ウィッチャーⅠ エルフの血脈 (ハヤカワ文庫FT) [Kindle]

  • 早川書房
3.90
  • (7)
  • (6)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 94
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (413ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 壮大なる<ウィッチャー>サーガの開幕。大戦争への機運が高まる中、女王の血を継ぐシリを匿いつつ訓練する。

    ゲラルト、シリ、イェネファー、ダンディリオンといった主要メンバーがすでに知り合いであり、ニルフガード帝国のシントラ王国への侵略戦争から2年後という時点から物語が始まるため、冒頭から情報量が多くて世界観を把握するのが大変。その分、物語の加速感はあるけれど。ウィッチャーという特殊な存在を理解したり、登場人物たちの出会いからその性格、徐々にきな臭くなる世界情勢など、確実に理解していきたければ2冊ある短篇集から入るといいだろう。

    シントラ復権の鍵となる女王の血統シリという少女を匿い、魔法剣士ウィッチャーであるゲラルト、強力な魔法使いイェネファーが彼女を訓練する。亡国の王女でありながら、ウィッチャーの才能も魔法の才能も際立っており、さらにトランスによる予言めいた謎の力を発動するという、RPGの主人公とキーパーソンの両方の特徴を持つ、あまりにも詰め込みすぎているシリという少女の素顔は意外にも、ちょっと勝ち気な普通の女の子だった。彼女の成長物語でもあり、追手から逃げる逃亡劇でもあり、諸国をめぐる政治劇でもある本巻は、まだまだ序章といった感じ。重厚な世界観、キャラクターの人間関係など魅力にあふれており、これからの展開に大きく期待できる。ゲームやドラマに触れていないので、そちらがどうなっているのかわからないが、小説は間違いなく最高級のファンタジー作品だと思う。続巻を読むのが楽しみ。

  • ゲームとドラマを先に堪能しかて、小説へ
    最初はちょっと読みづらさも感じたど、あっという間に世界観に没入

  • 魔法剣士ゲラルトと運命の「驚きの子」シリの物語。

  • 「氷と炎の歌」のような本格ファンタジーを期待したけど、どちらかというと設定が勝ちすぎるライトノベルみたいだった。エルフとかドワーフとかハーフリングという種族の扱いが重要な割にその描写が少ないとか、メートル法が出てきちゃうとか、学名なんて概念が出てきちゃうみたいなあたりは、雑というかバランスが悪い。実態を伴わない固有名詞が次々に出てきてしまうのと、会話が連続して情景がよくわからないシーンが多いのが難点。話としてはこの先が気になるところではあるけど、全体に読みにくかったし、他に読みたい本はたくさんあるので、続きを読むかどうか迷う。

  • ゲームWitcher3をやってみて世界観に興味があったので読んでみた。まだ、話が序盤という感じ。

  • Netflixのドラマを見て。ちょうどドラマの続きにあたる。
    ゲラルトよりシリが主人公。魔法社会の戦争と政治に巻き込まれる少女の成長物語に、保護者として魔法剣士の賞金稼ぎゲラルト、魔術師イェネファーの物語が関わってくる。

    女性や恋愛の描き方がステレオタイプで古臭いし、世界観と漢字使った翻訳表現は『氷と炎の歌』のほうが緻密。構成も高校生くらい向けかな。

    (他にファンタジー小説読んだことないけど、ギルドの存在や学校、魔術師が政治の中枢にいるのはフォーマット感ある。SOIAFが特殊なのかも)

    敵国ニルフガードの皇帝とか、二次創作的妄想ネタの宝庫。
    ジェンダー表現はドラマでどう変わってくるか楽しみ。

全9件中 1 - 9件を表示

アンドレイ・サプコフスキの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×