非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596795

感想・レビュー・書評

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  • 飯間浩明のことばのページ
    http://www.asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/

    非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門 | ディスカヴァー・トゥエンティワン - Discover 21
    https://d21.co.jp/book/detail/978-4-88759-679-5

  • 文章には、事実・感想からなる「日記文」と、問題・結論・理由からなる「クイズ文」とがある。レポートや論文、企画書、提案書のような苦労する文章はだいたいクイズ文に当てはまる。

    本書では特に、クイズ文を書けるようにすることを目標にしている。

    クイズ文では、メッセージを適切に伝えることができる。ただし、問題を正しく設定できなければならないため、一定の技術を要する。

    日記文ー主観(感想)を含み、言いたいことを複数盛り込んである。
    クイズ文ー主観を排し、1つの考えを確実に伝えようとする。

    「問題・結論・理由」を備えた自己紹介をしてみる。無機質で記憶に残らない自己紹介が、問題を与えることによって変わる。「私の**なものは○○です。なぜなら〜だからです。」それぞれの人のものの見方がよくわかり、共感や相違を生む。結果、記憶に残る。

  • 作文や小論文を書くときに役立つ本です。
    もともと作文が得意な人にとってはもしかしたら基礎的すぎるかもしれません。でも、作文が大の苦手で、書いても書いても話がまとまらない私には、ぴったりでした。
    書いてあることは簡単なことですが、これを読んで、私の文章はみちがえるように上手くなったと思います。ちょっと感動しました…。

    著者はこの本で「クイズ文」という書き方を提案しています。クイズ文は、問題→結論→理由の順で文章を構成したもので、自分の考えを読者に正確に伝え、理解してもらうための書き方です。この場合の自分の考えとは、主観的な感想ではなく、客観的な証拠に基づくもの、問題に対する提案のようなものです。

    この本は、著者といっしょにクイズ文を作っていく、という構成になっていて、練習問題もたくさん入っています。
    実際にやってみたところ、自分の言いたいことがちゃんと伝わる、それなりに説得力のある小論文が書けるようになったので、私は満足です。

    また、クイズ文の書き方のほかに、ディベートの概要や資料の集め方にも触れています。
    著者もそう書いていますが、ちゃんとやろうと思ったらこの本では不足でしょう。でも、要点や基本だけが書かれているので逆にわかりやすいです。この本を読んだ後でより専門的な「ディベートのやり方」「資料の集め方」の本を読むと、理解しやすいと思います。(著者のオススメも示されています)

  • ★★★★文章には事実と感想だけの「日記文」と、問題・結論・理由の3点から成る「クイズ文」がある。論文、企画書、提案書など、考えを確実に伝え、理解してもらうには「クイズ文」が良い。問題は「~か」という疑問形で書き、結論は問題のすぐ後に書き、理由は結論の後の段落に書く。反論も想定しておくとなお良い。

  • 本書では、文章は「自分の考えたことを文章にして、読者に間違いなく伝えるには、クイズ文という、『問題・結論・理由』という形式に従った文章を書けばいい」と説明しています
    そもそもクイズ文とは、簡単にいえばディベートの思考を文章化するといった感じです
    つまり、ディベートと同じように
    ・問題提起
    ・結論
    ・理由
    ・想定反論
    ・想定反論の対抗反論
    ・再度結論
    と言った流れで検討し、文章を作っていくことということです

    まあ、実際に書いてみないと身につかないし、自分の悪い点も見えてこないのでは思うので、そのうちなんか書いてみようと思う。

    【参考図書等】
    ・「歴史を変えた誤訳」(鳥飼玖美子)
    ・「頭を鍛えるディベート入門」(松本茂)
    ・「新版論理トレーニング」(野矢茂樹)
    ・「13歳からの論理ノート」(小野田博一)

    【引用】
    「自分の考えたことを文章にして、読者に間違いなく伝えるには、どうすればいいか?」これに対する私自身の答えと、その理由はこうです。「そのためには、クイズ文という、『問題・結論・理由』という形式に従った文章を書けばいい。何故なら、この形式は、読者と一つの問題意識を共有し、かつ、読者を一つの結論に導くためのものだからだ」(P5)
    明快に書かれた一つの結論は、読者に賛成または反対の意見を生じさせます。読者がどちらかの意見を抱いたということは、筆者の結論を理解したからということができます。(P44)
    日記文というのは、このように、主として出来事を書いて、場合によって、それに対する感想を加えた文章のことです。(P64)
    ディベートとは、どちらかに決めなければならない問題について、2チームで手分けをして資料を探し、その結果を比べるものと考えればいいでしょう。(P121)
    私の言う問題は、「〜か」という疑問形で述べられるものです。この疑問が、筆者の考えの出発点であり、また、筆者の脳みそを回転させるスイッチです。(P165)
    クイズ文では、「〜か」のつく文は、問題を含むただ一文だけに絞ることにします。問題文以外の部分では、一切「〜か」を使いません。(P182)

  • 一見当たり前のことだけど、実は知らなかったことがあり、知っていても言語化してくれていることに価値がある。
    読んでよかったです。

  • 2021年10月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00287718

  • わかりやすい。ちょっと簡単だが。
    割と自分でも出来てたと自信。

  • 書くときだけでなくて,話すときの参考にもしたい。

  • 思索
    自己啓発

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著者プロフィール

香川県生まれ。国語辞典編纂者。『三省堂国語辞典』編集委員。新聞・雑誌・書籍・インターネット・街の中など、あらゆる所から現代語の用例を採集する日々を送る。著書に『辞書を編む』(光文社)、『辞書に載る言葉はどこから探してくるのか?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『辞書には載らなかった不採用語辞典』(PHPエディターズ・グループ)、『辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術』(PHP研究所)、「日本語をつかまえろ!」シリーズ(金井真紀・絵 毎日新聞出版)など。

「2023年 『けいごって しってる?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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