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ソロモンの偽証 第I部 事件
- 宮部みゆき
- 新潮社 / 2012年8月23日発売
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クリスマスの夜に病弱な中2の男の子が、通っていた中学校の屋上から落ちて亡くなった。最初は自殺と思われていたが、告発状が届いたことによりイジメがあったのではと疑われ、メデイアでも取り上げられる。3部作の1冊め、1つの事件が静かに周りの人間を巻き込んでいく。続きが楽しみだ。
2013年8月19日
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海賊とよばれた男 下
- 百田尚樹
- 講談社 / 2012年7月12日発売
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自分の会社の利益のためより、国のために動いた男 国岡鐵造。世界を見据え状況を読み、自分の信念を貫いた。こんな男を皆で潰そうとした、自分たちの利益を優先して…。何度もくじけそうになった鐵造を支えた仲間、とくに日田のスケールの大きさは、本当の親でもできないことだろう。
2013年8月13日
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バンヤンの木 ぼくと父さんの嘘
- アーファン・マスター
- 静山社 / 2013年4月16日発売
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1947年、インド分離独立の時期、その混乱の最中に病気で死期のせまった父親を抱えた息子のビラル。世の中の混乱を父親に教えず嘘をつきとおすことを決める。そのビラルを守る親友も、宗派が違い、家族と友情の間で揺れる。隠し通せたと思っていたビラルに60年後に渡される手紙…泣けました。
2013年6月22日
両親を拒絶し家出をした娘の安否を絶えず気にしている三上。刑事から広報官となって、それぞれの立場の違いを思い知る。情報が得られないまま、本店の大きな渦に巻き込まれて行く。その一方、未解決のままの誘拐事件が掘り起こされることとなる。娘を思う三上の気持ちが辛い。自分の仕事、自分が正しいと思うことを貫こうとする姿に感動した。
2013年6月3日
続編。本意ではなく林業につくことになった勇気。すっかり神去村の住人となり、直紀にも直球アプローチ。登場人物それぞれが魅力的で、本当にこの村に行けば会えるような気がしてくる。今回のお話では、清一やヨキの両親がなぜいないのか…こんな展開とは思わず涙してしまった。自由奔放なヨキ、いつも冷静な清一にそんな辛いことがあったなんて。楽しく読める中に、人間関係の深い部分も盛り込まれていて流石です。
2013年5月18日
久しぶりの乃南アサ。読み始めたら、先が気になって仕方なかった。芭子と綾香はムショ仲間。ホストに貢いだ挙句昏睡強盗をおこした芭子は、家族に縁を切られ一人ぼっち。綾香は暴力を振るう夫を殺害していた。そんな知られたくない過去を隠して、2人はお互いを必要としていた。でも、綾香の子どもの所在を確認しようと出かけた仙台で芭子は震災にあってしまう。
2013年5月12日
食品会社に勤める晃一は辺鄙な土地に異動になる。家族は皆それぞれに悩みを抱えながらも、田舎の生活には抵抗があったが、古民家に住み着く座敷童との出会いにより、家族もまとまり最後には座敷童も着いてくる!!
