- Amazon.co.jp ・電子書籍 (194ページ)
感想・レビュー・書評
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島崎藤村による長編小説。被差別部落に生まれた人公が身分を隠しながら生きる苦悩を描く。1905(明治38)年に寄稿。
マンガのクセが強い。。たまに人物の区別がつかなくなる。ただ、読んでいる途中にしっかり嫌な気分になり、ラストで救われたと感じたので訴えかける力は強いのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とてつもない迫力。人間がヒトとして生きていくのは先人達の凄まじい努力と葛藤のおかげ。
原著を読もうと思った。 -
今の日本は生まれによる身分差別が少なくなっていて、良くなってるんだなと確認できた
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明治時代
身分がなくなった世の中でも
エタヒニンは差別されていた
屠殺を行ったりするひとたち
決してその素性をばらしてはいけない
という父からの戒めを
最後の最後で、主人公は破る
→それが破戒
一生に秘訣とはこの通り簡単なものであった。「隠せ」
――戒はこの一語(ひとこと)に尽きた。
これは三人の子供を餓死させながら書いた小説だと聞いたことがある。。それほどまでに伝えたかったことは、と思いながら読んだ。
差別をいじめを完全になくすことは難しい、それは人間の本質的な仲間になりたい、そして異質なものから傷つけられたくないという心の裏返しのように思う
→何よりも痛みを知ることが大事なのではないか。 -
感銘を受けた。
漫画での表現でこれなら原作はもっとすさまじいかも。
えたひにんについては、北海道ではほとんど教育がない。
(関西ではあるというが)
部落がないということもあるが。
そういう人たちが北海道まで来たという事実もあるからなのかもしれない。 -
たしかにこんな話だったような。だいぶ忘れている。
これも原作読みやすいので、わざわざ漫画で読むこともないかな。 -
過去の部落差別の問題がよくわかる。
教科書で習ってもいまいちぴんときていなかったが、この話を読んで昔の日本の階級社会について知ることができた。人が人として扱われなかった人権のない時代が恐ろしい。 -
○概要
島崎藤村の小説『破戒』をまんがで
明治時代、穢多と呼ばれた差別階級
その出自を親の遺言により偽り生きることを戒とした主人公
その戒めは主人公を守る茨の鎧であった
個人が差別と戦うことの難しさを
嫌というほど見せつけられる力のある作品
○コンテンツ&デリバリー
まんがで読破シリーズ
人の心を動かす作品は、たとえマンガになっても
いや寧ろ人物を視覚的に表現したマンガの方が
作品の意図する背景や主義主張は伝わりやすいのかもしれない
作画に関しては賛否があるので割愛
○感想
差別との戦いは多数派との闘争
主人公がひた隠しにした身分、それにまつわる周囲の人々の想い
この苦々しくも心をとらえて離れないストーリーはいつまでも色褪せない名作だろう -
名作ですが読んでいなかったので
漫画盤で読みました。
会社でも差別の話はよく教育に出ましたが
こういう話を読む方がとても臨場感があります。 -
島崎藤村先生原作のコミック。
部落差別問題をわかりやすく知ることができます。
もっと深いところはあるだろうが、漫画だけでもとても考えさせれる。
身分を隠しとおす主人公の葛藤に入り込んでしまう。
絵が特にうまいわけではないが、ストーリーにとても力があり凄い作品だ。