- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784803001662
感想・レビュー・書評
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【最終レビュー】
今年秋公開予定・映画化原作本。予約著書、図書館貸出。
映画本編、鑑賞予定リスト追加。見に行く予定です。
アラサー世代の弟、アラフォー世代の姉の
『人と人との距離感。切実なる奥底にある現実味』
淡々でありながら、時に悲哀もありつつも、切なく描いてました。
小野寺の姉と同世代なので、彼女が思っている『本来の真意』を感じることもしばしあるので、その点、共感する所がありました。
今は、ネタバレになるので、あまり記載できませんが、自身の世代が、今生きてる『環境そのものに近いもの』を、何気なくで感じられるのではないかと思います。
少しだけ、ネタバレにならない程度で、印象に残った所を抜粋して終わりとします。
『自室の「小さな、鉢植え」がお気に入り』(姉・より子)
『昔から、「米の匂いが好き」一番、好きな匂いは、「米の炊ける匂い」』(弟・進)
『「今日の私には、これ(ネタバレになるので記載しません)がある」「前向きになれ、私」と【心の中で唱えながら】』(姉・より子)
『自分の「守り」の「姿勢」がつくづく、嫌になる』(弟・進)
『「ささやかな、喜び」を「日々の糧」にしていた』(姉・より子)
『進んでいいのか。それとも、立ち止まるべきか』
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映画化されるんだ、、、
片桐はいり&向井理の2人暮らし姉弟物語『小野寺の弟・小野寺の姉』が映画化 -movieニュース:CINRA.NET
http://www.cinra.net/news/2014/01/28/120000.php
泰文堂のPR
「東京の片すみ、木造一軒家に二人で暮らす小野寺進と小野寺より子の姉弟。
結構な歳だけど結婚できずにいる二人は、特別仲がよいわけでも、悪いわけでもないけれど、なんだか支えあって暮らしている。
ある日、そんな小野寺家の郵便受けに間違って配達された一通の手紙。二人はその手紙を届けに行くことにするのだが――。
引っ込み思案な弟と、こだわりが強く生命力の強い姉の、さえないけれど、ささやかな幸せが香る日常を描いた物語。」 -
二人の仲の良さが救いに感じた話でした。良い話しかな?と思えたけれど、どうしてもわたしがひっかかるのは、あれだけのコンプレックスは簡単にはいかないと言うこと。 二十歳の弟と三十路の姉ならもう少し希望をもって読めたと思います。二人が世界からこれ以上離れていかないことを願います。
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タイトルに親近感を覚えて手に取ってしまった・笑
クスリと笑えホロリと泣ける、そんなお話。
酢味噌。酢味噌に泣かされました。 -
小野寺家の姉と弟。二人の微妙な距離感が、より現実的な感じがしました。30を過ぎ、お互いに相手がいるわけではなく、二人で住んでいる姉と弟の生活を淡々と描いた作品。お互いをどこかめんどくさく嫌がりながらも、相手に甘い感じは、本当によくわかる。二人の掛け合いが何気におかしかったです。
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正直、なんでこの本を友達はくれたのか疑問なくらい退屈な出だし。それがだんだん…電車の中でうっかり涙こぼしそうになる始末。なんしか、モロに表現しない、隠した人の優しさというものに私は滅法に弱い。しまいには主人公に「幸せになって!」と手に汗握る気持ちに。「酢味噌」ええ本だった。。
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弟、小野寺進。姉、小野寺より子。お互い30歳を過ぎているにも関わらず特別な相手がいるわけでもなく、希望に満ちあふれた未来がこの先に待っているわけでもなく、二人で慎ましく暮らしている。そりゃあ不満はある。ないと言えば嘘だ。でも二人が一番に願うのは、相手が幸せになることだけ――
先日見に行ったお芝居の原作。お芝居のほうは二転三転する話に一喜一憂させられたが、こちらは淡々と、丁寧に話は進んでいく。他愛ない日常的なエピソードから進とより子がお互いを想う気持ちがじんわりとにじみ出てきて、ほっこりする。「平凡」という名の幸せのお話。 -
★3.5