バベル スタンダードエディション [DVD]

監督 : アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 
出演 : ブラッド・ピッド.ケイト・ブランシェット.ガエル・ガルシア・ベルナル.役所広司.菊地凛子.二階堂智.アドリアナ・バラッサ 
  • ギャガ・コミュニケーションズ (2011年10月21日発売)
3.13
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本棚登録 : 1438
感想 : 303
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571147371804

感想・レビュー・書評

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  • ガエルくん何処行った!
    さりげなくクリフトン・コリンズ・Jrも出てるし、好きな俳優がいっぱい。
    線路に石置いて遊ぶ、みたいなモンか。

  • 「ケイト・ブランシェットだから」という理由だけで見始めたのだけれど、すごい映画だった。観察力も、表現力も、演出もずば抜けている。

    異文化の間の断絶を越えるための、もっとも安易な方法は暴力だ。銃弾は言葉より早く届き、断絶の壁を厚く高く築き上げる。

    この映画に悪人はいない。善人もいない。ただ愚かな人間の姿を、ひたすら克明に描写している。
    自分の行いのために自分を難しい立場に追い込んでしまう人たち、信じるべきでない人を信じてさまようしかない人たちの姿が、この映画で描かれている。

    世界は混沌としていて、善意からの贈り物が悲劇を引き起こすこともあれば、悲劇に巻き込まれてはじめて見える美しさもある。
    そしてきっと、最後に人を救うのは愛だ。
    メキシコ人の乳母が、この映画の全てを体現している。

    それから、教育って大事だな、と思った。

    前半のメディア的な「女子高生」の記号の羅列には、かなり気分が悪くなったけど、彼女の背景が明らかになって、彼女の行動に納得がいった。あの子にはカウンセリングが必要だ。
    手話を覚えたいな。
    聾唖者の世界って、本当にこの映画に描かれている通りなの?すごく怖かった。雑踏を歩いている時は、わざわざ聴く気もしない音が聞こえてくる。それが無くなるだけで、あんなに世界は異質で恐ろしげな姿になってしまうんだ。

  • たった1本のライフルが、モロッコ、アメリカ、メキシコ、東京、世界の各地で悲劇をもたらす。4つのストーリーから成り立っているのだけど、どれもが「言葉や心が通じない」もどかしい世界を切々と描いている。
    ブラッド・ピット とケイト・ブランシェットの演技も素晴らしいけれど、菊池凜子の演技も素晴らしい。日本人の中で誰よりもはまり役だと思う。
    また、アメリカ映画やアメリカドラマにありがちな、不自然な演出の施された日本ではなく、妙にリアルな日本そのまんまの描写にびっくり。
    悲愴感に包まれたような音楽もとても素晴らしい。
    世界は繋がっている。

  • 菊地凛子がアカデミー賞ノミネートで
    騒がれてた時に、劇場でみた作品。
    その時はすごい難しい映画で、
    菊地凛子の脱ぎっぷりに圧倒されて
    よくわからなかった。 というのが正直な感想だった。

    けれど、DVDでもう一度観たら
    これってこんなにいい映画だったっけ?!

    って思うほど感動、というかもどかしい寂しい気持ちでいっぱいになって、とにかく号泣!!!!

    菊地凛子の演技すごいよ!!
    最初は脱げばいいってもんじゃないっしょ。
    って思ったけど、 あれはすごい!!!

  • 不幸の連鎖。痛みを共有できる。菊地凛子が脱ぐ意味はあったのか。

  • この「バベル」という作品はキリスト教的な示唆を豊富に含んだ映画でした。
    一言で集約すると、劇中のメキシコ女性の言葉
    「わたしは悪い人間じゃありません。ただ愚かな行いをしてしまっただけです。」

    愚かな行いというと、ヘビにそそのかされてりんごを食べてしまったアダムとイブ。人間は生まれながらにして原罪を背負って生きているという感覚です。映画でも不注意で愚かな行いが連鎖的に人々を不幸に陥れます。
    しかも「バベル」の原題にも象徴されているように、「言葉が通じない」「気持ちが通じない」状況のモロッコ・メキシコ・東京という3つの地域で、それぞれのストーリーが展開していきます。映像では空間軸・時間軸が交差していて分かりづらい演出であるところが、

    いい映画なのか、つまらない映画なのか。

    の評価の分かれ目かな。個人的には感銘深いものでした。何かを感じようとして見ればいい映画であるし、受動的に楽しもうと期待してみると確実に裏切られる映画。ヒューマンな題材はこの手の作りが多いのが難点なんだけど、ラスト辺りで脳内モルヒネがもう止められません、となる状況が好きなんです。

  • 吹き替えで観た!
    うーん、可もなく不可もなく。。。って感じかな?
    最初はオムニバスかと思ってたけど、
    観ていくうちにつながっていくのは自然な感じだったー。
    ブラピの存在はあんまり大き過ぎなくていいかも(^ω^)
    ていうか、3つそれぞれのストーリーにメインがいて、
    結局どの人がメインなのかよく分かんない\(^o^)/www
    ケイト・ブランシェットはきれいだったなぁー。
    あのマイナイフ・マイフォークはエコとかじゃないよね?ww
    潔癖?みたいな感じなんかな?(・ω・; )( ;・ω・)
    まぁ・・・フツウに観れた(・ω・)なんか特別!ってこともないかなー

  • とにかく社会風刺盛りだくさん。それをこれだけのストーリーにまとめあげるのは圧巻でした。シナリオ構成力がすごいと思います。

    世界では、経済レベルの格差や、社会レベルの格差、文化レベル格差があって。
    文化度の高い国および富の象徴として、日本は登場してます。またモラルハザードの対象としても描かれている。

    メキシコもとんでもない描かれ方をされているけど、あれでいいのかな。同じく、日本も外国の人にはあぁ見えるのかもしれない。でもその日本の描き方がまた面白いです。以前紹介したロストイントランスレーションでも日本が舞台でしたが、こっちの描かれ方も面白いです。一度ご覧あれ。

  • つながるつながる。さまざまな場所で起こるさまざまな出来事をつなげる、映画や小説によくある手法だが、下手をすると、強引な展開になりかねないところを、うまくまとめあげている。
    バベル・・・。言葉が通じさえすればすべてはうまくいったはずなのに。でも本当にそう?言葉が通じるからこそうまくいかないこともあるはず。そんな疑問を封じ込めるストーリーのち密さと、力ある俳優の熱演に魅せられる超大作。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「言葉が通じるからこそ」
      「言葉」と言っているのは「言葉の綾」でしょう。
      「言葉が通じるからこそ」
      「言葉」と言っているのは「言葉の綾」でしょう。
      2012/05/10
  • NHKBSプレミアム版だった為かセックスシーンカットで不満…でしたが場面につねに緊張があり目が離せなかった。メキシコの生半可にバスを的としてしまう兄弟が可愛くも可哀想だった。バベルが引き起こすような悲劇。
    作中、養母に少年が尋ねる。
    「悪い人なんていないのに?」
    「勿論私も悪い人じゃなかった。ただ愚かなことをした」
    積み重なるバベル、崩れた時は他人事じゃないの。そのメッセージ性はうさんくさかったが、完成度の高い映画を観せていただきました。
    日本編は処女が聴覚障害と込みでコンプレックスになってる女子高生ってあたりが反省点だよな。偏見レベルが高すぎるんだこれ日本の闇。

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