赤い部屋 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 江戸川乱歩の怪奇的ミステリー。夢幻的な雰囲気が漂う赤い部屋で1人の男が犯した罪の数々を告白する物語。T氏の語りで事件の真相が明かされる。殺意のない殺人を如何にして行うか。①交通事故の際に遠いやぶ医者を教えたのち被害者は死亡した。②線路を渡っている老人に「危ない!」と叫び、躊躇させることで死亡させる。③子どもに電線におしっこをひっかけるように伝え感電死させる。④友人に岩場に飛び込むように勧め頭部陥没死亡させる。⑤最後、男が女中にピストルを撃ちこむように伝え、打ち込む!その後は言えないが、アッという結末。⑤↑

    • アールグレイさん
      ポプラさん♪こんにちは(^_^)/

      交通事故で、救急車は来ないのですか?
      教える医者がヤブなんて、よく知っていたなぁ。
      女中に自分にピスト...
      ポプラさん♪こんにちは(^_^)/

      交通事故で、救急車は来ないのですか?
      教える医者がヤブなんて、よく知っていたなぁ。
      女中に自分にピストルを向けさせるって、それ自分死んじゃうよねぇ。う~ん、なに?その本変わっているの?
      2022/08/21
    • ポプラ並木さん
      アールグレイさん、こんにちは。コメントありがとう!

      交通事故で、救急車は来ないのですか?
      =江戸川乱歩の時代なので、今とは状況が異な...
      アールグレイさん、こんにちは。コメントありがとう!

      交通事故で、救急車は来ないのですか?
      =江戸川乱歩の時代なので、今とは状況が異なったのかな?

      女中に自分にピストルを向けさせるって、それ自分死んじゃうよねぇ。
      =実はその前に、男が女中に発砲したけど「玩具なので大丈夫でしょ」、という前置きがあって、次に女中が悪ふざけで発砲したら、何故か本物だった!ということ。でもそれにも増して、江戸川乱歩の仕掛けがこの後起きます!!
      江戸川乱歩のミステリーはさすが!と思うことばかりですよ~
      もし機会があれば是非読んでみてね♪
      2022/08/21
    • アールグレイさん
      ポプラさん♪

      江戸川乱歩の時代、う~ん(^0_0^)ナルホドです。
      おもちゃと本物、間違えたくないねぇ~
      (◎_◎;)
      ポプラさん♪

      江戸川乱歩の時代、う~ん(^0_0^)ナルホドです。
      おもちゃと本物、間違えたくないねぇ~
      (◎_◎;)
      2022/08/21
  • 無限の刺激を求める「赤い部屋」の会員七人が円卓の周りを取り囲み、新入会員T氏の語る身の上話に聞き入っています。T氏は「私は世の中の事々に退屈しきっており、もはや生きていること事態退屈し〝殺人遊戯〟に夢中になりました。絶対法律に触れない人殺しを、どんな名探偵も見破ることができない人殺しの方法を見つけて、今まで百人近くの男女、子どもの命を奪いました。罪悪感も懺悔の気持ちも持ち合わせてはおりませんが、皆さんに幾つか実例をお話した後、自らを滅ぼし退屈を晴らそうと思います・・」驚きの結末が待っている殺人指南です。

  • 不気味で、そんなにあっと驚くような仕掛けやトリックなどはないけど、さらっと読めてページをめくってしまう本。

  • 青空文庫で「赤いカブトムシ」の次に読了。

    そもそも江戸川乱歩は「芋虫」しか記憶に無く、特に下調べも無しに、作品のあいうえお順で読んでいこう…と、思いがけず早々に面白い作品に出会ってしまった。

    男が語る殺し方のレパートリーは非道の極みである。(最高です)
    特に按摩は…なんで右に行った!と頭を抱えてしまった。
    最後はどうせ血糊の演出で死んでいないのだろうな、と案の定であったが、綺麗なオチでまとまりが良い。
    そんな簡単に何人もホイホイ上手く殺せるものか、と思えてくるので、詭弁と判明して納得する反面、やはり小説の中だからこそ事実であってほしかったと思う自分もいる。
    そもそも、種明かし自体が嘘で、事実99人殺したのかもしれないし。

    引き続き、あいうえお順に他の作品も読んでいこうと思う。

  • Kindleで青空文庫を。面白かった。未必の故意の認定はできないんだろうなあ。

  • おもしろかった。江戸川乱歩を全く読んでないときの私の江戸川乱歩のイメージってまさにこれ。

  • 赤い部屋に集められた7人のうち1人が、かつて手を染めた犯罪について語り出す……。まるでわんこそばでも食べてるかのようにぽんぽん殺人の手口が語られていき、さながら大量殺人RTAと行ったところ。男の軽妙な語り口に耳を傾けることで"退屈"から解放される眩惑的な短編集。

  • 乱歩の短編では『芋虫』『人間椅子』と来て次に好きな変格ものの作品です。谷崎潤一郎の『途上』に影響を受け、より俗的で分かりやすく「プロバビリティーの犯罪」を書いたもの。読んでてゾクゾクします。最後のオチは個人差があると思いますが、私は好きです。

  • 奇妙な会の奇妙な男の奇妙な話で物語が進む。所々の情景描写が読者の周りを奇妙な空間で包む作品。

  • 木内昇 『茗荷谷の猫』から

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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