本からはじまる物語

著者 :
  • メディア・パル
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896100907

感想・レビュー・書評

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  • 色々な作家さんが書く、本にまつわるお話。舞台は書店だったり、ファンタジーだったり。
    2013/03/09

  • 恩田陸は本を狩り。
    本多孝好は不思議な老人と出会う。

    私の好きな作家たちの短編集。
    今まで読んだことのない人たちのも読めていいかも。

    書名の頭文字でメッセージ、ちょっと憧れるかも。
    三崎亜記のThe Book Day、ちょっと切ないな。

  • 18人の人気作家による、本や本屋にまつわるショートストーリー集。
    それぞれの作家の、作風や文体を掴むサンプルとしてはちょうど良いと思いました。
    小説として楽しむには、ちょっと物足りない気がします。

    また、共通のテーマでのオムニバスゆえに、猫や並べ替えのメッセージなど、アイディアが重なる部分が見られたのは残念でした。

    でも、それぞれの作家たちの本に対する想いが伝わってきて嬉しくなりました。

    最後に、恩田陸「飛び出す、絵本」より引用。

    私の両親や、祖父母や、そのまた祖父母もいつもこの森にやってきた。私たちが生まれる前から知っている深く果てしない豊かな森の中で、いつも私たちが訪れるのを彼らはじっと待っているのだ。

  • 本や、本屋にまつわるショートストーリー

    好きな作家さんが多かったので、読んでいて楽しい。


    飛び出す、絵本/恩田陸
    発想が素敵。懐かしい本が出てきて、これまた楽しい♪


    十一月の約束/本多孝好
    本屋さんでの、少年と老人の不思議な出会い。もう少し読んでみたいかんじ


    招き猫異譚/今江祥智
    京なまりがいいかんじ


    白ヒゲの紳士/二階堂黎人
    逢い引き というやつですかね。素敵紳士。


    本屋の魔法使い/阿刀田高
    ―日本じゃこういう姿なんだ― が妙に頭に残ってしまったww
    最後のシーンはハリーの世界だゎ


    バックヤード/篠田節子
    書店員の不思議体験。こういうかんじ好きかも


    気が向いたらおいでね/大道珠貴
    ご飯ものの表現に惹かれるらしいwwう〜ん渋井さんとの関係は...私には理解しがたい...


    さよならのかわりに/市川拓司
    刈り取る〜!?こ これは!?..


    迷宮書房/有栖川有栖
    二人の紳士はこの後ど〜なったのぉ〜?気になる〜


    本棚にならぶ/梨木香歩
    他とは異質。変な意味で印象的。


    The Book Day/三崎亜記
    ファンタジーなかんじ♪本が旅立つ情景が浮かび、切なくなった

  • 本や本屋にまつわるショートストーリー。どれもほんわかしたり心あたたまる話で、面白かった。

  • 本好きだから楽しめた。よくわからない話もあったし、似たような話もあって残念(´_ゝ`)

