- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904855027
感想・レビュー・書評
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人間が潜在的に備えている動物性と、
人間が理想の中にもっている植物性。
「生」を2つの視点から眺めた作品だったと思う。
個人的にはのめり込むことができた作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
村田沙耶香作品を読んでるような不気味さ。でもそれがその人にとっての自然であり、かつその異質さ故の救いを感じる。ただ割とずっと陰鬱で薄暗い気分になる。
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韓と日の言葉の壁をするりと超えたのは、訳者の力なのか、それとも。特に「蒙古斑」が衝撃的。衝撃的であるのに、(物語に)救いもないのに、わたし自身はこの本に救われた。ラストは全部書いて欲しかったような、これで良かったような。
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壊れないために壊れる?必要があった
なんとも辛い -
コンビニ人間と同じで主人公は変わっていて浮世離れしてるけど周りの人間たちに嫌悪感を抱くような感じ。暴力的で芸術的で男性は独りよがりで支配的。
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評価高いようですがあくまでブクログは個人的な感想なので私的には激苦手な作品だったので星低め。
日本でいうと直木賞より芥川賞な作品なんだろうな。
突然菜食主義者になった妻(女)が主人公で、
その人は正直そうでもなかったけど
(でも狂ってるとは思った)
そんな狂ってる妻を取り巻く人たちの方が、
私はめちゃくちゃ嫌悪感を感じ、
とことん後味が悪かった、個人的には。
でも、人間ってこうだよね、と妙に納得させられた。
でも超絶気が滅入るから二度と読むことはない。
韓国文学というものの初めての作品がこれだったので、他のハッピーな感じのものも読んでみたい(あるのか?も不明)
何かおすすめありますかね!? -
過去一度でも、植物になりたいと思ったことがある人は、この作品に取り込まれてしまうかもしれない。わたしは大分引きずられた。
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3.83/1001
『「新しい韓国文学シリーズ」第1作としてお届けするのは、韓国で最も権威ある文学賞といわれている李箱(イ・サン)文学賞を受賞した女性作家、ハン・ガンの『菜食主義者』。韓国国内では、「これまでハン・ガンが一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得た、ハン・ガンの代表作です。
ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を見つめる夫(「菜食主義者」)、妻の妹・ヨンヘを芸術的・性的対象として狂おしいほど求め、あるイメージの虜となってゆく姉の夫(「蒙古斑」)、変わり果てた妹、家を去った夫、幼い息子……脆くも崩れ始めた日常の中で、もがきながら進もうとする姉・インへ(「木の花火」)―
3人の目を通して語られる連作小説集。』(『CHEKCCORI BOOK HOUSE』より)
著者:ハン・ガン
訳者:きむ ふな
出版社 : cuon
単行本 : 308ページ
受賞:ブッカー国際賞 -
不気味おもろい