問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術【DL特典付き(未収録原稿)】 [Kindle]

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  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • 「問いかけ方の例」が豊富で良かったです。

  • 神でした。

    コミニュケーションを、超えてワークショップ、対話により、チームのポテンシャルを発揮させる具体方法を記載した、手引き書の決定版。

    筆者の、この技術(問いかけの技術)を、本気で分かち合おうという熱意をヒシヒシと感じます。

    大平先生の37のコツでも感じた、本物の凄みを感じます。

    論理的で楽しく読めて、スッと心に腹落ちするので、ファシリテーターのみでなく、セミナー講師を志す方も、何度も読むことで、ご自身の説明力が磨かれていくこと請け合いです。

    コンサル業界やコミニュケーション講師業界の新入社員の方にぜひ読んで、血肉にして、社会貢献していただきたいと感じました。

    ちなみに、私が考える、
    対話の教科書の①ホップ、②ステップ、③ジャンプの中では、現時点でこの本は、
    ②ステップに該当すると考えています。

    すなわち、
    ①ホップ: Yahooの 1on1(本間浩輔著)
    ②ステップ: 本書
    ③ジャンプ: 悩みは欲しがれ(神保拓也著)

    で、対話に必要な基本的知識とマインドセットを体系的・網羅的に身につけるキッカケが得られると信じます。

  • プライムリーディングにて
    ファシリテーションの本とも表現できそうな一冊。

    メモ
    ・良い問いかけはポテンシャルの発揮につながり、成果につながる
    ・問いかけとは相手に質問を投げかけ、反応を促進すること
    ・問いかけの基本定石
      相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する
      適度に制約をかけ、考えるきっかけを作る
      遊び心をくすぐり、応えたくなる仕掛けを施す
      凝り固まった発想をほぐし、意外な発見を生み出す
    ・相手への好奇心が良い問いかけにつながる      

  • ミーティングにて「何か質問ある人?」と質問しても何の返答もないシーンはよくある。
    リモートだと余計。そして自分自身もそういう場で返答しないケースはよくある。それを克服するための本。

    一言で言えば、問いかけの仕方を変える。もっと言えば、条件や状況を絞ることでミーティング参加者に何を考えるべきかを提示することということになる。
    例えば以下のような感じ。
    悪:なにかいい案は?
    良:ボツとした案の中でいいなと思っていたやつはあるか。

    悪:休みの日何してるか
    良:先週の土曜日何したか。

    要は具体的に考える土台を作るということ。

    特にいいなと思ったのは、よく使われる単語(本では利便性を例に出している)を解いてみるという手法。なんとなく共通認識として用いられそうな単語を今一度見直すということ。
    IT業界だとシステム遅延や構築までの期間が遅い、という話はよくある。ただ、それが何の基準として遅延とするのか、早いことには越したことがないが、本当に即時開通が必要かなど考えることはあると思う。

    特に毎朝のチームミーティングでは無言になりがちになる。
    ただ、チームミーティングではチームメンバーと顔を合わせるというのが、主な目的なので
    顔を合わせるだけでいいのであれば、さっさと終わらせたいと思うので、無言にするのが最適解になる。
    これはミーティングの目的設定と行動が一致していないんだろう。
    そもそもチームビルドしないといけないという課題認識が現状私にもチームメンバーにもないからだろう。それで仕事が回っているので。特に今はスタッフ系のため、案件自体が単発(問い合わせ対応や報告がメイン)になりがち。この状況だと、メンバーと仲良くすることが直接的にはパフォーマンスにつながらない。このときのチームの在り方はどうだろうか。
    問いかけの作法はその場の目的によっても変化するとある。結局はその場をどうしたいか、どうあるべきかを模索する必要がある。

