星へ行く船シリーズ1星へ行く船

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  • 出版芸術社
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882934912

感想・レビュー・書評

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  • 有川浩さんのなにかの小説のあとがき(思い出せない、、、涙)でおすすめされていたのがきっかけでこの本に到着(?)
    胸キュンも良さの一つですが、名言続出なところはどうしても図書館戦争を思い出す笑。そして、ところどころにいい意味でふるさを感じるところが私にとってはツボでした。読みやすい文体であっという間に読みおわります。
    ところで、「田崎麻子」と「柴崎麻子」の一文字違いは偶然ではありません、、よね?ちょっとしたことが図書館戦争とそっくりでファン(特に柴崎ファン)としては思わず笑みがこぼれます笑

  • 青春ど真ん中時代に読んで世界観に憧れた本。
    麻子さんのようになりたくて、
    みんなが敬遠するお茶汲みを楽しみながらやってた覚えがある。
    麻子さんのように美味くは淹れられなかったのが悔しかった。
    押入れの中を探せばまだ持ってるはずだけど
    シリーズ新装・完結版がでるというなら是非手に入れて
    またあの時のような感動を、あの時以上の感動を体験したい。
    あの時理解できなかったこともわかるようになっているのかも。

  • 本作を最初に読んだのは約30年前のこと。それ以来、ストーリーは忘れていたけれど、作品の存在は覚えていた。印象に残っているのは、主人公の森村あゆみのキャラクタだ。快活で女の子らしくて、もしかすると当時の私の理想の女性だったのかもしれない。当時の私にとっても、森村あゆみは歳上のお姉さん。今となっては娘(いないけど)に近い年頃である。森村あゆみの印象は変わらないが、自分の視点が変わったことで、より深く作品を味わえた。思い出話になってしまった。ついでに話してしまうと、30年分前の本作はコバルト文庫から出ていた。今でいうところのライトノベルのレーベルだ。当時はコバルト文庫を読み漁っていたなあ。その中でもこのシリーズは印象に残っている。なお、本書には書き下ろしの短編とあと書きが追加されている。

  • 高校生の頃に読んで以来だったけど、今読んでもかなりハマる。昔読んだときはあまり気にしてなかったけど、太一郎さんてかなり背が低いんだなぁということにびっくりした…でも、やっぱりかっこいい!そして名言多い。思えば私のSF好きとラブコメ好きはここが原点かもしれない。

  • 今まであまり本を読まない私ですが、図書館でたまたま気になり手に取った一作でした。

    まずこの小説は宇宙がテーマになっている作品です。
    惑星に人間が住め、地球に住んでいた主人公がある出来事をきっかけに家出をし違う惑星に行くところからストーリーがはじまります。←設定は個人的に好きでした(笑)

    最初の章ではあまり惹かれずに本の世界の説明や主人公の説明など淡々とストーリーが進んでいきました。そして、初めの出来事では殺し屋や万事屋などの戦闘シーンがありファンタジーアクション作品なのかと思ったが、1/3あたりから主人公が推理し始めミステリーっぽくなりました。
    個人的にミステリー系が好きなため、物語に惹かれていきました。

    2章以降は1章とは話がガラッと変わり主人公の心情の変化や成長など様々な変化があり良い意味で物語に引き込まれました。

    この作品がシリーズ物みたいなので早く続きが読みたくなりました。
    初めはあまり惹かれなかった点を含め星4つにしました。

  • 小学生の頃初めて読んだ長編少女小説だったと思う。やっぱり思い入れあるのよね。

  • 新井素子さんの代表作とも言えるコバルト文庫版「星へ行く船」シリーズのリメイク版。所々、今は無いものを現代風にアレンジし、違和感ないように修正しています。例えば「カセットテープ→コンパクトディスク」のように。素子さんファンのお楽しみ「あとがき」もリメイク版用に書かれています。

  • あぁ〜〜〜懐かしい❤︎
    大好きなシリーズです!
    読み返してみると(平成版のようですが)そうだった!と色々思い出しました。
    最終巻は哀しかったですが…続きの発売が楽しみです!

  • 《献本で頂きました!》

    いやぁ……久しぶりの新井素子。久しぶりのあゆみちゃんと太一郎さん。
    冒頭を読んで、「あー!そうそう!こんな始まりだったー!」と懐かしくなりました。
    そういえば最初はあゆみちゃん、十代やったんですね(笑)ラストを知ってるだけに19歳のあゆみちゃん新鮮。

    そして、きりん走のお話。
    これ、最終巻まで知ってたら「あー」ってなるよね。そういうことか。
    新井さんならではの文章で描写されるきりん草の世界が、ほんとすごい。
    お恥ずかしながら私の作風は新井さんにめちゃくちゃ影響を受けてるんだけど、特にこの話は影響受けまくりやなーとしみじみ。

    ラストは書き下ろし!!
    まさかこのメンバーの新しいお話が読めるとは!あゆみちゃんとバタカップの出会いのお話でした。
    まさかそんな裏側があるとはねぇ。

    あとがきも新井さんらしくて、なんだかとても楽しく読めました!

