ありそうでなかった8人の作家による医療ミステリーのアンソロジー。
海堂尊、久坂部羊などの医療ミステリーの代表格や、最近人気の知念実希人の安定の病院ミステリーから、脳内にチップを埋め込むことで人格を変えてしまうという、少しSFっぽい話があったりで、アンソロジーだけど、ほとんどが中編で読みごたえがあった。
うち3作が既読であったはずなのに、全く覚えていない・・・
大好きな近藤史恵の既にシリーズ終了となった「キリコ」シリーズの記憶がなかったことがとてもショック・・・
それでも最近は読まなくなった篠田節子や新津きよみなどを久しぶりに読めたのは、アンソロジーならでは。
他の方のレビューにもあったが、やはりダントツで新津きよみの「解剖実習」が面白かった。
ラストの山田風太郎だけ初読みだったが、時代背景のせいか文章も読みにくく、二転三転する証言についていけなかった。ラストにこの話はちょっときつかったかな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年3月19日
- 読了日 : 2022年3月19日
- 本棚登録日 : 2022年3月19日
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