ICU図書館の本棚/The Book Shelf of ICU Library

【新着図書ピックアップ!】今までに間違ったことがない人はいないでしょう?
間違った時、間違いをしてしまった後、どうしたらいいのか、という事が分かりやすく書いてある本です。
著者は以前、本学の教授だった数学者。79ページにもICUの事が書かれています。

【新着図書ピックアップ!】
ポスト ドクター
ポスドクは増加し、既に2万人を超えている現状に国はどう対応するのか。
Postdoctoral researcher continue to mount over 20,000. This issue needs to deal with the matter of national importance.

新着図書ピックアップ!】“ダンディ”といえば、おしゃれな男性を評して言うことば。しかし、もともとは19世紀後半のイギリスにおける文化“ダンディズム”から端を発した、紳士服の美意識をダンディズムと言う。当時イギリスでは唯美主義思想、アーツ・アンド・クラフツ運動、万国博覧会開催後の日本趣味などが流行していた。オスカー・ワイルドは、『サロメ』『ドリアン・グレイの肖像』で知られるヴィクトリア朝の作家。彼は、ダンディズムを体現し自身の小説や戯曲においても、それを表現している。著者の佐々井氏は服飾が専門だが、ワイルドの服飾観と作品、当時の文化やファッションを結びつけて研究されている。ワイルドの作品、またはヴィクトリア朝演劇が好きな人、服飾史に興味がある人、どなたにもおススメ。
本書でも取り上げられたワイルドの作品はこちら。
ドリアン・グレイの肖像 / ワイルド著 ; 仁木めぐみ訳(光文社古典新訳文庫)
請求記号:b/E/ 933/W733pJn
The picture of Dorian Gray / by Oscar Wilde edited by Peter Ackroyd.(Penguin classics)
請求記号:E/ 933/W733p

【New Book!】
I highly recommend this book for anyone interested in 19th English literature, plays and costume, especially Oscar Wilde.

【新着図書ピックアップ!】この本は、原発関係作業を20年に渡り行っている作業員のTwitter で、つぶやいたものが、まとめられている。3.11当時、著者は、福島第一原発の作業中で、そこから、700日間の記録である。Twitterでつぶやかれた内容であるので、日常会話のような文章で、非常に砕けた感じに日本語で、自分のことをオイラと表現し、方言を意識しているのか「です」を「でし」と表現している。Twitterならではの親しみ感が伝わってくるのだが、福島原発の過酷な状況を、リアルタイムの伝えた貴重な記録となっている。

【新着図書ピックアップ!】ジャパニーズデザインワンダホー!パトリシア・J・グラハムさんが紹介する日本のデザインの数々です。

外国の方チョイスの「Japanese Design」って割とキラキラ系なのかな、と思ってたんですが(金閣寺>銀閣寺みたいな)この方の選ぶデザインは渋めで私も好きな方向性。知らない作品もたくさん載っていて見ているだけで楽しい!掛軸から抜け出しちゃってる幽霊の絵とか思わずぞぞっとしますよー…(。-_-。)

さらに面白かったのが日本的概念の英訳。例えば「Shibui」→「Subtle elegance」、「Ma」→「An interval in time and space」、「Iki」→「Stylish, sophisticated elegance」、「Notan」→「The dark-light principle」など。思いもかけない単語で説明されていたりして新鮮です\(^o^)/

[New Book!] I like the author's choice of Japanese design because these are not garish and glittering like souvenirs in Narita airport!

【新着図書ピックアップ!】井の頭線は、「トレンチ電鉄」がルーツ。「東京郊外電気鉄道」が渋谷から東村山間の路線を出願。鉄道省は、「建設は不適当」と却下。それでもめげずに、城西電気鉄道と社名も改め、さらに念のため渋谷~吉祥寺に路線を短縮して昭和2(1927)年に再出願。めでたく建設が認められたのでした。トレンチというのは、塹壕という意味で、すべての道路を立体交差させるためにトレンチを多用する。ちなみにトレンチコートというのは、第一次大戦のときに塹壕を掘る兵士が寒さをしのぐために着ていたコートをこう呼ぶ。
【New Book!】In its original application of “Inokashira‐Sen(井の頭線)”, according to this book, the new railway route was from Shibuya (渋谷)to Higashimurayama(東村山)!

