「ベラルーシにはチェルノブイリによる汚染はない」とする独裁者ルカシェンコによって発禁処分となったこの本。チェルノブイリ原発事故を経験した人々の生々しい証言が綴られている。この本を読むまで、チェルノブイリの被害があれほどまで拡大した大きな要因として、社会主義という特異な国家体制が影響していると思っていたが、この本の中で起こる出来事は今この国で起こっていることと極めて類似するものである。事故の多くを隠蔽しようとする国。汚染された食品を安全だといい流通させる国。汚染地帯から住民を避難させない国。何に関しても大丈夫という国。
それがとてつもない危機的状況であればあるほど、国とはそれを隠すことに躍起になり、国民の生命に対して無責任かつ残酷になれるものなのである。
人々は圧政や戦争よりも原発事故は酷い出来事だと言う。
この本は預言書である。ここに描かれた真実は、この国がたどるであろう未来の姿を表している。
まだ決して遅くはない。多くの手立てが残っているはずである。国を動かす立場にある人々は自分に問うてほしい。多くの命を、子どもたちの未来を、この国をどうしたら救えるのか。本当に大切なものは何なのか。そして、くだらないものを守るための愚かな行いがどんな結果を招くのか。
ただただ、祈るしかありません。

2011年4月22日

読書状況 読み終わった [2011年4月20日]
カテゴリ その他

ヤマケイの野鳥が新しくなりました。わたしは古い版のものを持っているのですが、ちょっと気になります。

2010年9月6日

外から見た日本の姿やイメージはこんな感じなのかな~と思いつつ読むと楽しいかもしれません。

2011年4月22日

読書状況 読み終わった [2011年4月22日]
カテゴリ 小説

最初、強烈な資本主義社会大肯定の映画化と思ってしまった。ラストに救われたものの、結局テーマがよくわからなかった。資本主義社会を煽る人間の虚像を描きたかったのか、それを否定してありのままに生きる人間へのエールなのか、何なのか…。メリル・ストリープはよかったです。アン・ハサウェイもかわいかった。

2010年1月16日

読書状況 観終わった [2010年1月16日]
カテゴリ 映画

良書です。
明治維新が近代国家の出発点ではあるものの、それに携わった人々に新しい国づくりの確固たるビジョンがなかったということ、その目標は下級武士による武士の社会の中にあった階級の打破であり、純粋な民主主義社会の構築など理想下にあったのではなく、結局自分たちのための革命でしかなかったのだという事実に、なんだぁ~と思いました。当時の一般国民は、特に何のメリットも無く多大な負担を強いられていたのですね。また、薩長の人間が戦前まで陸海軍で優遇されてきたこと。その差別的人事の中で、統帥権など太平洋戦争を激化さえる1つの要因となったシステムや国を膨張させる思想の土台が構築されはじめたことにも驚きました。その後の日本の負の部分となって行くファクターが、すでに多く存在していたのですね。とはいえ、それらすべての事実が複雑にからみあって、現在の日本を作っているのでしょうから、ひとつひとつをとりあげて、良かった、悪かったなどということはできないような気がします。大切なのは、過去から未来を学ぶことを忘れずにいることなんだと思います。しかし、戦前の歪められた歴史教育は、わたしの世代にまで影響しているようです。

2010年1月21日

読書状況 読み終わった [2009年12月21日]
カテゴリ 小説

優しい文体でわかりやすく複雑な昭和史を描き出している。日本が戦争へと向かっていく無責任な人々の様を、そしてそれに巻き込まれていく人々を取り巻く空気を理解し、感じ取ることが出来た。読んでよかった。この本に出会えて本当によかったと思った。戦争の残酷さを学ぶと共に、何故戦争へと突き進んでいったのかを学ぶことが大切である。危ういこの国に、再び道を誤らせないためにも、明治から昭和への歴史をもっと学びたいと思った。