  • 会議の中で、話が停滞することはよくあることだ。
    何のための会議か分からないまま進行し、何が結論か分からないまま終了する。
    一方で「神回」のような会議が存在するのも事実だ。
    出席者全員が前のめりに参加し、お互いを批判することなく、闊達な意見が飛び交う。
    その中で想像を超えるようなアイディアが飛び出して、みんなの興奮が伝わってくる。
    会議の終わりには、いつまでに誰が何を行うのかが自然発生的に決まっていき、それぞれが自主性を持って手を上げる。
    この2つの会議の違いとは何なのだろうか。
    テーマなのだろうか。参加者なのだろうか。それともファシリテーターの力量だろうか。
    すべての会議がこんな風に神回になることは難しいかもしれない。
    しかし何か法則を知っていれば、少なくとも停滞する会議にはならないだろう。
    そういう意味で「問いかけ」が重要と説くのが本書の主旨だ。
    「問い」ではなく、「問いかけ」という点がポイントだ。
    覚えた方がいい技がいくつかある。
    全てを理解して、会議の中の瞬時に切り替えることはなかなか熟練しないと出来ないだろう。
    だからこそ実践してみたい。
    本書を読むとそう思う。試してみたら場がどうなるだろうか。
    参加者は前のめりになってくるだろうか。
    そんなことを想像してしまった。
    さすがに会議ファシリテーションを研究している学者だけあって、論理展開が学術論文のようだ。
    しかし前著の「問いのデザイン」よりも相当に読みやすく、理解しやすい。
    これは編集者の力量なのだろう。
    不思議な感覚ではあるが、書籍は縦書きが読みやすく感じてしまう。
    縦書きに図を入れると、図内の文字は横書きになることが多いから、どうしても読みづらさが出てしまう。
    そこを編集の力なのか、デザインの力なのかでカバーしているのか。
    前著が非常に良本だったのに、とにかく読みづらかったのが残念だったので、それらが改善されているのはよかった。
    「問いかけの作法」作法は数が多いので、すぐに身に付けるのは難しいあろう。
    敢えて本書を簡単にまとめてみて、メモ的に手元に持っておけば場に合わせて使えるかもしれない。
    そういう意味でも繰り返し読む本になりそうだと思った。
    (2021/12/31)

  • ファシリテーターとしての心得を纏めたもの。
    仮に〜だったら、言い換えると〜、〇〇や△△ということも〜と言った仮定や言い換え、発言のしやすい環境を作るtips
    わかりやすいが実践してみないことには身につかないだろうなと思う

  • 良い問いかけとは何かという本。問いかけ次第で、打ち合わせも話し合いも、変わってくると感じた。

  • 具体的な言葉が多用されており、丁寧に解説されている。初心者はもちろん、昔、ファシリテーションの本を読んだけど、形式重視だったなと思う人にもオススメ。

  • 何の気なしに読んだらよい本でした。
    メンバーと1on1をやったり、ミーティングのファシリテーターをやる機会が増えて、さらに今月から他部署の人をまとめて進めるプロジェクトのファシリテーターもしないといけないので、本当にちょうど良い本でした。

    本書では「問いかけ」を「見立てる・組み立てる・投げかける」の3つのステップに分けて良い「問いかけ」とはどういったものなのか?解説されています。一見「えっ、問いかけって、なんかありません?」って聞いたらええだけちゃう?と思ってしまいますが、それを3つに分けてこの本一冊かけて解説されているというのが「問いかけの」奥深さを物語っています。とりあえず聞いてみると、上記の3つのステップを経て出てきた問いかけでは大きな違いがあると思います。

    ファシリテーションがうまいと言われている人達が実際のミーティングで、この本に紹介されているような問いかけをされているのを見かけることがよくあります、意識してなのか、していないのかはわからないのですが、こちらの本に出ているような技術を利用されているのだと思います。

    また、自身のコミュニケーションスタンスを把握しておくというのは大事だと思いました。私はバリバリの整理タイプなので触発タイプに憧れたりすることがあるのですが、無理せず自分らしくファシリテートできればよいなぁと思ったりもしました。

    逆に、本書で紹介されている、悪い問いかけの例を自分が良くやってミーティングがシラケたことが何度もあり、胸に来るものがありました。

  • 「この企画案、どこかひとつだけ変えるとしたら、どこでしょうか?」
    【至らなさ】にスポットを当てすぎない
    足場のとしてのとっかかりを用意したり、思考の範囲をあえて限定したりすることで、頭を使いやすくなり、意見も出やすくなる

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著者プロフィール

株式会社ミミクリデザインCEO。株式会社DONGURI COO。東京大学大学院情報学環 特任助教。CULTIBASE編集長。
東京大学大学院学際情報学府博士課程満期退学。人と組織の創造性を高めるファシリテーションとマネジメントの方法論について研究している。主な著書に『問いのデザイン――創造的対話のファシリテーション』(学芸出版社)、『協創の場のデザイン――ワークショップで企業と地域が変わる』(藝術学舎)がある。

「2021年 『ワークショップデザイン論 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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