ユーモレスク

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  • マガジンハウス
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838714278

感想・レビュー・書評

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  • 装画:長野まゆみ<br>
    装丁:中島かほる<br>
    <br>
    “不在の人の記憶が紡ぎ出す切ない物語。”(帯文より)<br>
    珍しく女性が主人公のおはなし。<br>
    時代の匂いがする上品な作品です。

  • 小学5年の遠足の時行方不明になってしまった弟の【舘真哉】隣りの家から聞こえてくるユーモレスクが大好きだった弟。老舗のデパートの勤める姉の周子24歳。いなくなった弟の記憶が紡ぎだす切ない物語。

  • 弟は小学五年生のとき、遠足に行ったまま行方不明になった。百貨店で働く姉の周子が出会う、居なくなった弟の物語。

    久しぶりに心激しく躍るわけではないが、しっとりと好感を抱いた小説です。長野まゆみさんは独特の世界の人と思っていただけに、日常に近い世界は新鮮でした。
    急に弟が居なくなる。弟の居る私には他人事じゃなく、切ない想いがしました。なんやかんや言うてても、二人っきりの姉弟、一番近く長い時をすごしてきたんだもんね。うんうん。
    全ての出来事が最終的には収束する。内容は少し切ないけど、でも、すっきりした話でした。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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