2010年1月7日

読書状況 読み終わった [2009年12月20日]
カテゴリ 小説

一番好きなのはぴっぴらさんが大きかったら…というエピソード。鳥好きなら誰もが夢想するのでは(笑)。こうのさんの物語はあたたかく、絵も丁寧で心がこもっていて大好きです。2ページに1回はどうしようもなく笑ってしまいます。そうそう、そうなのよ、わかるわかるって。無人島に何か1冊しか持っていけないとしたら、この本を持っていきます。とにかく大好きなんです。ちなみに、登場する鳥はセキセイインコ、ジャンボセキセイ、カナリヤなどです。(全2巻)

2009年9月12日

読書状況 読み終わった [2009年9月12日]

立花さんと白文鳥のすぴちゃんの生活を描いた漫画です。「手乗り文鳥は実際飼ってみると鳥というよりネズミに近い」…うんうん、納得です。文鳥さんのさりげない仕草の可愛さに共感です!!文鳥さんって、飼ってみると猫や犬と変わらないくらい感情豊かで、愛情深いんですよね。文鳥飼いさんも、これから文鳥を飼いたいなという人も、まったく興味がないよという人も、その愛らしさの虜となること請け合いです。

2009年8月7日

読書状況 読み終わった [2009年8月7日]

文鳥特集には、文鳥様のきれいな写真がずらり。文鳥さんの種類や歴史、生態や育て方、雑貨、病気など文鳥好きにはたまらない情報がたっぷり。特にこれから文鳥飼いになるぞという人にはぴったり。永久保存版の内容でした。

2009年12月15日

読書状況 読み終わった [2009年12月14日]

戦後から現在まで日本を覆い続いているだろう闇は、この政権交代で姿を消すだろうか。それとも、どこかで息を潜めて、再びその力を発揮する機会を窺っているのだろうか。戦後日本の真の姿を考えさせられる一冊。

2009年12月20日

読書状況 読み終わった [2009年12月15日]
カテゴリ 小説

虫たちの暮らしを垣間見れる楽しい映画。これを見てから昆虫を見ると、以前よりカワイク思えてきます。オレンジ色の鳥も出てきます。基本的には悪者なんだけど、鳥好きにはなんだかカワイクみえてしまいます。

2010年9月6日

読書状況 観終わった [2010年9月5日]

便利で重宝しています。

2011年4月22日

読書状況 読み終わった [2011年4月22日]

日本の職業軍人と戦争責任という問題にも置き換えることができ、いろいろと考えさせられる。
戦争とは平穏であったかもしれない人生を狂わせるものである、戦争による平和などはない、ということだけは言えるのではないだろうか。

2009年12月15日

読書状況 読み終わった [2009年11月9日]
カテゴリ 小説
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とりぱんシリーズは、全部好きです。つぐみんが出てくると嬉しくなっちゃいます。ちょっと、自分に似てる(笑)。自然豊かな東北での暮らし。時間までゆっくりと流れているようで、うらやましくなってしまいます。

2009年11月9日

読書状況 読み終わった [2009年10月4日]

文鳥様と私、最新刊です。(2009年5月現在)世界征服を目論む?ささめちゃんの話が中心です。楽しみながら、文鳥さんの生態や病気などについても詳しくなれる、文鳥飼い、必携の一冊ですね!!!10巻はいつ出るのかな。待ち遠しいな。

2009年8月7日

読書状況 読み終わった [2009年8月7日]

恨み言も何もない静かなありふれた日常にくっきりと刻まれた原爆の足跡が、いくら時代が流れようとも、薄れることなく全ての人々の隣に存在しているということに気づかせてくれます。共にある根深い問題についても、答えが出なくても常に考え、心に留めておかなければならないと痛感させられます。

2009年5月10日

読書状況 読み終わった [2009年5月10日]
カテゴリ 名作少女漫画

人と人の関係って夫婦に限らず、こんなふうに行ったり来りしながらゆっくりと積み重なって、つくられていくものなんですよね。鳥好きには、「愛鳥週間!」のエピソードがたまりません。また、私は無声映画のような台詞ナシのエピソードが大好きです。こうのさんの優しい視点に、いろんなことを気づかされます。

