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- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838714278
感想・レビュー・書評
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装画:長野まゆみ<br>
装丁:中島かほる<br>
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“不在の人の記憶が紡ぎ出す切ない物語。”(帯文より)<br>
珍しく女性が主人公のおはなし。<br>
時代の匂いがする上品な作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学5年の遠足の時行方不明になってしまった弟の【舘真哉】隣りの家から聞こえてくるユーモレスクが大好きだった弟。老舗のデパートの勤める姉の周子24歳。いなくなった弟の記憶が紡ぎだす切ない物語。
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弟は小学五年生のとき、遠足に行ったまま行方不明になった。百貨店で働く姉の周子が出会う、居なくなった弟の物語。
久しぶりに心激しく躍るわけではないが、しっとりと好感を抱いた小説です。長野まゆみさんは独特の世界の人と思っていただけに、日常に近い世界は新鮮でした。
急に弟が居なくなる。弟の居る私には他人事じゃなく、切ない想いがしました。なんやかんや言うてても、二人っきりの姉弟、一番近く長い時をすごしてきたんだもんね。うんうん。
全ての出来事が最終的には収束する。内容は少し切ないけど、でも、すっきりした話でした。