    それにしても、装丁が綺麗だなー。

  • 懐かしくて、自分を形作ったものの一つだなと再確認。
    バタカップ拾ったんだとか、水沢総合事務所に就職できた理由とかが分かって面白かった。
    はまっていた時期からもう30年ぐらい経つから、今の自分にはどうだろうなと不安もあったけれど、そんなことなくて一安心。
    あとがきまで堪能しました。

  • ほんとうに懐かしく読みました。私が中学生の時が初見です。(あぁ年がばれる??)ここからSFの世界にはまったといっても過言ではありません。
    太一郎さん、お久しぶりです。たしか声優の広川太一郎さんから名前をとったんでしたよね?そんなことばかり覚えてます。
    新井素子さんの小説はお話の終わりに〈Fin〉ってつくんです。これもはまりました(笑)。当時つけていた日記には毎日〈Fin〉って書いてました。
    私の青春そのものです。

    献本でいただきました。ありがとうございます。

  • 子供の頃に夢中で読んで、胸がドキドキした作品。
    今回、決定版として発売されると知り、本当に楽しみで購入しました。
    やはり、色褪せない。
    相変わらずドキドキさせられた。
    私はすぐに小説の内容を忘れてしまうけど、このシリーズのことはめちゃくちゃ覚えてる。
    それでもとても楽しめました。

  •  中学生の頃、ピアノの先生が譲ってくれた『くますけと一緒に』。どんどん頁をめくって、何度も読んで、ふと、「もっとこの人の本が読みたい!」とまだ定額ではなかったお小遣いをうまーくやりくりして買い揃えた新井素子さんの本。まだまだ中学生だった私には、『星へ行く船』『ブラックキャット』等々、コバルト文庫が一番お手頃で田舎の本屋でも手に入りやすく、そして世代ど真ん中で面白く感じていました。

     あのころと同じ――ではないのです。書き下ろしももちろん新たなあとがきも(笑)あります。
     そして、それだけではなく、本文もたっくさん手直しされている様子。なんせ、頁を開いて、まず、最初の一言からして変更されてます。細かい、細かいよ!でもそのおかげなのでしょうか、それとも単に私が年嵩だからでしょうか、読んでいて全然違和感はありませんでした。落ち着いたら読み比べも面白いかもしれないです。

     『星へ行く船』の中でも一番印象深く好きだったきりん草の話。きりん草の設定自体が多感なお年頃にはグサグサくる話なのだけれども、それ以上に、若さゆえの無敵感みたいな、そういうのがくしゃくしゃにされて思い知らされて、だけどそのことで自分は未熟であると知る、成長する、そんな主人公の姿の方がずっとグサグサきたのを覚えています。
     たぶんこの本を読む人の三分の一くらい、大人なんだろうなぁと思うとちょっと残念。このグサグサ感、是非、思春期の少年少女に味わっていただきたいものです。私の価値観が古いのは重々承知ですが、それにしたって最近のラノベはなんていうか主人公が無敵だったりなんだりで、そういう主人公のもだもだ感、味わうことってあんまりなさそうだから。くしゃくしゃのポイっとされてへこんでへこんでなんとかこらえて夢が破れたらつくろうために手があるんだなんて恥ずかしいこと言って立ち直ってでも実際には何にも出来なくて大人に助けてもらって悔しくて、そういうのに心を沿わすこと、その年齢にしかできない部分もきっと多いから。
     ぶっちゃけ自分は年とっちゃったからあの頃は憧れの大人の男だった太一郎さんすらちょっと子供っぽく感じちゃうわー(笑)。

  • 懐かしいですねー。このシリーズは、たぶん私が小学生の頃、初めて読んだ文庫本かも知れません。当時、太一郎さんに憧れたのを覚えています。今でも実家の何処かにあると思います。

  • 地球と火星と…SFファンタジーの中でもこの話は読んでいてわくわくする‼︎青春系の小説が好きな人にもオススメ。

  • 私が高校生の頃に夢中になって読んだ本です。
    今回再び発売されると聞いて、再びあの二人に会えるのだとワクワクしています。

著者プロフィール

1977年「わたしの中の・・・・・・」が奇想天外新人賞佳作に入賞し、デビュー。以後『いつか猫になる日まで』『結婚物語』『ひとめあなたに・・・』『おしまいの日』などを発表。1999年に発表した『チグリスとユーフラテス』が第20回日本SF大賞を受賞。

「2022年 『絶対猫から動かない 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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