2009年9月20日

読書状況 読み終わった [2009年9月20日]

『文鳥様と私』の外伝とも言うべきこの一冊。一羽一羽の個性を捉えて、キャラクター化するのがなんて上手いんだ!と改めて思わせてくれます。一コマ一コマに、今さんの文鳥たちへの愛情がいっぱい詰まっています。ナイゾウちゃんやしんのすけくんをはじめ、漫画に登場する文鳥さんたちのお宝写真も満載で、一層楽しめます。

2009年8月1日

読書状況 読み終わった [2009年8月1日]

甘いソーダ水のように優しくて懐かしいチビ猫。可愛い!「ギャザー」、「お月様の糞」、「ねのくに」、「椿の木の下で」など、どれも大好きです。子どもの頃に感じた嫉妬心や劣等感、生きることの単純でない苦しさが、チビ猫や猫たち、少女を通してよみがえってきます。そういえば、手探りで歩きながら、生きていくのに必要な現実の手触りを怖々と覚えていったなぁなんて…。大島さんは切り取られた生身の現実をまるごと描くだけで、それに対する答えは用意していません。生きるということは、いろんな理不尽さに自分なりの答えを見つけながら、自分の命を紡いで行くことなんだなと思いました。

2009年9月8日

読書状況 読み終わった [2009年9月8日]
カテゴリ 名作少女漫画

2003年に放送されたフジテレビのドラマ。将軍家茂が和宮へと贈ったのが白文鳥のつがい。夫婦の強い心の絆の象徴として登場しています。

2009年11月30日

読書状況 観終わった [2009年5月29日]

人間を深く描いています。苦しすぎて二度と見たくないくらい、すばらしい映画です。

2009年9月26日

読書状況 観終わった [2009年9月26日]
カテゴリ 映画

イマジネーションが新たなイマジネーションを生み出し、それがさらに鮮やかなイマジネーションへと昇華されていく重厚な世界。時に醜悪に、時に繊細に、閉じられた空間は膨張し、別の空間を生成する。文学表現の自由と可能性を感じされてくれます。巻末のシュルツの生涯はとても興味深いです。この本が出るまでシュルツ作品は高価な全集しかなかったので、文庫として出版されたときは「いつもそばにおける!!」と、とても嬉しかったです。

2009年8月28日

読書状況 読み終わった [2009年8月28日]
カテゴリ 小説

ある時は交差し、ある時はまた重なり合いながら何百年にも渡って紡がれて行く物語。永遠の命を持つパンパネラたちの孤独と悲しみの物語。永遠の時間の中を傍観者(それぞれの時代に根差して生きていないという意味で)として漂い、誰かと心を通わせることも、愛することも許されない彼ら。その姿は鏡に映らず、指は冷たく、鼓動もない。しかし、研ぎ澄まされた孤独の中で生きているのは彼らだけでしょうか。今の世に生きる多くの人々が、彼らと同様の気持ちを味わっているようにも思います。30年も前に描かれたこの作品が、今も色あせないのは、パンパネラたちの空間が、実在感や生命感を感じ辛いこの世界と重なり合い、彼らの悲しみと共鳴するからかもしれません。いっそ、彼らのように完全なる傍観者となり得たら…もしかしたらその方が幸せなのでは…なんて思ってしまったりするのでした。長く心に残る作品です。(全3巻)

2009年8月20日

読書状況 読み終わった [2009年8月20日]
カテゴリ 名作少女漫画

この本を読んだのは、もう10年以上前になります。購入して一度読んだきり、読み返していません。宇宙的ないのちの連鎖の中にある自分を思うとき、とてつもなく小さく、そして残酷な存在である自分に出会い、やるせなくなってしまったのです…。今なら、この本と真正面から対峙することができるかな。押入れの奥から、埃っぽくなった本を取り出して、読み直してみようかな。でも、やっぱりなんだか怖いな。

2009年8月3日

読書状況 読み終わった [2009年8月3日]
カテゴリ 名作漫画
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