【新着図書ピックアップ!】いま、哲学がしなければならない仕事のひとつが本書だと思う。学問が、本当に意味をもつのは現代に生きているわたしたちに真実を示し、進むべき道を照らすことだからだ。ナチズムとカール・シュミット、マルティン・ハイデガーなどの思想家がどういう関係にあったのか、ヴァルター・ベンヤミン、テオドーア・アドルノ、ハンナ・アーレント、クルト・フーバーがどのようにヒトラーの思想と対抗したのか。
本書は「細部に至るまで参照可能な」調査にもとづいて、しかも「語り」のスタイルでこうした哲学のしなければならない仕事を語りあげた。
日本でもこのような哲学の仕事が求められる。第二次世界大戦の日本天皇制ファシズムはほんとうに存在したのだから。そしてこの思想が形成された過程やこれをささえた学問や哲学との関係が「語り」のスタイルで謎解きされたらすばらしい。ドイツの大統領だったヴァイツゼッカーが言ったように「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」。そうならないように、目を開けるためにだ。
ところでイスラム圏の国々からおこっている自爆テロと、日本のゼロ戦特攻隊や人間魚雷回天。これらを突き動かしていた思想はもちろん異なるが、ひろい枠組みでみれば共通する部分もあるのではないか。他人ごとではないのだ。キリスト教や近代化の面からみても、西欧の思想とイスラム圏の人々の宗教や思想との構図は、日本の明治以降の西欧の思想と日本の宗教・思想との構図と似た面をもっているといえないだろうか。
そう考えると、この哲学のしなければならない仕事は日本の哲学の課題というだけでなく、他の国々の人々にも関心を持って迎えられるだろう。本書がいたくわたしの関心をひくように。

[New Book!] This book is one of the works that needs to be done by modern philosophy. The style of this book is "story telling" which is very attractive.

【新着図書ピックアップ!】青来有一著『爆心』は短篇集です。伊藤整文学賞と谷崎潤一郎賞をダブル受賞しました。各作品のタイトルは「釘」、「石」、「虫」、「蜜」、「貝」、「鳥」ですが、内容は、その文字数より重いかも。

[Newly Book!]“Bakushin (Ground Zero, Nagasaki)” by Yuichi Seirai is a collection of six stories. In Nagasaki, every character of these pieces scratches along locking its atomic bomb experience and Catholic faith. “Bakushin” is a winner of the Ito Sei Literary Prize and the Tanizaki Jun’ichiro Prize.

【新着図書ピックアップ!】「1%フォー・アーツ」って知っていますか? 公共事業の建築費から1%を芸術・文化に充てるというもので、すでに欧米やアジアの一部で導入されているシステムですが、日本では未だに法制化されていません。これは芸術家の為だけではなくむしろ大衆の為にあるものなのです。多くの識者達が座談会を開いて、パブリックアートを通して私達がより豊かに生活していくヒントなどを語ってくれています。ICUにもそんな構想があったらと…。 同じ新着図書である「絵画と都市の境界」518.8/H36もお薦めします。

[New Book!] Do you know the meaning of "1% for arts"? The system that 1% is assigned to art and culture from the cost of construction of the public works project. This system introduced by Europe and America and the part of Asia already. But it isn't legislated in Japan yet. As well as the purpose by which this is an artist, in fact it's here for the public people. Many experts hold a round-table talk and are telling us the hint on which we're living more abundantly through public art. I also expect "1% for arts" in ICU. I wish that you also read a new book “絵画と都市の境界” 518.8/H36 .

2015年2月19日

読書状況 読み終わった [2015年2月19日]

【新着図書ピックアップ!】
「〽線路は続くよどこまでも」「〽汽笛一声新橋を・・・」日本の近代に大きな役割をはたした「鉄道」。美術、歴史、経済、建築、造園学など幅白い分野の識者たちが集まった研究会16回の記録。座談会の楽しさを感じる1冊。
[New Book!]
Japan's modernity was established by railway. You can enjoy round-table talks by specialists from a variety of fields.

