gssyの本棚

ある日、気づいたら吸血鬼になってしまった40代サラリーマンの男が、邪悪で自己中心的で吸血鬼になりたいと思っている会社の後輩に付き纏われながら、真っ当な人間であろうとする話第5巻。真祖メイと始祖の物語。そして山寺の自覚。さてどうなっていくのかな。

プロを目指すバレエ少女＆少年達の成長物語第25巻。コロナ禍は関係ない世界線のまま進むのかと思っていたら、まさかのコロナによる学校閉鎖とリモートレッスンの巻。せっかく進級出来て舞台出演も控えていたのに、すべてが無になってしまったやるせなさ。若い時の1年は本当に辛いのだと改めて悲しくなってしまった。

犯罪を犯した中学の同級生の生まれたての娘を引き取り育てる羽目になった童貞男と、中学生に成長した娘との事実をめぐる騒動記第7巻にして完結編。ついに最悪のタイミングで真実が白日のもとに。結局15年培った関係の方が強かったということで。まあまあ良い終わり方だった。

超マイペースで発想が型破りな少女成瀬あかりの武勇伝（？）を幼馴染、同級生、街の大人達、他校の高校生と本人の視点で描いていく連作短篇集。人からおすすめされて図書館に予約を入れて実に1年2ヶ月後に順番がまわってきたその日に本屋大賞受賞という面白いめぐり合わせ。成瀬の空気を読まないながらも理論的な思考で周囲を分析できるところが好き。最後はちょっと泣けた。ゼゼカラの今後の活躍にも期待。(続編の予約をして、いま230人待ち)

アラサー独身少女マンガ家が、姉夫婦が突然交通事故で亡くなったことで5歳の姪を引き取ることになって子育てに奮闘する話第一巻。姪の音色ちゃんがいいこ過ぎて可愛い。

本格コーヒーを提供するカフェの店長として働くアラフォー女子とその友人たちの人生模様第14巻。小鳥遊の雇用主が置いていった子供に情が移るの巻。子供を引き取るのもなかなか大変。

バレエ男子の修行記第28巻。いよいよ潤平と流鶯が再会し、ローザンヌ国際バレエコンクールの本選開始。初日・二日目と何もかもが楽しくて仕方がない潤平と頑な流鶯。そしてブランコと訣別したかつての弟子との再会も。潤平の踊る歓びにあふれる様子に観ているこちらも楽しくなる。

観測者となった少女が神秘の拠点を訪ねて回るファンタジー第2巻にして完結編。偶然拾った神秘の珠をあるべき場所へ戻す任務についた少女がたどるクエスト。RPGゲームのシナリオみたいな話だったかも。(そして彼女の鎖はどうなったのだろう？)

神遣いとして森を守っていた少女が、神秘の拠点を確認しにきた観測者と出会い、自身にかかった呪いを解くために観測者となり神秘の拠点を訪ねて回るファンタジー1巻。ファタと呼ばれる神秘エネルギーの設定が面白い。主人公も前向きで純粋で良き。

吸血鬼、人魚などの異種族と平和条約が締結され終戦が決まった世界で、異種族交流ペンション運営を手伝うことになった少女の話第4巻にして完結編。魔界に連れ帰らせられたニカと追う仲間たち。ペンションの始まりの物語とこれからと。すっきりした終わり方で良かった。

妖怪や異界と関わらざるを得ない青年の怪異譚第31巻。海君の飯嶋家滞在が延びに延びて遭遇したり引き寄せたりする妖魔達の話と律の卒論への道。こういう体質だと生きるのが本当に大変そう……。

将棋に魅せられ300年間ひっそりと人知れず打っていた吸血鬼が、馴染みの将棋教室を救うために竜王戦に挑む話第6巻。ついに竜王戦準決勝。指しつ指されつ緊迫感あふれる戦局が面白すぎる。

中学生男子と、その隣の部屋に戻ってきた年上の天才バレリーナが共に都市伝説の「地図にない場所」を探しに行く物語第5巻にして完結編。「いずこ」の場所の判明と出来た溝。時が解決した形に近いけど、良い終わり方だった。

70歳でバレエを習い始めた男性が、そのポジティブさでバレエスタジオの仲間の青年や家族との関わりを変えていく話第5巻にして完結編。舞台に立つまでの紆余曲折とその後。いやあ、良い話だった。切ない終わり方だけど、皆が優しくて、とても良かった。

マギー・シェイン「暗闇のヴィーナス」のコミック化。よくも元の話をここまでコンパクトにまとめたものだと感心。しかし今読むと話がちょっと古くさいかも。

ブラックな週刊誌編集部から少女マンガ誌へ異動になった青年が、担当することになったベテラン少女漫画家達に振り回されるコメディ第2巻。担当コミックの連載打ち切りを伝えられない苦悩と引き抜き話と。いや、面白い。

舞台に関わる人間達を描いたオリジナル短編アンソロジー。2.5次元舞台に出ることになった小劇場俳優、服飾デザイナーと人生に迷うバレリーナ、派遣仕事の傍らアマチュア劇団の指導に関わる女優、ミュージカル劇団でアンサンブルに甘んじるダンサー、2.5次元舞台ファン同士、とそれぞれ丁寧に舞台制作現場や人間関係が描かれていて、とても良いアンソロジーだった。バレリーナの話の他にもアマチュア劇団の演し物がホフマンの「くるみ割り人形」だったり、ミュージカルダンサーのダンス描写もバレエがベースで、バレエファン的にもなかなか楽しかった。

飼っている文鳥エッセイコミック第24巻。3羽の老境にさしかかった文鳥達を心配する話が中心。でもひとまず病気はないようでなにより。

古墳を近年の様々な考古学的な発見を織り交ぜながら、そこから出土する埴輪、鏡、武器類、祭祀跡の特徴や変遷を総括し、そこからその当時の日本の政治体制を考察する内容。なかなか示唆的で面白かった。

11歳で王位を継いだ少女が、叔父とその婚約者の宰相に護られながらも、自ら責務を果たそうと宮廷内外で奮闘するファンタジー第4巻にして完結編。自分が幽閉されていた理由と父王の死の真相と。最後はアクロバティックな大団円。面白かった。

11歳で王位を継いだ少女が、叔父とその婚約者の宰相に護られながらも、自ら責務を果たそうと宮廷内外で奮闘するファンタジー第3巻。今回はネチェル国の王子の来訪によって王の在り方を考えるの巻。ザーフィラ陛下、やはり誠実さが素敵。