ミステリと言う勿れ(1) (フラワーコミックスα) [Kindle]

著者 :
  • 小学館
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感想・レビュー・書評

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  • ととのう君めっちゃ喋るやんけ

  • 間違いない作家さんであるし、人気あるし(だって近所の本屋さんでずっとお誕生席の平台占めてる)、面白いんだろうな、と思うとかえって読む気なくなる不思議。
    それは、読み始めたらハマるのが分かってるから…。

    電子の無料版読んで、案の定ハマったよね。くっそー…
    一気に6巻まで読みました。気になるから、完結してからせめて読みたかった。くっそー…

    整くんの語りワールド。
    ガロさんの哀しみの深さも切ない。
    これ結局どこからどこまで伏線なんだろう?って思うくらい複雑に絡み合ってる気がする。
    で、整くんの語りに「え、そうだった?どこ」ってページめくり直す率高いので、私は紙で読みたい派。

  • 再読。

     最初に月刊誌〖Flowers〗で読んだ時、久能くんの得体の知れなさにドキドキしました。
    本誌で連載を読んでいるので、“登場人物たちの今”を知っているわけですが、大隣署の刑事さん達の登場当時を懐かしく思って読みました。
     それぞれの刑事の悩み、抱える問題を言い当てる久能くん。彼の観察力はすごい!
    とても二十歳そこそこの大学生とは思えません。
     娘が最近生意気になって父親を邪険にするという刑事には「娘さんが父親を避けるのは遺伝子レベルで当然のこと。娘さんの育て方は間違っていない」と言い、奥さんと喧嘩したという若い刑事には、「ゴミ捨てを手伝ったから感謝しろと言われても奥さんはしんどいだけ。ゴミ捨ては家中のゴミを集めることから始まり、分別したり、ゴミ袋を補充したり。そういうことが面倒なのだから」と言う。
    まさにその通り!と思いました(笑)

     容疑をかけられた久能くんは自力で疑いを晴らし、真相を導き出します。そしてそこからまた一転するのが面白かったです。真相はつらいこともありますけれど…。
    私はこの1話目が一番好きです。

     2話目は懐かしいです。我路くんは割とすぐ登場していたのですね。
    この話は忘れていたので続きが楽しみです。

  • ためになる言葉が多くあって面白かった。ドラマ化しそう。

  • おもしろいんだけど、長ぇ。

  • マンガなので主人公の推理力や観察力がありすぎるのはおいておいて、それでも主人公の問いかけや例え話は読んでいて勉強になるし、面白い。

  • 女性作家のものはあまり読まないのだが、これは面白い。ミステリとしても及第点だし、薀蓄が楽しい。これいつかドラマになりますね。

    娘が冷たくなった

    「生き物の多くは父親と子供が一緒に暮らさない。いくつになっても父親べったりでお父さんのお嫁さんになりたいとか母親べったりの息子とかだったらそっちのほうが失敗なんです。娘さんはちゃんと大人になろうとしてる。」

    ゴミ出しなど家事を手伝っているのに妻が冷たい

    「ゴミ捨て どこからですか。ゴミ捨てって家中のゴミを集めるとこから始まるんですよ。分別できていなかったらして、袋を取り替えて、生ゴミも水切ってついでに排水口の掃除もして、ゴミ袋の在庫があるかチェックしてそこまでが面倒なんですけど」

    職場での女性の存在意義は

    「おじさんたちって特に権力サイドにいる人たちって徒党を組んで悪事を働くんですよ。悪事とまではいかなくても都合の悪いことを隠蔽したりこっそり談合したり、汚いお金を動かしたり。でもそこに女の人が混ざるとおじさんたちはやりにくいんですよ。悪事に加担してくれないから。女の人は群れで立ち上がったりしない。女性がいる意味はおじさんたちを見張る位置。」

    「溺れたときは手を上げちゃダメなんですよ。人は水の中にいると身体の2%だけ水の上に出るんだそうです。手を上げるとその手が2%になっちゃって、顔が水の上に出ないんです。だから2%に顔がくるように浮くのが溺れないための秘訣だそうです。」

    後で筆者がこう製作意図を述べている。

    「整がただただしゃべりまくる話です。ちょっと舞台劇のようなイメージでやってるとこあります。閉鎖空間での会話だけのお話です。それをマンガでやるのはどうなんだと思いつつ、ちょっとやってみたかったのでやってみました。」

  • Kindle期間限定無料版にて。
    マンガ大賞ノミネートなのは知ってた。
    なので読んでみる。
    理由はないけど僕には合わなそうだなーと直感がいっているけど。
    そして読んでみた感じは・・・
    メッチャ面白いじゃん!
    最高に好きなやつ!
    直感大ハズレ(笑)
    これ好きだわー。
    主人公整君のポジションがいい。
    基本的にはひねくれてるだけ。
    事件を解決するつもりなどサラサラない。
    ただ自分のため。
    自分の自由のためだけに行動する。
    そういうとこ。
    そういうとこよ。
    空気を読まないし読むつもりもない。
    そういうとこ。

  • 安楽椅子探偵もの。常識にとらわれない考え方をする主人公が、取調室やバスジャックのバスの中でしゃべり倒して事件を解決する。作者の思想が透けて見える物言いは嫌悪感を覚える人もいそうだけど、自分は楽しかった。

  • タイトルにミステリって付いてたので2巻まで読んだ。本格ミステリじゃないし、画もあんまり好きじゃないのに、なんとも不思議な魅力がある。まず、いきなり殺人犯、いきなりハイジャックなど巻き込まれ型シチュエーションのつかみがいい。プロットも良く練られていて、謎解きの伏線は巧妙に散りばめられていく。真相はそれほど意外ではないけど、さらっと勿体ぶらない回収もいい。なんといっても一番の魅力は主人公整(ととのう)君のキャラクタで、どんなに切羽詰まった状況でも飄々と持論を語るマイペースなスタイルは、陰キャなのにツッコミというなかなかのオリジナリティ。育児、ジェンダー、いじめ、認知症、、皆がなんとなく受け入れていることも、見方を変えると当たり前ではなくなって所々でハッとさせられる。ひさびさに超人も恋愛も出てこないけどハイレベルなコミックを楽しめた。

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