【新着図書ピックアップ!】 
「ミュージアムとはメディアである」
都心にいると特に感じるが、展覧会の告知が常に目に入ってくる。海外の有名な絵画が初来日、と大々的に宣伝するとその混雑ぶりは、まるでテレビで見る初詣の境内のようだ。
何を展示しているか、というコンテンツには考察がなされても、展示をしている「ミュージアム」そのものへの関心は薄いと著者はいう。
ミュージアムとはただの入れ物ではない。運営され、展示を企画し、何らかのメッセージを発信している。
本書では、西洋近代まで遡り、近代化政策として日本に導入された明治の代を経て、現代におけるミュージアムについて考えて行く。
学芸員を目指す学生はもちろん、展覧会に足を運ぶ方も読了後は「ミュージアム」の見方が変わるのではないだろうか。
なぜ、この展示が企画されたのか、と考えるのも興味深い。

[New book] A museum is not just a gallery full of showcases, but a media. It has messages to transmit. Through this book, you can see how museums were put in place in Japan and what roles they have in our time.

【新着図書ピックアップ!】絵画を通して都市の今昔を解説するという、とてもユニークな本。街の成り立ちを知ることによって、その街の今が見えてくる。旅行のガイドブックとしても利用価値大。
[New Book!] We see the growth of the city through the art. This book can also serve as a travel guidebook.

タイトルは、少しセンセーショナル的になっているが、内容は、いたって真面目な考察である。オートメーション化によって、人間がバカになってしまうということを論じている訳ではない。原題は、"The Glass Cage : Automation and US" である。前著の邦訳に”ネット・バカ” "The Shallows: What the Internet Is Doing to Our Brains" に、日本語タイトルが影響受けたようである。さて、内容であるが、どんどんオートメーション化されることによって、私たちがどのような影響を受けていくかである。グーグルが、自動運転カーの開発を進めているが、自動車でさえ、無人で動く時代がくるかもしれない。私たちの社会を眺め直すいいチャンスを与えてくれる。

【新着図書ピックアップ!】
海外の大都市での農業の新たなムーブメントのレポートです。次世代の農業はどう変わるのでしょうか。
[New Book !] Original title: Food and the city: urban agriculture and the new food revolution.

【新着図書ピックアップ!】あ~っ、「鉄腕アトム」のTV放映開始から50年、半世紀かっ~!
この本、その50年間の日本のTVアニメの歴史を、年代順で紹介してくれま~す。ID81の私の場合、最初のパート「1960年代(1963-1970)」がドンぴしゃ!これ以降は知ってるアニメがほとんどなくなっちゃう...
皆さんだと、「鋼の錬金術師(2003)」~「黒子のバスケ(2012)」あたりなんでしょうか?

当時の世相もからめて紹介してくれるので、TVアニメ好きじゃなくても楽しめちゃいます!お勧めっ!!!

[New Book!] It's been 50 years since the start
to air "Astro Boy (Tetsuwan Atom)". Good grief!
This book introduces you the history of TV
animations in Japan this 50 years. For me the
first part of this book, in 1960s, is my age! Your
age must be from "Hagane no Renkinjyutsu-shi
(2003)" to "Kuroko no Basket (2012)"!

The animations are explained with social situations
at the time, so I believe you can enjoy this book,
even if you are not "anime otaku"!!!

この本から教皇フランシスコのお人柄に触れることができるでしょう。
We will be impressed with Pope Francis personal attribute through this title.

【新着図書ピックアップ!】東京都の木で街路樹やキャンパス内でも良くみるイチョウの木。なんと二億年も前に誕生していたのだ。大氷河時代に絶滅の危機があったが、中国南部の谷間で生きながらえた。18世紀に長崎出島からヨーロッパへ、世界各地へ渡り復活したという。臭いけど美味しい銀杏に長い歴史があったのだ。

【新着図書ピックアップ!】今もっともホットな分野、グローバリゼーション研究。第一人者のひとり、スティーガーによるグローバル・スタディーズ読本。『グローバリゼーション(1冊でわかる。)岩波書店,2005年』の著者でもある彼。読めば、政治・経済・文化にまたがる学際的研究もこわくない!?
【New Book!】This book is a must-read for those taking a class at Globalization Major!
Dr. Steger teaches at the University of Hawai'i at Manoais and is the author or editor of 21 books including "Globalization: A Very Short Introduction, Third Edition (Oxford University Press, 2013)".

