Think Smart  間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法

  • サンマーク出版 (2020年3月6日発売)
3.22
  • (1)
  • (9)
  • (9)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 73
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 認知心理学や社会心理学をはじめとした過去30年間の学術研究にもとづき、スイスのベストセラー作家が「思考の誤り」についてまとめた、逆説的幸福論。
    シンプルで分かりやすい例が豊富なのでするする読める。個人的にはclearlyの方が好みだったかな。若干かぶる部分もありますが。一番響いたのはニュース断ちの話。その後調べたらそのテーマだけでまる1冊本を書かれてるwそこまで言いたいことだったのか!正直あまり世間から遠ざかりすぎるのも微妙かなとは思うものの、どうでもいいニュースが多くて1年後に覚えてるものなんてごくわずかしかないのも事実。SNSは特に減らした方が絶対自分のためになるんだろうな。

  • 【書評】

     バイアスから学ぶ認知心理学・行動経済学入門。

    【留点】

    ・問題に対する不安の解消方法は詳細な解決への「計画作成」(ゼイガルニク効果)。
    ・先延ばしへの対処法は「期限設定」と「集中できる環境を作る事」と「適度な休憩」。

    【雑記】

     構成が自身の体験などを元にした【実例】→それに関連する学術的な【事実・研究結果】→それらを受けて、私見も交えた【結論】といった体で作られているのでとても分かりやすい。特に第三者の論文などを交えると内容の公平性が格段に跳ね上がるのが見て取れる。実際の手法も最後に紹介されているため、真似れば著者と同じレベルで自己バイアスを掘り下げ、傾向と対策を各個人でも見つけ出すことができるというシンプルかつ再現性の高い構造でもある。こういうのがメルマガだったらサブスク払いたくなっちゃう。いくつか個人的な見解違いもあったが、例えば8の「モチベーションのクラウディング・アウト」などは背景が欧州圏だとそうかもだけど日本はどうかな?みたいに腑に落ちない点はわずかだった。巻末の参考文献の質と多さもこの本の信頼性を保証している。個人的なトリビアポイントは、IKEAって行動心理学の獣だったこと。ただのオサレ家具屋じゃなかったんか…。

    ※あくまでも個人的な感想を忘備録として書き留めたものです。
    ※【書評】:自分の言葉で一言で言い表すとしたら。 
    ※【留点】:個人的に最も印象に残った点、思いに留めておきたい問題点など。
    ※【雑記】:ただのうんこです。

  • think rightの方がよかったと思います。

    1.新年の抱負が達成できないわけ(先延ばし)
    2.「理由」がないといらいらしてしまうわけ(カチッサー効果)
    3.比較しすぎると、いい決断ができなくなってしまうわけ(決断疲れ)
    4.「自分は大丈夫」と錯覚してしまうわけ(注意の錯覚)
    5.自分でつくった料理のほうがおいしく感じられるわけ(NIH症候群)
    6.労力をかけたものが、大事に思えるわけ(努力の正当化)
    7.第一印象が当てにならないわけ(初頭効果と親近効果)
    8.ボーナスがモチベーションを低下させるわけ(モチベーションのクラウディング・アウト)
    9.「ありえないこと」を想像したほうがいいわけ(ブラック・スワン)
    10.現状維持を選んでしまうわけ(デフォルト効果)
    11.ほかの人も自分と同じ考えでいるように思えるわけ(偽の合意効果)
    12.自分より優秀な人を採用したほうがいいわけ(社会的比較バイアス)
    13.地元のサッカーチームを応援したくなるわけ(内集団・外集団バイアス)
    14.予定を詰め込みすぎてしまうわけ(計画錯誤)
    15.ほらで相手を納得させられるわけ(戦略的ごまかし)
    16.計画を立てると心が安定するわけ(ゼイガルニク効果)
    17.反射的に思いついた答えは疑ったほうがいいわけ(認知反射)
    18.あなたが自分の感情の操り人形なわけ(感情ヒューリスティック)
    19.自分の考えに批判的になったほうがいいわけ(内観の錯覚)
    20.最適なものを見逃す場合が多いわけ(選択肢の見過ごし)
    21.「知らずにいる」ということに対する感情が存在しないわけ(瀉血効果)
    22.数字は机上で改善できてしまうわけ(ウィル・ロジャース効果)
    23.小さな店舗が突出して見えるわけ(少数の法則)
    24.「スピード狂」の運転のほうが安全に見えるわけ(治療意図の錯誤)
    25.平均的な競争が存在しないわけ(平均値の問題点)
    26.「拾ったお金」と「貯めたお金」で扱い方が変わるわけ(ハウスマネー効果)
    27.統計の数字よりも、小説のほうが心を動かすわけ(心の理論)
    28.私たちが「新しいもの」を手に入れようとするわけ(最新性愛症)
    29.目立つものが重要なものだと思ってしまうわけ(突出効果)
    30.占いが当たっていると感じるわけ(フォアラー効果)
    31.満月のなかに顔が見えるわけ(クラスター錯覚)
    32.「期待」とは慎重に付き合ったほうがいいわけ(ローゼンタール効果)
    33.誰もヒトラーのセーターを着たくないわけ(伝搬バイアス)
    34.あなたが常に正しいわけ(歴史の改ざん)
    35.下手に何か言うくらいなら、何も言わないほうがいいわけ(無駄話をする傾向)
    36.「王者」になったほうがいいわけ(ねたみ)
    37.都合よく並び立てられたものには注意したほうがいいわけ(チェリーピッキング)
    38.プロパガンダが効果を発揮するわけ(スリーパー効果)
    39.ハンマーを手にすると、何もかもが釘に見えるわけ(職業による視点の偏り)
    40.成功の決定的な要因が「運」であるわけ(スキルの錯覚)
    41.知識が転用できないわけ(領域依存性)
    42.お金を寄付したほうがいいわけ(ボランティアの浅はかな考え)
    43.行き当りばったりで物事を進めたがらないわけ(曖昧さ回避)
    44.敵には情報を与えたほうがいいわけ(情報バイアス)
    45.ニュースを読むのをやめたほうがいいわけ(ニュースの錯覚)
    46.危機が好機になることがめったにないわけ(起死回生の誤謬)
    47.頭のスイッチを切ったほうがいいわけ(考えすぎの危険)
    48.チェックリストに頼りすぎてはいけないわけ(特徴肯定性効果)
    49.「いにしえ探し」はやめたほうがいいわけ(単一原因の誤謬)
    50.「最後のチャンス」と聞くと判断が狂うわけ(後悔への恐怖)
    51.あなたの船を燃やしたほうがいいわけ(連絡を断つことの効果)
    52.学問だけで得た知識では不十分なわけ(知識のもうひとつの側面)

