プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 主人公が数々の困難でも折れずに科学の知識で乗り越えていく。
    ポジティブでユーモアがあるので楽しい。

    科学のよくわからない部分もあるけど、なんとなくわかったつもりで乗り切った。
    ストーリーが面白いので気が付いたらあっという間に終わっていた。

    下巻はどんな展開になるのか楽しみだ。
    SFものは映画は好きで観てたけど小説では初めて。ワクワクして楽しい!

    Audibleにて。
    (ナレーターさんが聴きやすくてとても良かった)

  • 〈宇宙船ヘイル・メアリー〉号の中で昏睡状態から目覚めたライランド・グレースは、記憶を徐々に取り戻し、地球を救う特攻ミッションに従事していることを自覚する。

    宇宙を漂う微生物「アストロファージ」が太陽系に現れ、太陽エネルギーを食べて増殖し出した。このままだと地球はどんどん寒冷化していき、人類は絶滅してしまう。地球から12光年彼方のタウ・セチ(くじら座タウ星)がアストロファージに感染してしまった星々の中にあって感染を免れていることを知った人類は、アストロファージの増殖を抑える方法を入手しようとタウ・セチへ決死の覚悟で宇宙船を送り出したのだった。

    タウ・セチに接近したヘイル・メアリー号とグレース。なんとそこでエリダニ40星系から来た、バカでかいクモ状の異星人・ロッキーとのファーストコンタクトを果たしたのだった。ワオ!

    和音の旋律で会話するロッキーと意志疎通をはかる過程が面白かったな。「アストロファージ」が完璧なエネルギー貯蔵体で宇宙船の優れた動力源になる、というアイデアも奇抜だった。

    果たして、ミッションコンプリートとなるのか、グレースの運命は?? 下巻が楽しみ。

  • な、なげー!!いつ読み終わるんやってくらい長かった!
    でも、ラストが最高すぎて読んでよかった!!
    ネタバレになるから言わんけど、本当に最高のラストだった!
    主人公とロッキーの異色バディも最高。ふたりとも明るくてチャーミングでユーモアもたっぷり。それぞれの得意分野がガッチリ噛み合っているのも頼もしい。
    文体の違いのためか「火星の人」のほうが道中は楽しかったけど、物語としてや主人公の立ち位置は「プロジェクトヘイルメアリー」のほうが好き。
    映画化も楽しみにしています。
    ロッキーのビジュアルがわたしのなかでカメムシになってるので、映像化で修正されることを祈る。
    いや、かわいいんだよロッキー。うん。

    • crm250さん
      ロッキー イメージ: 毛ガニです
      ロッキー イメージ: 毛ガニです
      2023/09/13
    • 湯川さん
      crm250さん
      毛ガニ!たしかに!
      茹でる前なら色もピッタリですよね(笑)
      crm250さん
      毛ガニ!たしかに!
      茹でる前なら色もピッタリですよね(笑)
      2023/09/14
  • 異星人とこんなに簡単に疎通がとれるわけないやろというのが率直な感想。

    ただ、SFは何でもありというのが面白い!と最近気がついたので、星4。

  • 知らない天井の下で目覚めた科学教師のグレース。記憶と状況が整理されていく中で、地球が寒冷化してしまう未曾有の危機に対応するために片道切符の恒星間飛行へと旅立たされたことを思い出す。その行き先で出会ったものとは。

    話題のSF、ようやく読めました。これは面白かった。
    内容に触れるのはやめておきますが、ちょっとハードなSFなのでついていけない人も出るかもしれません。次々と出てくる疑問と難問をひとつひとつ解明したりクリアしたりしていく過程が実に楽しかったです。また、二つの物語軸が収束して伏線がきれいに回収されるのも良いカタルシスでした。随所に散りばめられた小ネタも良い。噂に違わぬ面白さでした。
    予習としては、やっぱり相対性理論の概要くらい知っておかないと時間軸がごちゃごちゃになりそう。
    映画化進行中なのでこれがどんな映像になるのか楽しみ。それと、映画「オデッセイ」の原作「火星の人」も同じ作者なのですね。なるほど、と思いました。そちらもさっそく読んでみよう。

    ああ、いい本を読んだ。

  • 本来自分はゴリゴリの文系で高校時代物理のテストで0点取るくらい自然科学が苦手だったのと、宇宙が舞台のSFは本も映画もあまり好きではなかったのです。

    でも本作は女優の岸井ゆきのさんが薦めていて、その後何人かの読書好きの方々も寝ずに読んだと言われているのを聞いてこれなら自分も楽しめるかもと意を決して読んでみました。

    結論から言うとものすごく面白くて一気に読みました。登場人物がSFチックではないクセの強い人ばかりで言葉回しも軽快で、化学や物理の専門用語だらけでもすらすら読めました。なんと言っても主人公のグレースがちょっとトホホな人でヒーローみが全くないところとかナード気質なところが最高です。そして宇宙人との邂逅もすごく説得力があって、これってドキュメンタリーなんじゃないかと錯覚しそうでした。下巻も一気に読みそうです。

    SFが苦手な人にも是非読んでみてほしいです。

    ちなみに本作はビートルズも割と重要な役回りで登場するのだけど、自分はデビット・ボウイのスペースオディティを聴きながら読んでいました。舞台は文字通り今なのだけど、なんか70-80年代のSFを思わせる作品だと感じました。

  • 科学の専門的な部分は全くわからなかったけど、分からなくても楽しめた。
    絶望的な状況なのに、主人公が明るくて精神的にタフなのが良い。探究心が凄く、頭の回転も速い。自分だったら、あの状況に立たされたら絶望と混乱で発狂してしまうだろうと思う。

  • ある日記憶もなく宇宙船で目が覚めた男が主人公。
    2体のミイラ化した遺体は何者で、自分は誰で、何をしにこの宇宙船に乗っているのか?
    徐々に蘇る記憶。孤独な宇宙船の世界と、そこに至るまでのストリーが二軸で展開される。
    グレースという名で教職に就いた日々、強権を発動するストラット女史、太陽から熱を奪う生命体”アストロファージ”の発見、タウ・セチへ向かうプロジェクト、砂漠を覆い太陽熱を使う狂気的なプロジェクト、南極の氷に閉じ込められた膨大なメタンの解放。地球の冷却化という危機に、奇想天外とも思える大規模プロジェクトが続く。
    そして、唯一”アストロファージ”に影響を受けていない恒星系タウ・セチへと向かうロケットが向かう。

    目的地であるタウ・セチの近くに到着し、そこで別惑星の宇宙人(エリディアン)「ロッキー」と出会ったところで上巻は終わる。
    王道の宇宙SFという感じですが、本当に面白い。さすがはアンディ・ウィアー。人類滅亡の危機であっても、細かいやりとりがいちいち笑える。時々読み返しています。続きは下巻の方で。

  • 絶賛の意見多数も頷ける面白さです!

    外国のSFって、文体のせいか、はたまた科学部分が複雑なことが多いせいか、とっつき難いこともままあります。でも新しい作品からか、訳者の力なのか、とっても読みやすいです!
    キャラが強いせいもあるかもですね!ストラットの強力無比な様は、清々しさすら感じます。「僕」も、一人なのにとっても賑やかで(嫌味のようですが)いいですね!

    そして、SFなのに、ミステリ仕立てな始まり方が、緊張を煽っていいですね。
    何も分からないところからスタートして、どんどん明らかになっていくとんでもない状況!


    後半も楽しみです!

  • 一時中断してたけどやっと読んだ。すごい!続きが楽しみ。

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