【新着図書ピックアップ】今年になってからカレーライスを食べましたか? カレーせんべい、カレーパンなど、私たちにすっかりお馴染みのカレー。その始まりと広がりが分かる一冊です。
ICU卒業生の森枝卓士著「カレーライスと日本人」(080.1/G/937)もお勧め。

【New Book】Do you like curry rice? Well, what do you say to curry-senbei or curry-pan?
Curry is a national food in Japan. This book explains its origin and variation.
Another recommended reading is “kare-raisu to nihonjin” (080.1/G/937) by Takashi Morieda, an alumnus of ICU.

【新着図書ピックアップ!】タイトルどおり、日本の作家の代表作から著者が「名表現」と感じた部分を抜き出して解説している本。自分がすでに読んだことのある本なら「ほほ~!そこを抜き出すか」と思うし、まだ読んだことのない本なら紹介された名表現をきっかけに手にとってみたくなる。

例えば遠藤周作「海と毒薬」からは勝呂医師が主人公の肺気胸の治療のため適切な穿刺ポイントを指でまさぐるシーンが登場。なんとも渋いチョイス!

全体的にも、いわゆる有名な文章というよりは「読んだだけでその本全体の持つ雰囲気が分かる箇所」を選んでいる印象。オススメです!\(^o^)/

[New Book!] This is the book which picks up the impressive expressions of Japanese novels. There must be new findings no matter if you have read the book or not!

【新着図書ピックアップ!】著者は美術史家、元漫画家でジャーナリスト。ミッキーマウスの読みごたえある本が2014年に登場しました。ディズニーやミッキーのファンだけでなく、キャラクターやアニメ・漫画の歴史を知りたい方も手に取ってみてはいかがでしょうか。

[New Book!] This book is a reader on Mickey Mouse, Walt Disney's flagship character, from his screen debut in November 1928 to the present.

Through this book, you will also know Waldt Disney's story.

【新着図書ピックアップ!】「ゴリラには遊ぶ能力がある。」「ゴリラは歌う。」「誰も負けず、誰も勝たないゴリラ社会。」著者は1978年よりアフリカ各地でゴリラの野外研究に従事。「言葉の出現によってコミュニケーションのあり方は大きく変わりましたが、それ以前は顔を合わせて、体によってコミュニケーションをとっていたはず。読んだり聞いたりした言葉よりも、自分の目で見たことのほうが信じられる気がしたり、相手の心を動かそうとしたときに言葉よりも体を動かしたり、触れたりした方が効果があるのは、その時代の名残かもしれません(p.170-171).」

【New Book】Gorilla and face to face communication.

【新着図書ピックアップ!】Googleはなぜ成功したのか?ベールに包まれたGoogleのビジネスの秘訣が今明らかに!
[New Book!] Google's success secrets revealed in the book.

【新着ピックアップ!】「鮭は世界で消費される魚のおよそ12%を占めている」
日本で消費される魚介類は一人当たり54.3kg/年(2009年)。主要国の中でも上位に入る。
その内サケ・マスの消費量は一人当たり4.2kg/年(2009年)。*
著者、ニコラース・ミンクは食べもの、文化、環境をテーマに執筆を行う傍ら、アメリカ・アラスカ州の漁場シトカで「シトカ・サーモン・シェア」を設立する。
そのシトカの鮭の話から始まり、そもそも「鮭」とは何を指すか、どのように食べられてきたか(塩漬け、燻製、缶詰、生食)、そしてこれからの鮭産業はどうなっていくのか、食卓や外食でもなじみ深い鮭を紐解いている。
巻末にレシピ集あり。
「食」の図書館シリーズ、他にもお茶、キノコ、ジャガイモ、スパイスなどがICU図書館の蔵書にある。
食欲の秋は過ぎたのに、食欲はとどまるところを知らない年末年始、活字を食してはいかが?

*平成22年度水産白書 http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h22_h/trend/1/t1_2_1_1.html

This whole book is about salmon.
What do you call "salmon"? How did we preserve and eat it?
How will the salmon industry change and improve?
If you are a bit hungry, how about reading this book instead.

ツイートする