2013年3月20日
養護施設で育った美月と、育ての親を亡くしたばかりの月明、2人は実は別々の場所に置き去りにされた双子だった。14年前にダムの底に沈んだ村で行われた神事によって生まれた2人には、不思議な力があった。
シリーズにできそうな話なのかと思っていたら、一話で完結しちゃった。でもなかなか面白かった。
2013年3月9日
短編が5つ。どれも、なんだかゾクゾクするお話。特に「美弥谷団地の逃亡者」は最後に「そういうことだったのか~」と納得。「君本家の誘拐」は自分の子育ての記憶とまさに一致。一日誰とも話をすることなく1人目の子どもを世話していたあの頃を思い出した(。-_-。)私にも起こっていたかもしれない。
2013年2月25日
両親を事故で亡くした後、親代わりとなっていた兄が仕事の重圧から自殺を図り、病院に入院。昴は頼れる大人もいないまま荒れて行く。そんな時現れた初老の男に、仕事を頼まれる。それは、脳死状態の少女の臓器を昴が選んだ相手に届けること…先の読める展開だったが、楽しめた。
2013年1月2日
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K町の奇妙なおとなたち
- 斉藤洋
- 偕成社 / 2012年9月13日発売
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子どもの頃の不思議な体験を、周囲にいた大人にまつわる話としてまとめてある。まだ、コンビニもなく人と人との繋がりがあった頃のお話。
2012年12月27日
司法試験浪人の健太郎は、フリージャーナリストの姉の手伝いとして、祖父のことを調べることにする。最初は乗り気ではなかったが、祖父のことを覚えている人たちから話を聞くうちに祖父の壮絶な生き様が浮かび上がってくる。
2012年12月19日
カラマーゾフの兄弟の13年後
名前がなかなか覚えられなかった。
2012年12月2日
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ゆうかんなテディ・ロビンソン
- ジョーン・G・ロビンソン
- 岩波書店 / 2012年7月26日発売
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デボラの持っているテディロビンソンはとても勇敢でかわいいくまのぬいぐるみ。とても大切にされていて、家族の一員。
2012年11月19日
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アーヤと魔女
- ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
- 徳間書店 / 2012年7月11日発売
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ダイアナ、ウィン、ジョーンズ。ハウルの動く城の作者の最後の本。魔女の子でありながら、孤児院で育っていたアーヤは魔女の家に引き取られる。魔女にこき使われるばかりの毎日に、アーヤは反撃をする。
2012年11月19日
高校までは、成績の悪かった凛田莉子。石垣島から東京に出て、就職先を見つけようとするが上手くいかない。そんな時助けてくれた瀬戸内が、勉強の仕方を教えてくれる。感情と共に覚えることで、莉子の能力は開花する。感受性の良さと観察力。ラストは少しせつないけど、なかなか面白かった。
2012年11月8日
自分が勇気を出さなかったため失った彼女は、自分の親友を選んだ。自分の気持ちを押さえようとしながらも、ちょっとした意地悪をした結果、親友は亡くなってしまった。自分を責め、家業の酒屋を継いだ片桐。封印していた思い出や感情が色々な人と出会うことで引き出されてくる。
「もし今現実から逃げてしまったら、苦しみに耐えていた、生きようとしていた過去の自分までも否定することになってしまう。今はそう思うようになった」心に残る言葉
2012年11月3日
幼い頃に受けた傷のせいで不安定な桐江。付き合っていた彼とも結局わかれることに。そんな時バイト先のコンビニに強盗が入る。そこにたまたま居合わせた記者は、桐江の父親とであう。父親とは知らず、暴力団絡みの情報を探っていくと…途中で先が見えてきて、あれ?面白くないかなと思ったのに最後にはホロッとさせられた。
2012年10月27日
2012年10月24日
残酷でグロくて気持ち悪い描写なのに、なんだか惹きつけられて一気に読了。殺しが習い性のような変人ばかりの中に放り込まれたおおばかなこ、大バカな子だけど、極限状態の中で開き直るうちに逞しくなっていく。おおばかなこ…暫く忘れられない名前になりそう。
2012年10月15日
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ZONE 豊洲署刑事・岩倉梓
- 福田和代
- 角川春樹事務所 / 2012年8月1日発売
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急成長する豊洲の町に次々と起こる事件を一つ一つ向き合う岩倉梓。相棒の佐々、上司の八坂。適度な距離を置きながらも、互いを思いやり仕事に向かう姿はなんかいい感じ。
2012年10月7日
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月のえくぼ(クレーター)を見た男 麻田剛立 (くもんの児童文学)
- 鹿毛敏夫
- くもん出版 / 2008年4月9日発売
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剛立は幼少の頃から、空に興味をもち自分で一生懸命調べた。根気よく、具合が悪くても…またそれを見守る優しい両親にも恵まれた。物事を知ろうとする探究心、昔の人ってなんて偉いんだろうって思った。
2012年10月1日