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感想・レビュー・書評
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今さらながら読み終えました。こういった女性の生きづらさは今の日本でもそんなに改善していないのだろうなと思います。
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涙が出るくらい共感したし、胸が苦しくなるほど絶望した。でも希望もあった。
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キム・ジヨンを受け持った男性精神科医が語る最後の一文、皮肉が効いていて歪な認知の根深さと問題を読者に投げ掛けている。これが普通だと思って生きてきた人ほど悪意が薄い分ゾッとする。
キム・ジヨンの幼少期から子をもうけて壊れるまでの人生を、差別的なシーンだけ切り取ってきれいに繋げている。
日本でも似たような男尊女卑の構造はあって、身に覚えがあるだけに生々しくてきつい。
面接の質問で志望者にセクハラへの対応をどうするか聞くってキモすぎるな…。 -
環太平洋大学附属図書館の所蔵情報はこちら⇒
http://library.ipu-japan.ac.jp/Main/Book?book_id=TS00079187 -
これは小説なのか? 不思議な読後感。。
誰の視点で描かれているのか最後でわかった。
韓国名の登場人物達がとてもわかりにくいので読みやすいとは言えないが、淡々と最後まで読まされてしまった。
旦那としては複雑な話でした。 -
小説の形をとっているものの、現実をつきつけるノンフィクションのような感覚。
韓国の女性の立場のしんどさ、みたいなものがこれでもかとクローズアップされ、しんどい。しかし、それが現実なのだろうと。 -
◆読書記録2冊目
◆No.055 -
話題の本、図書館で読了。以前韓国ドラマの「傲慢と偏見」というもので、この本に書かれているようなOLのヒロインの女性差別の状況が出て来た。それで、読んでいて「それだな」と思い当たった。日本社会にもあるような事だと思うが、全部同じだと思ってはいけない。ドラマに描かれたものでも、この本でもより苛烈な印象がある。そしてあちらの人たちはこういう本で声をあげるし、集会も開く。それが社会の中で取りざたされる。日本ではそういう点はもっと閉鎖的だ。その分もう少し差別状況が優しいのかもしれない。もちろんアジア全体ではこの本に書かれているような、家父長制が一般的だ。そしてそれは、改善される事はほとんど今後もないだろう。そう思って、本を閉じた。ひとりの女性の半生記としては、時代が下ってもほぼ私のものと同じで、すごく共感はできた。