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感想・レビュー・書評
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読書会のきっかけ・オススメがない限り、私自身手に取ることがないジャンルであったが、韓国のジェンダー実状を知ることができてとても有意義だった。
何となく理屈では分かっているようだが、主人公を取り巻くリアルに触れると、その問題の深さに驚き、解像度が高まった。
とはいえ、これを受けて自分に何ができるのか?という思いもあり、もっと若い頃に読めばよかったとも思えた。まあ、人生100年時代のちょうど真ん中で読めたことはポジティブに受け止めよう(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分がmetooに関心が薄かったことが、恥ずかしくなった。これは私の話だ、というキャッチコピーと同感。度々感じてきた生きにくさ、なんなんだろうと思いながらそんなの関係ない自分はタフだからと見ないフリしてきたけど、いやそれは違うよと言語化してくれた本。これは流行る。必読
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> 与えられた権利や特典を行使しようとすれば丸もうけだと言われ、それが嫌で必死に働けば同じ立場の同僚を苦しめることになるという、このジレンマ。
読み終わった後もいくつかの棘が抜けない。そして、あとがきを読んで気づく、この小説の真骨頂に震えた。 -
【印象に残った話】
・ご飯の配膳は男性の年長者から女性の年少者の順に並べられた
・男兄弟は一人一部屋なのに、女兄弟は二人一部屋にさせられた
・女性に難しいクライアントを任せたのは、長く働く男性に任せると意欲を失うから
・医学的な理由での妊娠中絶手術が合法化されていた韓国では、三番目以降の子どもの出生性比は男児が女児の二倍以上にもなっていた
【考えたこと】
・韓国ほどではないにせよ、日本の女性も上記に近い経験を持つ人も多いのではないか
・父親の立場からすると、妻が失うものに対する理解が深まる内容となっている -
読もうと思った理由
韓国社会の普通の一個人の実態が生々しく語られているのを知りたいと思ったから
差別、困難、絶望などここまで大変なのかと思い知らされた。一昔前の日本の田舎でも似たような状況があったのだとも思いました。 -
前に良く売れていたのを見かけたので、今さらながら読んでみた。タイトルしか知らなかったので、結構ノスタルジーな雰囲気なのかな、と思っていたら、ノスタルジーというよりも女性の視点から見ての韓国社会という話だった。韓国についても知らないことだらけだなぁ、と気がつく点も多いし、この部分は日本も似ているところがあるかも、と思ったりする場面もあった。
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だいぶ前に読んだのだけど、かなりの衝撃作だった。
そんなに世代変わらない(というか私よりだいぶ若い)けど、こんななの!?
日本の田舎でもここまでひどくはなかったような。
韓国の女性って大変なんだね。。
なんかずっと苦労してる感じが悲しかった。