能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集10)

  • 河出書房新社 (2016年10月22日発売)
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4

230731*読了
能も狂言も、浄瑠璃にも詳しくない。ましてや説経節なんて知りもしなくて。
観劇したことはないし、なんとなくのイメージしか持っていない。

そんなど素人ながらも、文章で一つひとつのストーリーを楽しんで、実際に観たくなった。
近松門左衛門は浄瑠璃を見たことはなくとも、ある意味昔から身近な存在だったし、関西人として曽根崎の地名、お初天神から想起する曽根崎心中は詳しい流れは知らずともとても近しい存在。
この機会に文章で堪能できたのは何より。ますますお初天神を通るたびに、思い出してしまうだろうな。

菅原道真は学問の神様として有名で、でも実際どんな人だったかは知らなかったし、忠臣蔵もこんな話だったの?と驚いた。本当に素人すぎてお恥ずかしいのだけれど。

日本文学全集で、平家物語も読んでいるからこそ、義経や平氏の生き様をある程度知った上で読めたのは義経千本桜。
千本桜って歌もあるけど、ここから来ている?来ているとしたら、話自体には桜感薄くない?
みたいな思いも湧きつつ。

古典を味わうことで心も、人生も豊かになっていく気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年7月31日
読了日 : 2023年7月31日
本棚登録日 : 2023年7月31日

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