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- / ISBN・EAN: 4571147371194
感想・レビュー・書評
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七つの大罪をなぞらえた殺人が起こる。
その事件を追うのは定年間近のベテラン刑事と、殺人課に移ってきたばかりの新人刑事。
グロい描写もそれなりにありましたが、話としては割としっかりと刑事物として作られていたように感じます。
事件の衝撃的な映像と、推理や刑事同士の会話のバランスがいい。
ラストはどうやって終わるのかなと思っていましたが、綺麗な終わり方でした。
不可解な部分も多いですが、やるせないエンディングクレジットは好き。
七つの大罪の予備知識を持って見ると面白いかもしれません。
しかし読書リストの把握って…怖い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
OPいい。モーガンフリーマンはすごい俳優だ と、これを見て思った。
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greed: noun, 強欲
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映画「セブン」は1995年に公開された、キリスト教の七つの大罪を基にしたサイコ・スリラー作品である。
舞台は、雨が降りしきる大都会。ベテラン刑事のサマセットと新人のミルズ刑事は殺人事件の現場に駆け付けていた。繰り返し行われる猟奇的な殺人事件からサマセットはキリスト教の七つの大罪に基づいて殺人が行われていることを確信した。全部で7つある殺人のうち残る5つとなったところで、ジョン・ドウと名乗る男が血塗れになって警察に自首してきた。彼は、自分は選ばれた人間で他の人には成し遂げられない偉大なことを遂行したと言う。ドウはサマセットとミルズを同伴してとある荒野に向かった。そこで、宅配便の車が現れ、小さな箱を置いて去った。箱の中身はなんとミルズの妻トレイシーの生首であった。怒りを抑え切れなくなったミルズは、ドウを射殺してしまう。こうしてジョン・ドウによる七つの大罪に基づく七つの殺人は完成した。
感情に基づく私的な復讐は江戸時代から問題視されてきた。自分の家族や親しい友人を殺されたときに、その殺した犯人に復讐をするという風習があったのだ。しかし、これを繰り返すと復讐が復讐を呼びきりがないので、江戸時代に敵討ちは禁止された。それが現在でも起こり得るという映画的な問いかけによって、底の見えない人間の感情が描かれたように思う。
当作品の舞台は、雨が降りしきる大都会だ。雨=水といえば生命の源である。当作品で雨が降っていたのは、ミルズ刑事が犯人のジョン・ドウに殺されかけたシーンだ。殺されかけたというより、ジョン・ドウがミルズを生かしたという言い方のほうが正しい。あくまで、推測だが雨は新たな始まりを意味していると思う。1994年に公開された「ショーシャンクの空に」というアメリカ映画でも囚人が刑務所から脱出したときにもちょうど雨が降っていた。これは、刑務所という限られた世界から囚人が脱出することによって、社会復帰という新たな始まりを意味していたのだと思う。映画の最後のシーンでミルズが犯人を射殺したときは、晴れていた。自らの憤怒を抑えきれなかったがために、サマセットはまた雨降りしきる町へと戻ったのであった。そう、彼らは振り出しに戻ってしまったのだ。 -
1: SEVEN
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7つの大罪を元にした殺人事件がどうのこうの~
好き!
なんかハンニバル思い出した。
奥さんがちょこちょこ出てくるから家族が…って思ってたら
ほんとにそうなった。
救いのないラストだけど、容赦のなさも好き。
犯人がユージュアルサスペクツの人。 -
犯人からに挑発に勝てるか否かってシーンだけど、奥さん殺されてよく葛藤できたよ
俺なら戸惑わないな~ -
ストーリーは良いと思ったけどテンポが悪くて私には合わなかった。
テンポが良い作品じゃないのは分かってるけど。 -
定年間際の老刑事と若手刑事がコンビを組んで連続殺人鬼を追うという話。
後味の悪さはミュンヘンと並んでベストかも知れない。確かに描写はグロいし、終わり方にも救いがない。でも、見終わった後に異様に落ち込んでしまうのは、他に大きな理由がある。
残酷さならsawの方がよっぽど上だろう。しかしsawを見終わった後に覚えるのは、恐怖と不快感であり、落ち込むというわけではない。sawはエンターテイメントの傑作である。そして犯人であるジグゾウは、我々には理解不能な、絶対的な異常者として描かれている。ジグゾウは悪であり、一般市民である我々はいつもジグゾウに怯えているのだ。
セブンにおける犯人である、ジョン・ドゥはそのような構図を決して認めはしない。正義を振りかざしている刑事でさえ、その皮を剥げば人をも殺すと言う。そして現代のアメリカは、そのような偽善者で溢れかえっており、自分の役割は大罪の数々を告発することであると刑事に話す。
刑事も我々も、彼の問い掛けには答えることができない。老刑事がラストに言う、それでも世界は戦うに値するという言葉は余りにも苦々しい。 -
大好き。直球ど真ん中ストライク。
猟奇的、暗い、深い、重い。
ラストがわかっていても、何度も見たくなる。
デヴッド•フィンチャーの描く世界観がたまらなく好みです。
キャストがまた素晴らしいですね、ぴったり。
そしてエンドロールのデヴィッド•ボウイの曲がかっこいい。
因みにその曲pvも狂気的で最高に素敵です。
サスペンス好きの間で評価が別れそうな映画です。
が、一見の価値はありだと思います。