  • <学生コメント>
    間違った思い込みは誰しもあります。
    それを避けられたら良いことありそうだと思いませんか??
    この本では賢く生き抜くための思考法が書いてあります。
    ぜひ読んでみてください。

  • 思考のクセに気づき、人生を豊かにする、その51思考法について解説された1冊。

    1つの項目が2~3ページなのに一気読みしやすく、あっ!なるほど!と発見が多い1冊だと思う。

  • 詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=14947

  • 思考の罠に引っかからないために(先延ばし、したくないことをしてしまう)

    先延ばしにしないために:リラックス時間を設ける、注意力それる原因を排除、期限を設定
    時間を耐えるのには強い意志力必要

  • 要約すると、「人が生まれつきもっている誤った思考の癖を知り、それを避けることで人生はより豊かになる」という本です。
    そのための思考法がまとめられているので、役に立つところを重点的に読むととても参考になります。
    個人的には、先延ばし・理由を知りたがる・言葉にできない知識の重要性がとても胸に残りました。

  • 人間にはどのような思考の罠があるか、それを避けるためにはどうしたら良いか、51のわかりやすいストーリーで書かれている。

    一つ一つのストーリーが適度な長さで、具体例もわかりやすく、最後まで楽しく読みつつ、どのような思考の罠があるか気付かせてくれる。

  • ・幸福を求めるのではなく、不幸を避ける
    ・バフェット 学んだのは、難問は避けたほうがいいということだ
    ・期限を設定する(先延ばしを避けるため)
    ・理由は必要。
    ・決断疲れ。
    ・時間と労力を過大評価(他よりも自を過大評価)
    ・お金がモチベーションにつながっていない。
    ・自分より優れた人を採用する
    ・ひとつの課題を、20から50の段階に分けて細かく区分する。ベッドサイドにノート1冊
    ・次善の策と比較する
    ・目立つものに惑わされない。
    ・期待には影響力がある。
    ・自分がトップとなれる得意分野をつくる

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家、実業家。1966年、スイス生まれ。
スイス、ザンクトガレン大学卒業。スイス航空会社の子会社数社にて最高財務責任者、最高経営責任者を歴任の後、ビジネス書籍の要約を提供するオンライン・ライブラリー「getAbstract」を設立。香港、オーストラリア、イギリスおよび、長期にわたりアメリカに滞在。科学、芸術、経済における指導的立場にある人々のためのコミュニティー「WORLD.MINDS」を創設、理事を務める。35歳から執筆活動を始め、ドイツやスイスの主要紙にコラムを執筆。その他、世界の有力新聞、雑誌に寄稿。著書は40以上の言語に翻訳出版され、累計発行部数は300万部を超える。『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』(ともにサンマーク出版)は日本でもベストセラー。スイス、ベルン在住。

「2020年 『Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロルフ・ドベリの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
シーナ・アイエン...
佐々木 圭一
マルコム・グラッ...
メンタリストDa...
デールカーネギ...
ジェームズ アレ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×