【小説9巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女2」
- TOブックス (2016年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864725408
感想・レビュー・書評
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ヴィルフリート自身が自分が甘やかされていることに気づいてないってことにびっくり。
マインの進言、グッジョブ! -
ハッセの孤児を引き取り、ヴィルフリートと入れ替わり生活をしたローゼマイン。環境の違いでお互いの常識や認識の違いを実感する機会になる。神官長の過去も少し見えて他人にも自分にも厳しいのはジルフリートの母親のせいだったのね。ハッセのために人を陥れることを考えさせられるローゼマイン。貴族として生きていくには身につけないといけないとはいえまだ子供なのに酷だよなー。ギルベルタ商会の面々はローゼマインのブレーンて感じだね。
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レストラン =イタリアンの 考えのもとが よくわからない 肉食が 中心の イメージがあるのだが
教育方法に 教材を使う まさに 現代の発想だ
教師が何人もいるなら 他のやり方があるはずだが
魔法の 木の実を採取することについては もうファンタジーの世界観だ
苦労話 の他には 突飛な アイデアはない -
基本的には今後に向けて仕込みをする巻でありつつ、そこにヴィルフリートの話を挿入して読者の溜飲を下げる。彼を徹底的に扱き下ろすという手法がちょっと安易な感じはしますが、まあシキコーザと違って今後も物語の中で役割を担うキャラクターなので構わないでしょう。
児童の読者が分からないようにサラッとえぐいものを盛り込む箇所は、今巻ではハッセの町でフランに“体調が悪くなるようなこと”が起きてるあたり。 -
「フェルディナンド様が楽しそうで何よりだと思ってる」
フェルディナンドが面白い!
見た目は美しく、万能で、腹黒です。
余所の地域の孤児が売られそうになっていたのを、ローゼマインは領主の娘の権力で引き取ります。
現代日本の記憶があるローゼマインは人身売買は悪だと決めつけますが、その世界では当たり前のことでした。郷に入れば郷に従えな感じです。 -
「親バカとバカ親は全く違う」昔に知人が言っていたことを思い出した。ジルヴェスターの気持ちは分かる。だけど、やさしい虐待というのはその通りだと思う。「自分は守られる存在だ」と自覚し、その特権を振りかざす人は厄介。自分を被害者に仕立て上げようとするからなおのこと。誰もその人に近寄らないし、表面上の関わりしか持たない。厄介事は勘弁だよね。私も人のこと言えないなと感じながら読み進めつつ、もし私がヴィルフリートの側近なら、リヒャルダに真っ先に首を切られてるだろうなと苦々しく思いながら読んでいた。