小野寺の弟・小野寺の姉 (Linda BOOKS!)

著者 :
  • 泰文堂
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本棚登録 : 654
感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803001662

感想・レビュー・書評

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  • 姉弟のリズミカルな会話が面白いが、それといった山場も、考えさせられる場面もない。エッセイを読んでいるような錯覚すら覚える。映画になったイメージが強く、雰囲気を楽しむものなのかなと思う。映画版キャストと同じく、向井理と、片桐はいりの会話を想像しながら読んだ

  • ホームドラマ、のカテゴリなんだろう。ドラマチックな事件は起こらないが、ちょっとしたことに登場人物が思い悩んだり一喜一憂したりする。でもこの姉弟、共依存だよなあ。

  • しあわせ。

  • 映画化されたことで知った小説。
    タイトルが気になります。『間宮兄弟』を連想させます。
    弟が先に書かれているのはなぜ?

    おそらく、弟の語りから始まるからでしょう。

    「姉に殺意を抱いたことが、これまでに三度ある。」という出だし。
    つかみはOKです。

    『間宮兄弟』に雰囲気が似ています。
    兄弟は遠慮がなく、気取りがない関係だからでしょう。
    ただ、性別が違うせいか、微妙な緊張感もあり、そこから話が動いていきます。

    笑い方がぎこちない姉。
    その笑顔を気にする弟。
    そのわけが次第にわかってきます。

    また、兄弟と違うのは、料理の場面が多いこと。
    基本、おうちごはんの彼ら。映画ではおいしそうな料理が並んだようですが、原作は映画ほどグルメ要素はなさそう。

    同じ学校卒なので、共通ネタで盛り上がれるのがいいところ。
    平松先生のエピソードには笑いました。
    「ぎっくり腰」を「へっぴり腰」、「カルボナーラ」を「ボラギノール」。「喉のポリープ」を「喉のブリーフ」、「お電話が少し遠いようで」を「お耳が少し遠いようで」
    自分も間違えそうで、油断していられないのですが。

    姉はめがね店、弟は調香師。
    でもお互いのカギとなるのは、眼でも鼻でもなく、歯だということが次第にわかってきます。
    なにも遠慮がないような間柄でありながら、ずっと「歯」のことが二人の間に横たわっていました。
    身内の間の微妙なわだかまりが上手に出ています。

    こちらの弟はちょっともてるようで、彼女もおり、姉との微妙な距離感が生じています。
    長い年月を一緒に過ごした分、家族の絆は切っても切れないもので、いくら恋人でもそこに入っていくことはできません。

    いい子がいい子ではない面や、いけすかない子がいい子な面が書かれていたりします。

    正反対の性格でありながら、人を憎まずに不器用に生きる二人。
    ぎこちない仲良しです。
    『間宮兄弟』ともども、読んだ後に兄弟っていいなあとしみじみ思えました。

    追伸・「すみそ」の意味がすごいです。

  • 面白かったけれど、心が痛い。
    姉さんが浮き足立つところとか、その後の展開は完全に読めているのに苦しくて仕方なかった。世の中の美人達にこういう気持ちはわからんのだろうなぁ。

  • いい!すごくいい!
    こんな姉弟ステキ。
    ほっこりじんわり、ほのぼのにやにや(笑)
    あー、好きだ。
    映画も観たい。片桐はいり…ぴったりだ(笑)
    酢味噌の栞が嬉しい(笑)

  • 朝ドラ「とと姉ちゃん」の脚本家が書いた小説。
    脚本家だけあって、ドラマっぽく容易に頭の中で映像化できる。サクサク読めた。

    ドラマっぽいので本として触れるより、むしろテレビ化されたらそれを観たらいい気もする。

  • 時々クスって笑ったり、ジーンってなったり。
    心がまぁるくなった。。
    駆け引きなしに、誰かを思いやれるのって、素敵な関係だ。

  • 弟欲しいなぁ

  • このまま姉弟で暮らせばよい。
    時が経てば老夫婦と変わりなくなる。

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著者プロフィール

1975年東京生まれ。学習院大学法学部法律学科卒業。脚本家。演出家。映画・ドラマ・舞台など幅広く脚本を執筆。主な作品に映画「ガチ☆ボーイズ」「信長協奏曲」ドラマ「とと姉ちゃん」「怪物くん」「魔王」「妖怪人間ベム」などがある。

「2022年 『ひまわりがっきゅうって どんなとこ? ~特別支援学級~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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