わたしが外人だったころ (たくさんのふしぎ傑作集)

著者 :
制作 : 佐々木 マキ 
  • 福音館書店
4.10
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本棚登録 : 95
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834081688

感想・レビュー・書評

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  • 古い本ですが、いまでも、というか、多様性がサケバレルいまのほうが切実に必要な一冊かも……。

    短いのですぐ読めますが、なかみは深いよ。

    2019/06/04 更新

  • 自分の居場所があやふやな感じがとても切ないです。

  • すべての人に読んでほしい本。太平洋戦争開始時にアメリカにいた少年が日本に送還されたときの実話に基づいた話。今こそ読んで欲しい

  • 歴史の対談の本を読んで、この人に興味を持ったので読んでみた。

    戦前に外国の正しい情報を持っている人は、みんな日本が負けると知っていた。この人はどうして、負ける時に敗戦国にいたいと思ったんだろう?

    何日かおきに血を吐くような持病を持っている人まで徴兵されたのか…。今は大丈夫なの?

    なぜ自分がここにいるのかよくわからないという頼りない気分が、今ではわたしのくらしをささえている力になっている…。わたしも、こんなふうに生きられるのかな。

  • ぼくらはみんないきている、だ。
    日本語話すモン同士でも通じないことだってよくある。

  • 声高ではない反戦、かな。幼少期を外国で過ごすと自分の依って立つところがなかなかしっかりしないという話を聞くけれど、どこに行っても外人と感じてしまう・・・厳しいなあと思う。

  • まるでおとぎ話みたいな牧歌的な語り口で戦争の体験が語られる本です(「昔々、おじいさんとおばあさんが住んでいました」という感じです)。
    人が死んだりひどく傷つけられたりするシーンは出てきませんし、激しく感情的になるシーンもありません。
    でも、行間や夢みるような挿絵から、何かが激しく伝わってきて、胸をつかれます。
    人の愚かさと優しさが交互に出てきて、でも、善悪で結論づけたりもしていません。
    国籍ってなんだろう? 憎悪ってなんだろう? 考えてほしい… そんな風に宿題を出されたような本でした。多くの人におすすめしたいです。

  • 地球人全体の中で、日本人にとっては、外人のほうが多い。日本人は、外人に、とりかこまれて、この世界で暮らしているのに日本人本位に、考えるのでは、わたしたちは地球上に住みにくくなります。ー本文より

    今の世界の不安情勢の最中、排他的な思想が渦巻いている中、鶴見さんの言葉は、ずしりと心に響く。排他しても何も解決しない。
    平和とは互いを認め理解することなんだろう。

    壮絶な少年時代を送り、戦争、空襲でいつ死ぬかわからないときでさえ、アメリカを憎むことはできなかったと言う著者。

    何度も読みたい本。

  •  作者は、哲学者の鶴見俊輔氏。15歳で渡米、ハーヴァード大学在学中に戦争がはじまった。交換船で帰国するが、すぐに出征することに。

  • 鶴見さんの文章は読んだことあっても、どんな方か知らなかったので、こんな経験をされていたなんて!とびっくりでした。
    こういう視点での戦争、は初めて読んだかも。

    最後の文章
    「地球上の人間全体の中で、日本人にとっては、外人のほうが多い。日本人は、外人にとりかこまれて、この世界でくらしているのに、日本人本位に考えるのでは、わたしたちは地球上に住みにくくなります。」

    こういう経験をした鶴見さんだからこそ説得力があるし、グッときた。

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著者プロフィール

1922年東京生まれ。哲学者。15歳で渡米、ハーヴァード大学でプラグマティズムを学ぶ。アナキスト容疑で逮捕されたが、留置場で論文を書きあげ卒業。交換船で帰国、海外バタビア在勤部官府に軍属として勤務。戦後、渡辺慧、都留重人、丸山眞男、武谷三男、武田清子、鶴見和子と『思想の科学』を創刊。アメリカ哲学の紹介や大衆文化研究などのサークル活動を行う。京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭をとる。60年安保改定に反対、市民グループ「声なき声の会」をつくる。六五年、ベ平連に参加。アメリカの脱走兵を支援する運動に加わる。70年、警官隊導入に反対して同志社大学教授を辞任。著書に『鶴見俊輔集』(全17巻、筑摩書房)『鶴見俊輔座談』(全10巻、晶文社)『鶴見俊輔書評集成』(全3巻、みすず書房)『戦後日本の大衆文化史』『戦後日本の精神史』(岩波書店)『アメノウズメ伝』(平凡社)ほか。

「2015年 『昭和を語る 鶴見俊輔座談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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