  • 本に関するアンソロジー 18編

    飛び出す、絵本 恩田陸
     ほんとに本が飛び出してくるお話。発想が素晴らしい。

    十一月の約束 本多孝好
     登校拒否の中学生を本好きにしたのは・・・。

    招き猫異譚
     招き猫のお導きにより、なぜか長新太さん登場し商売繁盛に・・・。


    白ヒゲの紳士 二階堂 黎人
    本の配置を滅茶苦茶にする白ひげの紳士。ちょっとした恋愛推理小説。

    本屋の魔法使い 阿刀田 高
    注文した本を直ぐに出してくれる本屋のお婆さんのお話し。

    サラマンダー いしい しんじ
    いつもゆっくり本の頁をめくる祖父、なぜそうなったのか?幼い祖父のちょっと悲しい恋物語。

    世界の片隅で 柴崎 友香
    本屋の中で感じる、自分が絶対読まないような難しくてめんどくさい本も誰かが書いて誰かが読んでいるんだ。


    読書家ロップ 朱川 湊人
    ロシア語の本をこよなく愛する猫ロップの話し。


    バックヤード  篠田 節子
     バックヤードに飛び交う活字の魂、作家の念に驚かされ励まされる失恋した書店員さんのお話。


    閻魔堂の虹  山本 一力
     貸本屋の閻魔堂の店番とお店のやさしい女中さんのお話し。


    気が向いたらおいでね  大道 珠貴
     サバサバした不倫関係のお話し。本屋さんで始まり本屋さんで終わるけど本は主題ではない。


    さようならのかわりに  市川 拓司
     忘れていたことも相手の心も表した自分史を作ってくれる死神のお話。


    メッセージ  山崎 洋子
     本の配置が滅茶苦茶に・・・ひきこもりの店員が語った真相は・・・。


    迷宮書房  有栖川 有栖
     山の中にある迷宮書房、どんな物語でもお望み次第。


    本棚に並ぶ 梨本 香歩
     好きな梨木さんのお話だけど解らない・・・。


    23時のブックストア 石田 衣良
     閉店間際のブックストアから恋は芽生える。


    生きてきた証に 内海 隆一郎
     手作りの自分史が何回も書店の棚に置かれている。誰が、なぜ・・・。


    The Book Day 三崎 亜記
    今日は役目を終えた本達が、自ら飛び立ってゆく日・・・。

  • 好き嫌いの分かれる短編集
    私が気に入ったのは阿刀田さん、いしいさん、朱川さん。
    市川さん、篠田さんすごく良かった。二階堂さんのは面白かった。(笑)

  • 2011 1/28

  • 作家さんだけあって本への暖かい想いがつまった一冊

    個人的に好きだったもの

    本多孝好『十一月の約束』

    市川拓司『さよならのかわりに』

    三崎亜記『The Book Day』

  • 本を切り口にしてどの物語も展開されていく。
    18人の小説家によるショートショート集で、
    濃縮されたエッセンスを味わうような気分になった。
    残念なのは、似たような話があること。
    逆にすごく個性的な展開もあって面白かった。
    もうちょっと読みたいと思う。

  • 本多孝好さんの「十一月の約束」と市川拓司さんの「さよならのかわりに」がまあまあよかった。

  • 「本からはじまる物語」メディアパル 刊
    本からはじまる物語。上質系の本文用紙のクリーム色。

    トーハン発行の、『しゅっぱんフォーラム』2005年1月号~2007年12月号の同名連載をまとめた短編集。
    おおよそ、人間ドラマかファンタジー、です。
    全18編。個人的には、恩田さん、梨木香歩、三崎亜記、その辺りで食いつきました。

    一部抜粋。
    『招き猫異譚』今江祥智…京都の本屋さんと猫のストーリー。京ことばが優しい。長新太さんのくだりが妙なリアリティ。
    『世界の片隅で』柴崎友香…本屋にて、女の子3人の何でもない日常。難しくて分からない本も、誰かが書いて誰かが読んで、世界が海のように広がっている、って部分、好きだなあ。僕の知らないところにある世界。
    『23時のブックストア』石田衣良…引用。《作家のようにいつも華やかなライトを浴びているわけではない。大手出版社の編集者のように会社の経費でご馳走をたべたり、のんだくれるわけでもない。それでもこうしてエプロンをつけて、ほこりまみれで働いている自分も、読者の元へ本を届けるという大きな仕事の一翼をになっているのだ。疲れているときは、悲しくなったり、きつく感じることもあるけれど、誇りをもって続けている仕事である。》

    恩田さん、阿刀田さん、三崎亜記、3篇は、本が生命を持っている、ファンタジー。やっぱり好きです。
    市川拓司と梨木香歩のお2人の奇譚は好みはあれど、引き込まれる不思議な感じ。

    結構収録作の良し悪しの差があるかな、、というところで、(3)

  • 新しい作家開拓のためにも、たまにはこういう本、ありです。

  • 本屋さんは色んな人が集まるから、
    色んな空気が混ざり合っているとおもう。

    そうやって、人と人も交ざり合っていくのかしらん。

  • 2010.8読みたい本

  • タイトルに誘われて借りました。

    本が紡ぎだす不思議なお話が大集合しています。

  • 好きな作家さんいっぱいで嬉しかったです。
    恩田さんの話、一行目から引き込まれました。小さい頃読んだ覚えのあるタイトルがたくさんで笑顔になりました。いやいやえん読みたい…
    二番目のお話、中学生あるある…と思いました。こういう不思議な出会いはとても好みです
    どれもよかったのですが、市川拓司さんの「さよならのかわりに」が、不思議な感じで特に好きです。次に好みなのが、有栖川有栖さんの「迷路書房」。紳士の最初の台詞で、どきっとします。

  •  本をテーマにしたSS

     石田衣良さんの話が、10人中7人も好きな作家が重なったことがきっかけで恋愛に発展、だったんですけれども、「うん、それは恋に落ちるな」と思いました。石田衣良さんらしいお話。ドリームで和みます。

     それぞれの作家さんの特徴が出てるなーと思ったわけなんですけれども、短い中でのまとめ方に苦心されたんだろなあ、ということを漠然と感じる作品も。

     本と猫、本が鳥よろしく飛翔する話が何作かありましたが、あれはわざとかな? 偶然かな?

  • 2011.12.3

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

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