慮がなく、気取りがない関係だからでしょう。
ただ、性別が違うせいか、微妙な緊張感もあり、そこから話が動いていきます。
笑い方がぎこちない姉。
その笑顔を気にする弟。
そのわけが次第にわかってきます。
また、兄弟と違うのは、料理の場面が多いこと。
基本、おうちごはんの彼ら。映画ではおいしそうな料理が並んだようですが、原作は映画ほどグルメ要素はなさそう。
同じ学校卒なので、共通ネタで盛り上がれるのがいいところ。
平松先生のエピソードには笑いました。
「ぎっくり腰」を「へっぴり腰」、「カルボナーラ」を「ボラギノール」。「喉のポリープ」を「喉のブリーフ」、「お電話が少し遠いようで」を「お耳が少し遠いようで」
自分も間違えそうで、油断していられないのですが。
姉はめがね店、弟は調香師。
でもお互いのカギとなるのは、眼でも鼻でもなく、歯だということが次第にわかってきます。
なにも遠慮がないような間柄でありながら、ずっと「歯」のことが二人の間に横たわっていました。
身内の間の微妙なわだかまりが上手に出ています。
こちらの弟はちょっともてるようで、彼女もおり、姉との微妙な距離感が生じています。
長い年月を一緒に過ごした分、家族の絆は切っても切れないもので、いくら恋人でもそこに入っていくことはできません。
いい子がいい子ではない面や、いけすかない子がいい子な面が書かれていたりします。
正反対の性格でありながら、人を憎まずに不器用に生きる二人。
ぎこちない仲良しです。
『間宮兄弟』ともども、読んだ後に兄弟っていいなあとしみじみ思えました。
追伸・「すみそ」の意味がすごいです。 -
面白かったけれど、心が痛い。
姉さんが浮き足立つところとか、その後の展開は完全に読めているのに苦しくて仕方なかった。世の中の美人達にこういう気持ちはわからんのだろうなぁ。 -
いい!すごくいい!
こんな姉弟ステキ。
ほっこりじんわり、ほのぼのにやにや(笑)
あー、好きだ。
映画も観たい。片桐はいり…ぴったりだ(笑)
酢味噌の栞が嬉しい(笑) -
朝ドラ「とと姉ちゃん」の脚本家が書いた小説。
脚本家だけあって、ドラマっぽく容易に頭の中で映像化できる。サクサク読めた。
ドラマっぽいので本として触れるより、むしろテレビ化されたらそれを観たらいい気もする。 -
時々クスって笑ったり、ジーンってなったり。
心がまぁるくなった。。
駆け引きなしに、誰かを思いやれるのって、素敵な関係だ。 -
弟欲しいなぁ
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このまま姉弟で暮らせばよい。
時が経てば老夫婦と変わりなくなる。